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2013.06.01

優先すべきこと

実は、オットがまた入院した。

腹膜透析(参照エントリー:ついにオットが透析を始める)では、もはや彼の体を維持していくのは難しそうな状況である。

オットの話によると、通常腹膜透析は、3年から5年程度で血液透析に移行していくものらしい。なかにはもう少し長く維持できる人もいるのだろうが、一般的には5年前後だ。

しかしオットの場合、透析を始めてから1年くらいで尿が出なくなり、体のかゆみなどの副作用が現れ始めた。そして今回、除水できなくなり腹部がパンパンに腫れてしまったので、緊急入院となった。

原因は、塩分や水分の過剰摂取と疲れ。そういえば入院前の数週間、かなり忙しかったことは間違いない。

ただ、透析を始めてから約一年で尿が出なくなったり、副作用が現れるようになったのは、入院前の数週間の問題ではなく、日頃の生活に原因がある。

だから、今わたしが優先すべきことは仕事じゃない。オットを死なせるわけにはいかない。せめて、60歳の定年まで仕事をさせてやりたい。今のままの勤務体制でわたしが働けば、オットは死んでしまうのではないか。強烈にそう思った。

今の仕事は、やりがいもあるし上司からも評価してもらっていて、任された持ち場をこれからどうやってよりよくしていくか、いろいろ考えているところだった。

しかし、わたしが今優先すべきは、仕事じゃない。妻として、家族として病気のオットを支えることが、何より優先されるべきである。

かといって、仕事を辞めることも考えにくい。

いくらケアをしても、おそらくオットはわたしより早く逝くであろう。一般的な夫婦より、圧倒的に早く逝ってしまうのだろう。そうなったあと、わたしは生きていかねばならない。子供によりかかることなく、一人で生きていかねばならない。

幸い、今の上司は信頼できる人だ。プライベートに関しては、ほぼ話さないわたしだが、今回は思い切って相談した。勤務時間のやりくりはもちろん、異動についても。

降格になってもかまわない、と。

オットには、もう十分やりたいことをさせてもらったから。

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コメント

ととさん、しっかり判断なさっていますね。いろんな要素が入り混じって、大変なときでしょうけれど、やっぱり、日ごろから周りとの信頼を築いてきているから、ベストとはいえなくても、ベターな道を選択できるのだと思いました。
ととさんご自身も、パートナー氏も大事になさってください。

投稿: 街中の案山子 | 2013.06.02 08:41

重い判断ですね。人生は色々で、どういう訳か辛いことはまとまってやってきます。友人が贈ってくれた言葉がずっと私を支えてくれましたので、それをととさんにお渡しします。「あなたが判断したのだからそれは正しいことだ」

それと、どんな道であろうと、道は一つではありません。これは私の実感です。動けばあなたの前に道は開けます。

ただ、ご主人の日頃の生活はご主人の責任であって、あなたの責任ではありません。ご自分を責めないように。塩分の取り過ぎも、仕事の調整も、すべてあなたではなくご主人がコントロールすべき、またご主人だけがコントロールできることです。それでもやりたいことをやりたいようにやるというのであれば、それもまた彼の人生なのでしょう。自分を変えることはできますが、他の人を変えることはできないのです。支えることはできても当人にはなれません。ととさん、呉々もお体にお気を付けて。

投稿: さなえ | 2013.06.02 12:14

街中の案山子さん

お励まし、ありがとうございます。
わたしは自分にできる一生懸命で仕事を頑張っているけれど、会社にとっては取替えのきくひとつのコマにすぎません。だから、わたしじゃないとダメなところを第一優先にすべきだろうなと思います。

でも、なかなか難しいですね。
ひとつのコマでも、周囲への波紋もありますから。

弟さんの奥様のような素敵な女性になりたいものですね。

投稿: とと(>街中の案山子さん) | 2013.06.02 22:52

さなえさん

お言葉、胸に沁みます。
ありがとうございます。

わたしはこれまで、オットに何かを止められたりしたことはなく、好きなようにやらせてもらったと思っています。おかげで、たくさんの経験ができたし、楽しいこともたくさんありました。だから、彼が生きてる間に恩返ししたいと思う気持ちがあります。勝手な奥さんだけど、いいところもあるじゃんって思ってもらいたいなぁと思います。だからこの選択は、彼のために・・・という部分もあるけど、自分の自己満足のためでもあります。

>それと、どんな道であろうと、道は一つではありません。これは私の実感です。動けばあなたの前に道は開けます。

すごく心強い言葉です。
道は開けますよね。
だから、あがいてみます。自分から動いて、よりベターを求めてみます。

ありがとうございます!

