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2010.10.17

半身浴読書~143~

513xwf0al__sl500_aa300_ 『警官の血』 / 佐々木譲、読了。

上下巻の長い小説だが、あっという間に読み終えた。

これは、3代にわたる警察官の話だ。最後まで読んで、結局初代が一番まともな警官に思えた。

初代の清二は、押収した外国製のタバコを同僚たちが吸っていても、自分はしないしできないという警官だ。それが三代目の和也になると、裏金作りになるんじゃないかと思いながらも、カラ領収書を作る手伝いをしてしまうのだ。これは、ラストに向けての象徴的なエピソードだと感じた。

ストーリーは、こうだ。

清二は、駐在警官になることを目標にして地域の住民との交流を大切にしていた。そして、身の回りで起きた2件の未解決事件について気にかけ、独自に情報を集める。念願の駐在勤務となった3ヶ月後、その事件の謎を追って死んでしまう。

その息子の民雄は、優秀さを買われ大学に通って公安となる。しかし、その経験が民雄を壊してしまったともいえる。その民雄を救ったのは、父清二と同じ駐在所で勤務できるようになってからだ。しかし民雄は、父が気にしていた未解決事件の核心に触れた途端、殉職する。

そして和也。警察官のしてのスタートは、民雄と同じく一般的でない。同じ警察官の素行を調査する任務を与えられたのだ。また、和也も父と同じように祖父の気にかけていた事件と、祖父の死について調べることになる。

    

わたしは、清二が一番好きだなぁ。清二が一番、警官らしいと思うのだ。

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コメント

元気ですか。
この本は、読んではいませんが、先日お向かいのおばあちゃんが亡くなりお葬式に行ってきました。
おばあちゃんの連れあい(ご主人)も、長男も長男の奥さんも(結婚して辞めた)、長女の連れあいも警察官で、孫も警察官にしたかったようです。親が警察官だと就職に有利なのに、ソレを蹴って芸術分野に進みたいといっていると、なげいていました。結婚退職した長男の奥さんも、有利なのよ、といって警察でパートをしていました。偉くなるコースではないのかもしれませんが、コネの社会じゃないの?と思わないでもない、です。ま、親が警察官、というと採用するときの調査が簡便で済むのでしょうね。
 お兄さんが警視総監で、フリージャーナリストの弟が事件解決に活躍する物語ありますよね。最後は水戸黄門のように、お兄さんが警察のトップと知れて、「ハハッー」と畏まる、アレ。一昨年だか、夫の同級生が、その役職を勤めていました。へー、偉くなったのだね、というと、「あんなのは、(東大出身のキャリアで順当に出世したやつが)短期間順番で就任する仕組みだよ」と。実際、あっという間に交替していました。物語では、ずっと警視総監の弟を、やっているのにね。笑
記事に関係ない、長い駄文書いてゴメンね。
楽しい記事を待っています。

投稿: 街中の案山子 | 2010.11.05 08:07

ずいぶん長いこと更新されていませんが、お元気ですか?

投稿: さなえ | 2010.11.17 06:47

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