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2012.05.23

半身浴読書~178~

41iep5nwyol__sx230_ 『悪人』 / 吉田修一、読了。

峠で発見された女性遺体。彼女を殺したのは誰か?その理由は?警察は真犯人にたどり着くが、犯人の男は、出会い系サイトで知り合った女と逃避行を続ける。二人は、何のために逃げるのか?

・・・・

モヤモヤした読後感。

登場人物があまりにもリアルで、悪と正義を切り分けることができない。

出会い系サイトで簡単に男に会い、セックスをする女が悪なのか。

そんな女を車から蹴り出し、人気のない峠に置き去りにした鼻持ちならない金持ちのボンボンが悪なのか。

その置き去りにされた女を助けようとし罵倒され、首を絞めてしまった男が悪なのか。

その男が自首しようとしたとき、自分の感情のままに逃亡させた女が悪なのか。

犯人の祐一と一緒に逃亡する光代。二人の間にあったのは、本当の愛なのだろうか。それともお互いの”穴”を埋めるための存在だったのか。

祐一の計り知れない優しさと、補いきれない表現下手が物悲しい。

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