将来の進路は、やむを得ず決まる
ずっと書けなかったことがある。
それは、akkoの受験の顛末。
残念なことに、前期で受けた第一希望校に落ち、後期で受けた第二希望校にも落ちた。結局、滑り止めで受けていた地元の女子大に進学することとなった。
どの学校を受験するか運命の選択だった。確実な線でいけば、地元の国立大。しかし、センター試験の結果が想定していた以上に好結果で、第一希望校のセンター試験の判定がA判定だったため、akkoの力を過信してしまった。
選択は、もちろんわたしの意見だけでなく、学校の先生もakko本人もその第一希望校で一致していたのだが、不合格がわかってから当分の間、わたしはずっと後悔していた。
もしかしたら、わたしが彼女の人生を狂わせてしまったんじゃないか、と。
あのときわたしが、確実な線である地元の国立大学を強く押すべきじゃなかったのか、と。
センターの結果に浮かれていたんじゃないだろうか、と。
後期試験が終わって帰り道の新幹線の中で、akkoは泣いていた。出来た!という手応えが全くなかったらしい。
それを見て、わたしも泣けた。
akkoの頭をなでながら「ありがとう」と言った。「akkoのお母さんで、ほんとによかったよ」と言った。
彼女は、高校の3年間、ほんとに一生懸命にやったと思う。わたしも毎晩駅まで迎えに行き、一緒に頑張ってきた3年間だった。結果は出なかったけど、やってきたことは無駄じゃないと思う。
すべての結果が出たあとakkoに、浪人の選択肢も示したが、本人にはその気力は残っておらず、滑り止めに受けていた地元の女子大に行くことになった。そこがなんと、薬学部。
実は彼女、薬剤師という仕事に全く興味がなく、周囲に勧められても「全然興味ない」と即答だった。
その彼女が、やむを得ず薬学部に進学することとなったのだ。本人は、急遽、薬剤師とはどんな仕事なのか調べるため図書館で本を借りてきて読んだらしい。入学式までの間、そうやって徐々に薬剤師への興味や関心を形成し、気持ちを切り替え、新しい目標を定めたようだ。
その間、ずっとうじうじしていたわたしが、ときどき過去の選択を振り返って「あのとき先生が・・・・」などと言おうものなら、「もうそういうこと言うの、やめようや」とakkoに一蹴され、子供の強さに感服である。
考えてみれば、わたしの進路だって偶然や成り行きで決まることのほうが圧倒的に多かったわけで、今回の結果もそのひとつと思えば、akkoだけが可哀想なわけじゃない。
この進路を活かせるかどうかは、今後の本人の努力次第である。
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