このニュース、わたしには相当衝撃的だった。
岩手県議が自殺か=病院非難でブログ炎上―県警
25日午前5時ごろ、岩手県一戸町平糠の大志田ダム付近の川べりで、小泉光男県議(56)=盛岡市北山=が倒れ死亡しているのを県議のいとこが見つけ、県警二戸署に通報した。同署は自殺の可能性が高いとみて調べている。
県議は今月5日、自身のブログに、県立病院で受診した際に番号で呼ばれたとして「ここは刑務所か」などと書き込み、ブログが炎上。9日にブログを閉鎖し、記者会見で「取り返しのつかないことをした」と謝罪していた。
同署によると、県議はワイシャツにスラックス姿で着衣に乱れはなく、発見時には冷たくなっていた。
県議会事務局によると、21日までに県議の辞職を求める内容の電話やメールなどが762件寄せられた。小泉県議は同町を含む二戸選挙区選出で、当選1回。
2013年6月25日(火)13時15分配信 時事通信
もっとショックだったのは、それを伝えるテレビニュースで、キャスターやコメンテーターと呼ばれる人たちが、誰もコメントしなかったことだ。アナウンサーがそのニュースを淡々と読み、さらに次のニュースへと移っていく・・・その報道の仕方にわたしは、なぜかすごくショックを受けた。
ブログの炎上のニュースや、議員さんの発言についてのコメントはいっぱいしてたくせに。
この議員さんが書いたことは、現実離れしているし、やや特権階級的発言にも思える。だって、普通の人はいつもこういう扱いだし、それに対して腹を立てることもないんだから。それが一番合理的なやり方なんだから。
その結果、ブログが炎上するのもよくあるパターンだし、議員という立場を考えれば記者会見もやむを得ないだろう。
でも、死ぬことはなかったじゃないか。死なせることはなかったじゃないか。
先日、40代の参事官がツイッターで暴言を吐いて、問題になった。暴言とはいえ、おそらく本人にとっては、しごく当たり前のことで、同僚ともきっとそういう話をしていたに違いない。内輪で話している感覚だったのか?
彼のツイッターの発言を、テレビをいくつか取り上げていたが、そのなかには国会で議員が答弁するための資料を作成する業務に当たり、『被弾なう』とかいうつぶやきもあった。
それを見て、それって40過ぎた大人の発言なのか?と驚いてしまった。
われわれ中高年は、大人になってからインターネットの世界に触れた。そして、つぎつぎに生み出されるネットでの自己表現の方法にわれを忘れてしまい、生まれたときからパソコンや携帯でネット上に交流を持っている若い人たちと同じように振舞ってはいないだろうか。
ネット独特の短い言葉は、そもそも、長い文章や文脈で物事を表現し考える中高年には、不似合いで不得手だとわたしは思っている。小さい頃からネットの中で交流し、短い言葉での表現を愉しんできた若い人たちとは違うのだと思う。
大人になってから、インターネットという壮大な遊具を与えられた中高年の中には、すっかり浮かれてしまって、『のり』で話す若い人たちに飲み込まれてしまってる人がいるんじゃなかろうか。
ネットでの発言も、それに対する反応も、すべて自分で引き受けなくてはいけないことだと肝に銘じて、自分自身もキーボードを叩かねばならないと、痛切に思う。
「福島支援担当」外す=ツイッター暴言の参事官―復興庁
復興庁は13日、個人のツイッター上で、職務上関係した市民団体や国会議員を中傷するなどの発言を繰り返していた水野靖久参事官(45)について、同日付で福島の復興支援担当の業務から外したと発表した。記者会見した谷公一副大臣は「私からこの職員を厳しく叱責、指導した。全職員に対し、改めて被災地に寄り添って仕事に打ち込むよう指示した」と述べた。
同庁の事情聴取に対し、水野参事官は事実関係を認め「ご迷惑を掛けて申し訳ない」と謝罪したという。今後の処分に関して谷副大臣は「できる限り早く行いたい」との意向を示した。
時事通信 6月13日(木)20時36分配信
最近のコメント