先日、オットが腹痛で緊急外来を受診した。CT検査を行ったが、はっきりとした原因は特定できず帰された。
帰宅後、病院から電話があり、CT検査の所見である疑いがあるので、明日来て欲しいとのこと。
翌日、オットは会社を休み病院へ。たまたま休みだったわたしが車で送っていった。オットを病院へ送り届け、家に戻ってマッタリしていたらオットから電話。
「家族の立会いが必要なんだって。今から来れる?」
「え~!?ノーメイクなんだけど、急ぐ?」
「いいよ、そのままで。すぐに来て」
仕方なくスッピンのおばちゃん顔のままで、病院へ。
それから1時間以上待たされ、昨日の結果の概要を聞き、再度検査を行うと言われ、オットは検査へ。わたしはおばちゃん顔のまま、待機。
すべての検査が終わり、再度医師の前に座る。
現状を説明され、緊急手術を提案される。
予想もしない展開に驚くわたしたち。しかし医師は、そんなことにはおかまいなしで、最悪の事態を想定した話を繰り広げる。
当の本人は、検査中に腹痛が治まり、緊急性を感じていない。しかも、今週来週と自分の予定に合わせてもらった会議が目白押しになっているらしく、オットとしては手術を1~2週間程度遅らせたい意向だ。
考え込むオット。
それまで黙って話を聞いていたわたしは、おそるおそる「1週間後に手術ではまずいのでしょうか」と聞いてみた。
すると医師はわたしを睨み付け「は?今日できないなら1ヵ月後です。その間に何が起きても知りませんよ」と語気荒く言う。
ちょっと待てよ、あんた。オットがなぜ今日の手術をためらっているか、わかるでしょう?仕事が立て込んでいると言ったし、何度も手帳を見て困っているし、状況はわかるでしょう?オットは、リタイヤしたおじいちゃんじゃないだから。働き盛りの50代の男性なんだから。
『仕事が忙しいのはわかるけど、今手術しておいたほうが回復も早いし、万一手術を待っている間に再度腹痛が起きたら、もっとたいへんな手術が必要になって、入院期間が長くなるかもしれませんよ。。。』くらいのこと、言えんのかね?
ついにオットが、「じゃぁ今日やりますか」と言ったとたん、医師の顔がほころぶ。
え?なに?今、笑うとこ?・・・わたしは目を疑った。
あなたは、治したいんですか?それとも切りたいんですか?
緊急手術は無事終了し、医師が散々言っていた最悪の事態もなく、まずはひと安心だ。
でもわたしなら、手術はしない。手術なんかするもんか、と思った出来事だった。
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