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2010.03.02

損得ではなく生き方の問題

過去にも書いたことがあるが(参照エントリー:『働いた方が得か?働かない方が得か?』),結局これは,損得の問題より生き方の問題だろうと思うわけだ.

今日,うちのパートさんからご主人の扶養に入りたいので,雇用条件を変更したいとの申し入れがあった.また,ご主人の加入する健保組合に提出するための月額給与見込みの証明を出して欲しいとの依頼があったのだが,計算してみると扶養認定できるかどうか微妙な額になる.

そこで本人に電話をして詳細な説明をしたところ,聞かれたわけだ.

「どっちが得なんですかね?」

もちろん,細かく計算していけば金額での損得は出るかもしれない.ご主人の扶養に入らず,自分で健保・厚生に加入していれば将来受け取れる年金で少しは有利になるだろう.しかし,扶養に入らないためにご主人の会社から配偶者手当がもらえないとすると,それはやっぱり損だということになるのかもしれない.

ただ,これは金額の多い少ないだけで計れるものではない.

もし子どもがいれば,子どものために充分に時間を割いて,子育てを楽しむことも人生において貴重な時間だし,反対に,一生懸命働くことに刺激を感じ充実感を得られるのであれば,それも有意義な人生だろうと思う.

それは他人が決めることではないし,人の真似をする必要もない.

     

結局,そのパートさんは,ご主人の扶養内で働くかどうかは保留となった.もうちょっと考えてみるそうだ.どちらにせよ,自分や家族が生き生きと充実した時間を過ごすことができれば,得したかどうかは置いておいて,損はしていない.それでいいじゃないか.

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コメント

こんばんは~☆

やっぱり、扶養の範囲で働いた方が得かどうか。
結婚している女性は考えますよねぇ。

自分が働きたいのかどうか、よりも、まずどちらが損しないか、
というのが選択の基準に来てしまう。


いつまでたっても
「古くて新しい問題」
のままで、進展しないなぁ、
と感じます。

勿論、そんな制度は横に置いておいて、
自分が(現状で)一番と思える選択をされている方も、
沢山いらっしゃるのも現実だと思いますが。。。

投稿: fufumi | 2010.03.02 23:32

ととさんの説明なさろうとしていることは、勿論了解!(仕事で担当しないとなかなかですよね)
でもさ、今、世の中では、配偶者控除とか扶養控除をなくそうという話題が出てきているのに、旧来の枠内で働くパート主婦が「損か得か]に拘泥して生き方を決める、というのは、うーーん、と思ってしまいます。(各自の自由ですからね~)
不思議ですよね。仮に、万一、こんな生き方をしていて、離婚、となったときに、一番、不安定で、泣きつくしか方法がなく、そんなに不安定になるなんて、「知らなかった!」というタイプになるのでは?
だから、こんな生き方を選ぶと、絶対離婚してはならず(勿論、それが一番いいのですが)、どんなに理不尽があっても、堪える、という選択しかない、という人生につながっていく、と、少しは(「少し」ですよ)思いませんか。
今の社会制度を作ったのは、そんな彼女ではないので、当然、一番お得な選択をしてもいいのだけれど、今の民主党で話題になっている、配偶者控除が廃止になったり、あるいは、年金一元化になって、第3被保険者の納付免除制度がなくなったとき、愚痴らないでいられるかしら。
自分に不利になったとき、「自分はそんなこと知らなかった。信じていたのに…。」という女性、中には男性にも、多いですよ。
若い人に限りません。お年寄りでも、です。

投稿: 街中の案山子 | 2010.03.03 07:20

fufumiさん

損得を考える人は,つまりは,そう働きたくもない人なんだろうと思います.働くことが目的なら,そんなこと考えないでしょうから.お金を得ることが目的なので,損か得か…が重要なのでしょうね~.

投稿: とと(>fufumiさん) | 2010.03.03 23:03

街中の案山子さん

こういう考え方は,街中の案山子さんにはない考え方でしょう(*^o^*)わかります.

