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2011.04.15

半身浴読書~152~

51y1cbskt7l__sl500_aa300_ 『繋がれた明日』 / 真保裕一、読了。

18歳で人を殺した隆太が仮出所し、少しずつ心境を変化させていく過程が描かれた本。

人を殺したという事実、そこに至る原因、目撃者のいい加減な証言によって一方的に悪者にされてしまったという隆太の感情、殺人犯を受け入れる社会の反応、被害者家族の心情・・・自分の周囲では起きたことのないことだけれど、なぜかすごく共感しながら読むことができた。

それはきっと、今の自分がおかれた環境のせいだ。

仮出所した隆太は、解体工事の会社で勤めることになるのだが、何者かに過去の事件について書かれたビラをまかれてしまう。過去を知られた以上、もうその職場では働けないと思う隆太に、こんな手紙が差し入れられる。

出ているようなので、これを置いて今日はひとまず帰る。口べたな連中がそろっているから、今朝はうまく気持ちを言えず、君を不安にさせてすまなかった。自慢できる話じゃないが、自分にも恥ずかしい過去があるし、久保田だってたまたま警察の世話にならずにすんだけど、似たようなものだと言っていた。明日は待っている。なぐさめにならないだろうが、仕事を見れば人がわかると俺は信じている。 栗山

そして隆太は、翌日仕事へ向かう。

仕事への熱意と態度で伝わるものは必ずある。先は長い。隆太は意地になって胸を張り、窓を流れる朝の街を見据えた。

そうだ、先は長いんだ。あせらず自分らしく一生懸命やろう・・・そう思いながら読んだ。

最後はちょっとできすぎな結末だったけど、それでも今の自分にはありがたかった作品である。

ポチッとよろしく!

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