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2012.02.22

死刑に基準が必要なのか?

母子殺害、元少年の死刑確定へ=犯行時18歳、上告棄却-「責任あまりに重大」

 山口県光市で1999年4月に起きた母子殺害事件で殺人と強姦(ごうかん)致死などの罪に問われ、差し戻し控訴審で死刑を言い渡された元少年の差し戻し上告審判決で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は20日、「刑事責任はあまりにも重大で、死刑を是認せざるを得ない」と述べ、被告側上告を棄却した。元少年の死刑が確定する。
 死刑が確定するのは当時18歳1カ月だった光市の元会社員大月(旧姓福田)孝行被告(30)。最高裁に記録の残る66年以降、最も若い犯行時年齢での確定となる。宮川光治裁判官は審理を高裁に差し戻すべきだとの意見を付けた。死刑判決での反対意見は極めて異例。
 判決で同小法廷は「動機や経緯に酌量すべき点は全くなく、落ち度のない被害者の尊厳を踏みにじった犯行は冷酷、残虐で非人間的」と批判した。
 その上で、遺族感情が極めて厳しい▽反省の姿勢が見られない▽社会に大きな衝撃を与えた-などの理由を列挙し、更生の可能性を考慮しても死刑はやむを得ないと判断した。
 宮川裁判官は「当時の被告の精神的成熟度が18歳より相当低ければ、死刑を回避する事情に当たる」として、死刑判決を破棄してさらに審理すべきだとした。金築裁判長は「18歳以上かを問う少年法の規定は形式的基準で、精神的未熟さを理由とする破棄はできない」との補足意見を付けた。
 一審山口地裁、二審広島高裁はいずれも「死刑がやむを得ないとまでは言えない」として無期懲役としたが、最高裁は2006年6月、「特に酌量すべき事情がない限り死刑の選択をする他ない」として、審理を高裁に差し戻した。差し戻し審で弁護側は殺意を否定し、傷害致死罪にとどまると主張したが、高裁は08年4月、「死刑を免れるため虚偽の弁解を弄(ろう)しており、酌量すべき事情を見いだすすべもなくなった」として死刑を言い渡していた。
 犯行時少年の死刑が確定するのは、昨年3月に最高裁で上告が棄却された連続リンチ殺人事件の3人以来。

(時事ドットコム 2012年2月21日)

この結果について、いろんな人がいろんな立場でいろんな発言をしている。

その中には、二人を殺して死刑になるのは初めてのことなので、死刑を求刑する基準を決めるべき、などと発言している人もいて驚いた。基準があいまいだなどと、新聞に書かれていたのを読んだが、あいまいでいいじゃないか。

死刑は、殺害した人数や犯行時の年齢で基準が決められるものではなく、犯行の内容やその後の被告の態度やそういう諸々を考慮して求刑するものだと思う。2人ならセーフで3人ならアウトなんて、なんか変だ。

この事件は、自分の性欲を満たすために女性の命を奪い、その死体を犯すという異様な犯行であり、こういった性癖は変えられるものではないことや、小さい子供をためらいなく殺している点から、死刑以外には考えられないとわたしは思っている。

死刑に反対する人は、先進諸国で死刑制度がある国はないとか、国家権力が人を殺していいのかとか言われるが、別に日本が先進諸国の真似をする必要はないし、そもそもその先進諸国は、国家権力を発動して他国に軍隊を送り、大量に人殺しをしているではないか。

死刑制度の最大の欠点は、冤罪の場合、取り返しがつかないことだ。しかし、それなら無期懲役なら取り返しがつくのか?

答えは、NOだ。

刑務所に閉じ込められていた時間は、決して戻ってはこないのだ。

死刑があろうとなかろうと、冤罪自体が大問題なのであって、それとこれとは別問題である。

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