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2011.05.16

半身浴読書~154~

51xj3wj9fal__sl500_aa300_ 『紺青の鈴』 / 髙橋治、読了。

物語の前半は、古九谷と着物の話が中心。人間国宝の家に生まれた彩子が、父・十九蔵と暮らしながら焼物の世界で生きていこうとする。

てっきりそういう芸術の話なのだと思っていたら、途中から男と女の話になってしまい、やや興ざめした。

父と犬猿の仲である東山の弟子となった彩子は、優れた陶芸家として東山の仕事に惹かれると同時に、男としての東山に惹かれていく。

しかし、この惹かれていく過程は、アカハラ的な匂いがぷんぷんだ。師という立場で、彩子の心を上手く操作したとも言えるんじゃないか。

彩子も彩子だ。東山の前では、自分という個が失われている。東山のいいように操られている。

それじゃいかん。女は、それじゃいかんのだよ。男を操るくらいじゃないと。

女としては、彩子より、自分の意思で東山の愛人になった秋絵の方が好きだね。結果、捨てられても。

ただ、東山の結末がああいう形だったので(ネタばれ防止)、ちょっと救われた。彩子がただのバカ女にならずに済んだのは、ほんとによかった。

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コメント

>それじゃいかん。女は、それじゃいかんのだよ。男を操るくらいじゃないと。

そうだ!そうだ!ととさん、少し元気が戻ったみたいですね。良かった。

投稿: さなえ | 2011.05.17 08:13

さなえさん

ありがとうございます。

あの衝撃的異動から1ヶ月半が経ち、恥ずかしながらこの頃、店舗勤務を楽しいと思っている自分に気付いております(汗)。
われながら自分の環境適応性にちょっとビビってます。

投稿: とと(>さなえさん) | 2011.05.17 22:43

元気ですか。
高橋治さんって、畠山鈴香を連想される事件などの話を1冊読んだきり。
学生のころの70年の学生運動真っ盛りの頃「止めてくれるなおっかさん 背中の銀杏がないている」のポスターの人って印象です。
ああ、幾星霜!
伊坂幸太郎の本を2冊図書館から借りたのに読む気にならなくて。
まったく歳をとりました。
美魔女ととさん、頑張れ!
と、応援してますからね。

投稿: 街中の案山子 | 2011.06.02 13:24

街中の案山子さん

お久しぶりです。

わたし、髙橋治さんって、この本が初めてなんです。畠山鈴香を連想させる事件の話を書かれているんですね。知りませんでした。

伊坂幸太郎、実は先日読み終えたところです。
相変わらず軽快で読みやすかった。

応援ありがとうございます。
なんと言いますか…営業職って自分に合っているかも…と思いながら、楽しんで新しい仕事に取り組んでます。勤務時間が長いのが困るんですけどね。おかげで2キロ痩せました(汗)。

投稿: とと(>街中の案山子さん) | 2011.06.06 23:22

ゴメンなさい、高橋治と、橋本治を混同していました。すっかり勘違いコメントでした。訂正してお詫びします。件の事件を小説にしたのは、橋本治氏の「橋」です。

投稿: 街中の案山子 | 2011.06.07 05:56

街中の案山子さん

情報、ありがとうございます。
「橋」って読まれました?面白いのかな?ちょっと探してみます(*^_^*)

投稿: とと(>街中の案山子さん) | 2011.06.10 23:14

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