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2012.09.23

地域主権とか地方分権とか言うけどさ

いつの頃からだろう?やたらと、地方分権が言われるようになったのは。

今の閉塞感のある状態は、現在の中央集権な仕組みが作り出していて、それを打開するためには、地域にもっと権限を与えてもっと主体的に行政を行ってもらうほうがいいのだ・・・みたいな風潮。

しかし、それは本当なのか?

わたしの住んでいる政令指定都市では、県会議員が無免許運転で逮捕されたにもかかわらず(しかもその無免許運転はずっと以前からだったらしい)、自ら辞職するでもなく、全会一致で辞職勧告が出ても無視し、現在も県会議員だ。

つい先日は、また別の議員が飲酒運転で検挙された。

偶然見た県議会の様子は、質問者も回答者もずっとうつむいて原稿を読み(おまけに、かむし)、言葉にまったく力がない。

テレビをつければ、東京のキー局が流す電波を地方が受けて私たちに見せるだけ。地方が大事と叫ぶニュース番組でも、地方の大事件より東京の中小事件をいつまでも引きずる。

中国との関係がどうだとか、自民党の総裁選がどうだとか、そういうニュースももちろん大事だけれど、近くの踏み切りで頻発する人身事故をなくすためには、開かずの踏み切りとなる今の状態をどうやって解消したらいいかとか、自分の暮らす自治体の財政は健全なのかとか、そういう視点はわたしたちにあるのだろうか。

総理大臣の名前は知っていても、自分の住んでる県の知事を知っているのだろうか。

衆議院選挙には投票しても、県会議員選挙には行かないということはないだろうか。

予算執行の権限を握る公務員が、友達だったりご近所さんだったりする確立は、ぐっと高くなるだろう。そこに、人間関係の要素が入り込むことはないのだろうか。

地方に権限を与えるだけではダメなんだ。住んでいる私たちが、自分の住んでいる場所に関心を持ち、よく考え、そして実行しなければ結局は同じことだ。シロアリが各地に散らばるだけなんだ。

東京のキー局から流れてくる電波を見ているだけじゃダメだし、地方の放送局は地元のニュースや問題をもっと住民に関心を持たれるように番組を工夫しなければダメだ。地方のことは、地方で解決できるようなスキルを作らなければ、地方分権は絵に描いた餅だ。

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コメント

政令指定都市でもそうですか~。中央からのおいしいミルク(地方交付税)と(出先の国家公務員が)その飲み方にイチイチチェックが入るやり方に慣れてしまって、「自分たちがやらねば」意識が息絶え絶えになっているのでしょうか。
「ミルクが来ない」「自分たちの責任で」という仕組みになると、どうだろう。興味津々です。
そういえば、道州制になると地方新聞社なども、現状のように仲良く並存していられなくなり、地方都市では大変らしい。交付税方式にメリットがないウチの県あたりで、地方分権、道州制への移行の賛成反対が分かれるのでしょうか。

投稿: 街中の案山子 | 2012.09.24 07:30

なんて歯切れの良い記事なのでしょうね!
すごく感心しました。
私は今、自分のことで精一杯であるということに
甘えすぎていることを自覚しています。
つまり逃げてるの。
ととさんを見習いたいです。

投稿: こごろう | 2012.09.24 12:11

街中の案山子さん

今は、国会議員や政府や高級官僚を批判して、溜飲を下げているわたしたちですが、地方自治の責任が増すと批判すべき対象がぐっと身近になり、内容も具体的になるんです。隣のおじさんが助役かもしれないし、親戚に議員がいるかもしれないし、県庁に勤める子供を持っているかも知れない。そんな中では、今みたいな野次馬的な批判ってできないと思うんですよね。
で、そういう状態に私たちは慣れることができて、建設的に話を進めていくスキルはあるんだろうか?って思うんですよね。日本人って、身近な人との喧嘩(議論)ってあまり得意じゃないんじゃないかな~。

投稿: とと(>街中の案山子さん) | 2012.09.25 20:41

こごろうさん

お褒めいただき、かな~り嬉しいでございます!
でも、見習っていただくような部分はこれっぽっちもないでございます(笑)。

わたしも自分のことで精一杯。家族には迷惑かけっぱなしです。

投稿: とと(>こごろうさん) | 2012.09.25 20:45

そう。だから物事を身近に捉える癖(習慣)をもつ必要があると思っています。とりあえず消費税は身近です。このお金が何に使われるのか、負担感が増すと、みなさん目を光らせるのではないかしら、と。消費税を地方税として、社会保障費にすれば、そして地方に任せたら、無駄が減るのではないかしら、とか。やってもらうばかりでなく、自分は何ができるか、だよね。この国の構成メンバーだもの。

投稿: 街中の案山子 | 2012.09.27 07:03

以前、ととさんとコメントで『㈱ニッポン』の話をしましたよね。
本社務めの人はたとえ肩書が『部長』さんでも支店長より格上だと思い込んでるわけです。支店の従業員もそう考えているから、支店長が声を上げてもこそこそと本社の『部長』さんにすり寄ってしまう。
悪しき慣習と言ってしまえば、それまでですが豊臣・徳川の時代から地方の大名を恐れて、力を削ぎにかかった名残なのでしょうね。
明治維新でも、地方から立ち上がった維新の志士達は結局、『権力』という麻薬に冒されて、現在に至ります。
ととさんはあまりお好きでないようですが、大阪の『橋下市長』などはこの国にとって、いいカンフル剤になると思われます。ただ、そこから先はボク達『国民』がもう少し自覚と責任をもって、立て直すしか方法はないのだと思います。

『身近』になれば小さな癒着は確実に増えます。『地方分権』響きのいい言葉ですが、権利が増えれば、義務も増えるというコトを意識されていない方が多いような気がしますね。

