そう改まって考えると,意外に答えに詰まったりしませんか?子供を産みたくない理由なら,いくらでも思いつくけど.さらに言えば,産みたいけど産めない理由もいくらでも思いつくけど.
わたしは二人も産んじゃったわけだが,なんで産んだのかといえば,それが自分の<普通>だったからだ.決して年金制度を維持するためでも,日本の少子高齢化に歯止めをかけたいと思ったわけではない.
さらに言えば,子育てが楽しそうに見えたからではないし,わたしの中の母性が子供を求めたわけでは,断じてない.
当時の女性は,25歳までに結婚するのは当たり前と言われ,クリスマスケーキと揶揄されたものだ.(参照エントリー:『結婚へ到達するのは難しい?』)女の幸せの大部分は,結婚と子育てにあると思われていた時代だ.
社会常識として,適齢期の女性は結婚し出産し,家庭に入って嬉々として子育てをするという一般の共通認識があった.しかし,当の女性は,実際に経験してみて,はたと気づく.『おや?幸福ってこれ?』と.そしてふと思い出すのだ.『そういえば昔,母が言ってたな~.女も経済的に自立しなきゃ駄目よって.』
父親達は知らないだろうが,こうやって母親に育てられた女子は案外多いのではないかと思う.実はわたしもその口だ.『無理に結婚しなくてもいい.仕事をバリバリがんばって,一生独身もいいじゃない』と言われたものだ.家庭不和ではなかったと思うが.
そして,女の子二人の母親であるわたしも,『無理して結婚しなくてもいいよ』などと言っている.(参照エントリー:『結婚も子育てもしんどい・・・けどね』)
ということは・・・だ.『子育ての楽しさ』など子供を産みたくなるモチベーションには,なりえないということだ.実際に経験しているはずの母親達が,『是非とも子供を産んで育てなさい』なんて言わないのだから.
そもそも子育て真っ最中の母親達にとって育児は,子供のもたらす幸福感など感じる暇もないくらい,問題の連続だ(注1).一日のうち,ほんの数時間子供と触れ合う父親とは,根本的に違うのだ.
母親は偉大であり,女は母性という素晴らしい本能があるなどと持ち上げられて喜ぶほど,女はおめでたくはない.残念ながら・・・.逆に,こういう言説が女を苦しめている面もあるのではないか.子供を一瞬でも可愛くないと思う自分が,人間として女として欠陥品であると思えて,たいそう息苦しく,その息苦しさを誰にもわかってもらえず,いつしかそれが弱い子供に向かう場合も,現実にあるのではないか.
子供を産みたくなるための動機付けなど,わたしには所詮机上の空論に思える.
少子化をこれ以上進行させないためには,産みたくなるための動機付けではなく,産みたいけど産めない理由をつぶすしかない.
不妊や,ワーキングプアの問題,また二人目の出産を阻む現状をどうやって解決していくかだ.観念論や心の持ち方ではなく,テクニカルに解決できることをやってみるしかない.
結婚して子供が2~3人いる家族が<普通>の社会になれば,産むか産まないかで悩むような人は減るはずだ.みんななんとかなってるんだから,わたしだって産んでもいいんじゃない?みたいな(*^o^*)
そして,もうひとつの問題<高齢化>について対処すること.そもそも,少子化はそれ自身が大問題なのではなく,少子高齢化が問題なのだから.
(注1)問題山積みの参考例は,このブログの【育児】・【教育】などに満載です.お時間ありましたら是非.
このエントリーは,山本大成さんのブログ<かわら屋の雑記帳>の記事『少子化問題,間違った論点!』にTBします.
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