« 半身浴読書~158~ | トップページ | もちろん素直に勉強した »

2011.11.29

半身浴読書~159~

51we8b7bjtl__sl500_aa300_ 『僕は勉強ができない』 / 山田詠美、読了。

なかなかに強烈なタイトルだが、つまり、勉強ができるかどうかというモノサシとは違う価値観を持った男子高校生の話。

山田詠美らしく、その主人公の男子高校生にセックスは日常で、しかも恋人は水商売の年上女性というかなりレアな設定なのだけれど、日常であるが故に性的な描写はない。

主人公の秀美(タイプミスじゃないですよ、女の子みたいな名前だけど)の価値観は、女にもてるかどうか、いい顔をしているかどうか、だ。これって、全然アリだと思う。顔の造作が整っているとかそういうことじゃなく、『いい顔』は大切だ。

   

クラスの可愛い女の子に告白された秀美。しかし、秀美には、可愛い自分に気付かないふりをし、可愛く見せる努力などまったくしてないポーズをとるその女の子は、全然魅力的じゃない。当然、お断りなのだが、その理由を女の子に正直に言うと、

「特別だって思ってるのは、自分の方じゃない!」

と、言われてしまう。

そうかもしれない。秀美に限らず、自分のことを特別だと思っている人は、案外多い。

   

生きる上で、自分の考え・・・信念というと大袈裟だが、自分の軸になるものを持っている人は強い。迷いがないから。秀美には、それがある。

親の影響や年上の恋人の影響を受けてはいるが、決して押しつけられたものじゃなく自分の考えだ。だから強いし、ぶれない。それが周囲の同級生とは違う雰囲気を生み出し、カッコよく見える。だからモテる。

あとがきに山田詠美の高校生時代のエピソードが載っていた。秀美のモデルは、山田詠美なんだなぁ。

|

« 半身浴読書~158~ | トップページ | もちろん素直に勉強した »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65923/52856486

この記事へのトラックバック一覧です: 半身浴読書~159~:

« 半身浴読書~158~ | トップページ | もちろん素直に勉強した »