投稿: はにぃ♡ | 2012.09.27 12:06

<『身近』になれば小さな癒着は確実に増えます>
 ↑
そうかな~。
コストも自分たちに響いてくるわけだから、無駄とか、不公平なお金の使い方に目を光らせる、という方向にベクトルは動くと思うけれど。
友人の父上は要介護で、元気な時に畑をしていたら、認定が甘いのではと、近所からタレコミが入ったらしいです。友人はぼやいていました(苦笑)。
この例はともかく、公平な方向への目は、私たち市民に結構育っていると思いますし、思いたいです。

投稿: 街中の案山子 | 2012.09.27 12:28

はじめまして。街中の案山子さん、ここで何度かお名前は拝見させて頂いております。『はにぃ♡』と申します。

確かにととさんや案山子さんのおっしゃることも、正しいのでしょう。行政が小さくなれば、隅々まで目も届きやすくなるでしょうし、上記のような『タレコミ』も。(笑)
ただ、日本人特有の『縁故』といった部分は強くなるのでは?『どこどこの役所に高校の先輩がいてさぁ~。』なんて台詞は仕事をしてると、よく耳にします。現に空きのない老人ホームにすぐ入れたとかいったレベルの話なら、みなさん聞いたことがあるのでは?
その恩恵にありつけない方々の…言葉は悪いですが『妬み』が『タレコミ』に繋がっていると…。まぁ、全てがそうとまでは言いませんが。

ボク等の街も『政令指定都市』に10年ほど前からなりました。当時の市長は『金満』で…結局、収賄で起訴されましたが、その市長の在職中は『縁故』での市役所就職者が増えたと報じられました。
権力は人を狂わせます。ボク等の責務はそうならない人を見極め、選出することだと感じております。


投稿: はにぃ♡ | 2012.09.27 16:48

今住んでいるあたりも、縁故というか、「地元の有力者」みたいな感じがはびこっていますね。だから選挙もそういうので票集めをやっている感じ。
中央とはわけが違いますね(政令指定都市ではありません)。
こっちに住んでから、こっちの地元テレビ局のニュースのほうが、中央のニュースよりも見るようになったし、新聞の「地方欄」もみるし、地元紙も職場でとっているし読んでいる。ツイッタ―では、地元紙と、大手新聞の支局のつぶやきを読んでいます。
私は大学時代から首都圏にいたので、地方をこんなに感じるのは、高校時代以来です。でも、これが地方の現実なんだとおもうことはありますね。
道州制が導入になったら。。。近隣県もそうなのですが、「日本で最も魅力がない地帯」なので、早々に国民から忘れ去られそうな地帯になりそうです。仕方あるまい。。。

投稿: ちゃい | 2012.09.28 00:22

都会のルールを経験したちゃいさんのような優秀な人材が地方で暮らすことで、また新風になったりもするのではないかしら。甘いかな~。
はにぃさんの意見だと、コネがはびこるといった懸念でしょうが、数十年前よりかは高学歴の人が増えたわけでしょうし、福祉にはコストがかかる、誰かが(みんなで)負担しなくてはならない、ものだという理屈は理解できる人の数が多くなっていると信じたいものです。
この夏ですが、老人ホーム入居でてんてこ舞いをしました。早く申し込もうというと、長年田舎暮らしの兄は、「町会議員さんに頼めば心配はいらない」なんていっていました。現実は、議員さんは、今はそんなことはできない、と断られたそうです。小さな町です。私はその議員さんの顔も知りませんが、きっぱりと断ってくれる議員さんでよかったと思います。
中には不純な輩もおられるでしょうが、ルールを学んだ人たちが、以前よりも少しでも増えていっていると思いたいです。

投稿: 街中の案山子 | 2012.09.28 15:05

議員さんの件、よく聞きますね。保育園に入れなかったら、議員さんに頼めばいいとか。まあ、今は保育園も老人ホームも、難関大学にに入るより難しい時代ですもんね。
だからこそ、あまりの倍率で、今は不正も難しくなっているでしょうね。

投稿: ちゃい | 2012.09.28 20:05

街中の案山子さん、はにぃさん、ちゃいさん

わたしも、癒着はなくならないと思うし、地方への権限が増えれば増加する傾向だと思います。前のコメントで、『批判すべき対象が身近になる』と書いたのは、そういう意味も含んでいます。身近であるからこそ批判もしにくいし、逆に手心も加わりやすいということです。現在でも、教員採用にあたって議員に頼んだらなんとか・・・と話は、あちこちで聞かれます。

権力者がはっきりとわかる地方では、行政も市民も不正や癒着に対してもっと敏感にならなければ、ズブズブの関係に陥りやすいと思います。

お金の使い方の問題ですが、サラリーマンの税金を源泉徴収しているうちは、国民に意識の変革は生まれにくいんじゃないかと思います。消費税についても、商品の値段に付加されるため、結局、商品代を下げる方向に向かい、ますます企業は儲からない結果になりそうで恐ろしいです。(これは地方分権とは別の問題ですが)

地方分権でいいのは、地方にあったやり方や仕組みを作りやすいということなのでしょうね。人口が過密なところと、過疎のところでは、自ずから求める政策や優先順位や内容も違ってくるはずだから。

そうやって自分たちで決められることに対して、情熱と誇りをもって取り組んでくれる行政マンのいる自治体は、期待できますね。あとは、わたしたち市民の民度がどの程度高いレベルにあるかが問題です。

ちなみにわたしは、橋下市長のこと嫌いじゃないですよ。むしろ、人物としては好きです。ただし、橋下市長の言われている政策や主張については、すべて同意ということではありません。

投稿: とと(>街中の案山子さん、はにぃさん、ちゃいさん) | 2012.09.30 00:21

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