投稿: とと(>さなえさん) | 2013.06.02 22:59

こんなこともありました。
私は40代前半でした。乳がん検診を受けたら、引っかかって、細胞を採って調べるという状況になりました。子供は高校生を筆頭に中学生、小学生の3人。
我が家は自営業ですから、夫が仕事をしないことには生活が成り立ちません。夫に私の看病の負担を期待するという発想はそもそも出てきませんでした。
当然、入院中の私の着替えなどの使いは子供たちになります。で、どの病院にするか、というときに「まず地下鉄で通えるところ」といったら、当時のテニス仲間だった大学病院の医師をしている友人に「自分の命がかかっているのに!」と呆れられました。
そして、もうひとつ、思ったことは、「私にはオトナになった子供たちを見る機会がなくなったのだ」ということ。しみじみとそれが寂しかった~。
「とにかく、子供たちを独り立ちできるまで育てなくてはならないから、お父さん(夫)よろしく頼むね」でした。
友人に紹介してもらった別の専門病院で、その超音波の影は「膿胞」であって、癌とは関係がないとわかったのですが、それまでは眠れませんでした。

抱えている事情はみんな違います。
ととさんの、納得いく選択が一番です。

そして、我が家の場合のように、ラッキーを勝ち取って下さい。
ホント、弟の悪性リンパ腫は、握り拳より大きい糜爛(びらん)が気管を圧迫していて、呼吸困難に陥っていたのですから。


投稿: 街中の案山子 | 2013.06.03 06:51

catface ボクの自論なんですが。。

家庭が上手く回ってないと、仕事ってのはどんなに頑張ってもいい結果が残りません。
ととさんの決断は、とても素晴らしいと思います。
ご主人のご病気がどんなものなのか、ボクにはわかりません。何もしてあげられないし。。。
けど、そのご主人をサポートしながら頑張る、ととさんにエールを贈ることはできます。文字通り2人3脚で。。

がんばれぇぇぇぇっ!happy02

投稿: はにぃ♡ | 2013.06.04 09:17

いろんな葛藤があったこととお察しします。
家族の誰かに何かあった時、その対応の仕方は立場によって異なりますよね。
妻として母としてととさんにとって、最良と思われる道を決断されたのだと思います。
ご主人に寄り添いながらご自分のことも大切に。

投稿: りんふう | 2013.06.04 18:28

街中の案山子さん

そんなこともあったのですね。
間違いでよかった。

わたし自身も、いやゆる難病に指定されている病気を持っていますが、今のところ発症には至っておらず、案外びっくりするほど長生きするんじゃないかと戦々恐々です(笑)。

とりあえずこの一ヶ月、勤務時間を最小にして、それでも実績が残せるかどうか取り組もうと思います。余計なことは考えず、この方針に沿って進みます。

投稿: とと(>街中の案山子さん) | 2013.06.08 00:29

はにぃさん

エール、ありがとうございます。

仕事への興味が増すにつれて、ずるずると仕事中心の生活になっていたわたしですが、これをきっかけに、時間を意識した働き方にしようと思っています。

時は金なり・・・ですからね。

投稿: とと(>はにぃさん) | 2013.06.08 00:33

りんふうさん

ありがとうございます。

葛藤はまだまだ続いています。
でも、考えてばかりじゃ前に進まないので、今は行動あるのみです。

自分ならきっとできると言い聞かせて、踏みとどまりたいと思っています。(ときどき弱気になるけどね)(汗)

投稿: とと(>りんふうさん) | 2013.06.08 00:35

辛い立場ですね。今日本では、保育園に入れないとか、子育てと仕事の両立は大変だとか騒いでいますが(私も数年前まで騒いでいた人ですが)、そんな問題って大したことないかもしれないと、思えます。これからの日本は介護で立ち行かなくなるのだとおもいます。自分の親もさることながら、ご主人とかご兄弟とか、身近な立場でもありえることですよね。
できるだけ、シフトダウンして、休職や時短などもとりいれつつ、辞めないで済む方向で仕事を続けてほしいです。
今はまだ、なかなか周囲にモデルケースもいないことでしょうが、今後こういう方々はどんどん増えていくはず。ぜひ、開拓していって、後続に語り継いで欲しいです。

投稿: ちゃい | 2013.06.12 13:46

拙ブログにコメントありがとうございました。
お辛いですね。
でも、上司の方との信頼関係ができているとのこと、少しだけ安心しました。
優先順位を考えていく過程で、葛藤もあると思います。それはきっとご本人にしかわからないことでしょう。
どうか、満足のいく選択ができますように。

投稿: miki_renge | 2013.06.12 15:30

ちゃいさん

私の場合、仕事にのめり込む傾向があるので、そこを自分でどれだけセーブできるのかが課題です。
また勤務時間については、他人のことばかりが気になるうるさいパートたちの目を、いかに誤魔化すかも大きな課題です。そのためには、短時間で結果を残さねばならず、今、結構しんどいですね。
でも、諦めるのは簡単なので、精一杯やってみようと思ってます。

介護はね~、終わりがわからないからしんどいですね。
子供なら確実に成長するので、先がある程度読めるのですが。
自分も含めて、長生きリスクってありますよね。

投稿: とと(>ちゃいさん) | 2013.06.14 00:11

miki_rengeさん

ありがとうございます。
上司が尊敬できる人で本当に良かったです。実は、この4月に異動になる予定だったのですが、それがなくなっての今なので、運命すら感じています。この人でなければ、現状を言うことはなかったと思うし、相談したとき上司も「俺だから言ってきたんだろうと思ってる」とズバリ言われました。

だからなんとしてもこの人の期待には応えたくて、今、短い勤務時間のなかでジタバタしています。

miki_rengeさんも、ジタバタしてくださいね。わたしは転職4回で、転職するたびに新しい職種だったのでキャリアの形成は全くできなかったのですが、miki_rengeさんはずっと続けてらっしゃるので、キャリアは確実に積みあがっています。羨ましい限りですhappy01

投稿: とと(>miki_rengeさん) | 2013.06.14 00:17

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