出発の日は全国的に大荒れで、雨女akkoに相応しい日となったわけだが、いくら相応しくても喜んではいられない。こちらの天候が回復しても、機材がなければ出発はできない。
飛んでくれと祈りつつ、車を空港に向かわせた。途中、オットは携帯で羽田を出る便をくまなくチェックし、「よし、この飛行機が着いたら、きっとこれに乗れる。次の羽田に向かう便は空席が多いから、きっと新千歳に向かう便を優先させるはず」とひとりごちている。
そしてオットの予想通り、飛行機は1時間遅れで新千歳空港に向かって飛び立った。

見て!この雪!もう3月だというのに、これじゃまるで雪国だ!(ええ、雪国ですとも)
瀬戸内海地方では、今年最高の積雪でもこうはいかない。
初日の目的地は、函館。
函館の夜景って有名でしょ。だからそれを見に行くことにしてたんだけど、この雪じゃ・・・風も強くて、まさに吹雪。
スーパー北斗に乗って函館に着くと、オットは、このままホテルへ向かうと言う。わたしとakkoは、一斉に反撃。
「見えないことを確かめに行こう!」
駅前での押し問答の後、タクシーに乗り函館山ロープウェイに向かった。
ロープウェイに乗るとき、窓口の女性に「見えませんよ~」と念を押されたにも関わらず、ロープウェイには、結構人が乗っていた。
見えないことを確かめに行ったわたしたち。しかし、強運の持ち主でもあったようだ。到着してしばらくは、あたりはグレー一色で何も見えなかったが、少し経つと、サァ~っと雲が風に流されていき・・・
わぉ!素敵!とてもきれい。北海道の輪郭に沿って、きれいなイルミネーションが見えました。(写真なし)(携帯ではうまく撮れなかったので)

夜は、前エントリーに書いたように(参照エントリー:『二泊三日で2kg増ってどゆこと?』)美味しいフレンチを堪能。写真はオードブル。いっぱい撮ったけど、携帯で室内はやはり厳しいのか、ほとんどピンボケで載せる価値なし。

函館の朝は、ホテルでの海鮮丼バイキング。その後、駅の近くの市場に向かう。
そこで、うにを焼いてるところを発見。おじさんがうにやアワビを焼いてもらっていたので、わたしも~と便乗しいただきました。甘かった。
いろんなお店を冷やかして回ったけど、とにかく足元がつるつるでおっかなびっくり歩くので、腰が疲れたぞ。
二日目は、小樽へ。でも函館と小樽は、結構遠い。北斗に乗って数時間。列車の窓から、一面の雪と荒ぶる海を見ながら、小樽へ着いた。

実は、おねえは高校の修学旅行で北海道に来ている。この小樽運河にも来たらしい。
今回は雪が積もっている運河沿いを、西日本育ちの4人がわぁわぁ言いながら歩いた。風景自体は、正直あまり感動はなかったけど、街に雪が積もっていることに北海道を感じた。
小樽では、北一ガラスでお土産を買った。赤のガラスのネックレス。今日、早速黒のタートルネックのニットに合わせて出かけた。なかなかいい。

最終日は、札幌の観光。この日は、観光タクシーを借り切ることにした。少々割高ではあるが、観光タクシーの運転手さんは、いろんな北海道の蘊蓄を聞かせてくれてとても面白い。
赤レンガの北海道庁を見学した後、時計台に寄った。
修学旅行で北海道に来ていたおねえは、「時計台ってしょぼいって友達が言ったので、見に来なかった」らしい。それを聞いた運転手さんが言った。
「時計台は、三大がっかり名所ですから」
あはは!大爆笑でした。

そのあと、市内をあちこち案内してもらい、「そもそも札幌には、2世帯7人しか住んでいませんでした」などというプチ情報を運転手さんから聞きながら、大倉山ジャンプ競技場へ行った。
リフトが動いていたので、それに乗って展望台へ。(写真は降りるときだけど)

大学時代、スキー部だったわたしは、一度ジャンプ競技のスタート地点に立ったことがある。立っただけでも相当怖かった。でもこのジャンプ台は、絶対それより高い。
ジャンプ競技は、そもそも罪人への罰的なものだったという話は、かなりうなづける。
それにしても展望台のソフトクリームは美味しかった。正直、雪印パーラーのより美味しかったと思うのは、わたしだけ?

最後に向かったのは、羊ケ丘。
広い敷地に一面の雪。人も歩いていないし、車も通っていないから、とにかく真っ白できれいだった。(羊はあり得ないくらい真っ黒だった)
タクシーの運転手さんは「冬の北海道もいいでしょう?今度は2月に道東に来てください。阿寒湖を車で走れます」なんて言ってた。
でもそうだね、北海道の観光シーズンは、冬なのかも。
空港で、おもしろい運転手さんとお別れ。一緒に記念写真に収まった彼は、よそ行きの顔になっていた。
またどこか行きたいな~。
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