どうしたらいいのか教えてくれ
34歳女のニュース(参照エントリー:『今もっとも有名な34歳女』)がこのところ下火になっているが,それは,彼のニュースのせいだ.
「親に連絡とるな」市橋容疑者、弁護士にも認否明かさず
千葉県市川市で07年3月、英会話講師の英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)の遺体がみつかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者(30)が、接見した弁護士に「親に連絡を取ってほしくない」と話していることが16日、わかった。千葉市内で記者会見した弁護団3人が明らかにした。
(後略)
どうやら彼の両親は医師らしく(父は外科医,母は歯科医),彼自身も医者になることを目指していたそうだ.
で,よくある話・・・彼は,医学部への進学はできなかった.
そしてこれもよくある話で,これが彼のコンプレックスになっていると・・・
しかし,そんなことはどうでもいいのだ.コンプレックスなど,誰でも持っている.医学部進学をあきらめたヤツだって,そこらじゅうにうようよしている.
そのことと事件とは,何の関係もないのだ.
彼の両親が,息子が医師になることを望んだのかどうかはわからない.けれど,それすらどうでもいいじゃないか.
子どもの犯行の遠因を,親の関わり方や,生育歴の中に探すのはやめてくれ.
先日,朝刊にこんな記事が載っていた.
薬物や殺人の背景~満たされなかった甘え~
(前略)
薬物やアルコールへの依存,女性に急増している過食症などは,物質を体内に取り入れる「嗜癖」,つまりアディクションです.パチンコなどへのギャンブルへの依存も,同じ嗜癖の一種として挙げられます.
これらの根底には何があるのでしょう.子どもには本来,母親または養育者に「愛されたい」,「抱っこされたい」という欲求があります.嗜癖を持つ人には,そんな欲求が乳児期から幼児期に十分満たされなかったという背景があるのです.(後略)
著者 : 寺出 壽美子
きっとそうなんだろう.いわゆる有識者という人の書いたものなのだろうから,きっと正しいのだろう.
しかし,これをもし,家庭的に恵まれず抱きしめられなかった子ども時代を持ちながらも立派に成長した人が読んだらどう思うだろう?まるで,自分には,自分でも気づかない欠陥があるかのような指摘を受けたように思わないだろうか?
もちろんそうじゃないことはわかっている.
『結果がAのとき,原因がBである』と,『Bだから,結果がAになる』とはイコールではないということくらいわかっている.
しかし・・・だ.
わたしは,こういう言われ方がすごく嫌だ.
幼い頃に十分な愛情を注がなかったから,子どもが問題行動を起こすのだと断定されることは,母親にとって(わたしにとって)強烈なプレッシャーだ.脅迫と言っても構わない.
十分な愛情とは何なんだ?
それさえあれば,子どもは問題行動を起こすことなく成人するのか?
いつまでが母親の責任なのか?
この記事では,薬物依存の例として酒井法子さんを挙げていたが,彼女はもう40歳に近い.その年になってまで,母親の愛情云々を言われるのか?
起きてしまった事件を元にアレコレ言うのは容易いことだ.
起きる前に言ってくれ!こうしたら絶対に上手く子育てできると.抽象的な愛情云々ではなく,具体的にマニュアルでも書いてみてくれよ.
そうやって起きてしまったことの遠因を,母親に負わせないでくれ.
そんなことは,母親が一番知っている.
そういう世間のプレッシャーの中に,母親はいるんだ.
そういえば以前もそんなこと思ってたなぁ.(参照エントリー:『子育ての責任は母親が一手に引き受ける』)
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