3号制度は,女性を短時間労働に向かわせる制度であることは否定できませんね.それはそれで,いい面もあると思いますけど.

税金や社保の仕組みって,学校に学びませんよね.これってどうなんでしょうかね?社会に出るときに,こういうことって必要な知識だと思うんですけどね.

投稿: とと(>街中の案山子さん) | 2010.03.03 23:14

そうそう、税金や社会保険の仕組みは、是非義務教育(全入に近いから、高校でもいいけれど)で、社会に巣立つ前に教えるべきですよね。
それから、消費者金融やクレジットの仕組みも。リボ払いって、結構高金利を業者に支払う仕組みだということも。
そして、
平穏な日本で、ウン十年前に若い女性だった人たちも、長い間、世間の荒波から守られて年をとっているから、これだけ注意喚起されていても、振り込め詐欺がなくならないのでは…。

アラアラ、止まらなくなっちゃった(笑)。
ゴメン!

投稿: 街中の案山子 | 2010.03.04 07:27

ついでに、
「WEBサイトの危険性と利便性」
「携帯電話の危険性と利便性(&費用の掛かり方)」
も、教えておいてほしい。

できたら、ご年配向けの講座もいいなぁ。

投稿: さじった | 2010.03.04 20:49

街中の案山子さん,さじったさん

知らなくて損することや,危険な目に合うことは
,案外多いですね.
いずれも学校では教わらないことだし,結局,自分で学ぶしかないということなのかな?

でも,社会保障制度はもっと教えてもいいと思いますね.国民皆保険ってすごいことなのに….年金制度も実はわたしたちの味方になる制度なのに,若い人は将来受け取れないというアナウンスを信じこんでしまって,不利な目に合うこともあるんじゃないかとも思います.ただ,今の基礎年金部分は,生活保護より金額が少ないらしいのでそこは問題ですけどね.

投稿: とと(>街中の案山子さん,さじったさん) | 2010.03.04 23:07

3号制度の廃止はあってしかるべきだとは思いますが、それをなかなか実行に移せないのは、現代でも専業主婦世代が大いに反対しているからなのでしょうね。
私も「損か特か?」ってその場の経済的なことだけだったらうわべだけで決められるけど、ととさんのおっしゃるとおり、中身(この場合は育児など)も決断の要因に重要ですよね。
子供は確実に成長するので、その場をしっかりみておきたいという人もいるだろうし。
また、一方で、街中の案山子さんのおっしゃるとおり、離婚されたときの危険性や、3号制度廃止のときの危険性、オットがリストラされた場合のリスク回避など、その他いろいろな要因もありますよね。
拙ブログで前記事に関するPTA活動について書いてみたんですが、PTA活動だって、経済的には非生産的で、むしろパートを休んで活動したらマイナスかもしれないけれど、その活動自体を楽しんだり、子供のためだとおもってやれば、精神的な目に見えない部分でプラスの面もありますし。。。私なんかは「どうせやるなら楽しんでやらなきゃ損」と思っちゃってます。
ところで、損得勘定だけでいえば、すでに、当時収入が私より低かったオットと結婚した私は、「損」ってことになっちゃいますが。。。
拙ブログで書いちゃったんですが、「すでに結婚したときからデフレ化した私」とオットにいってしまいました。。。ととさんを見習って、せめてお弁当ぐらいはつくってあげなきゃ、バチがあたるかもしれません。。。ああ、ダメな私。

投稿: ちゃい | 2010.03.05 00:36

私のケース。
私が65歳で受け取る国民年金(基礎年金部分)。
私が専業主婦をしていた10年ほどは、3号被保険者制度はなかったので年金がありません。
その後20年間国民年金をかけてきました(直近は年額16万円超ぐらいだったかな)。20年間かけて、受け取る年金月額は4万円代です。← 明らかに生活保護費より安い。
この20年間、3号被保険者の人は、子供の世話もたっぷりできて、支払わなくても払ったことになる!
なんで?と思い続けてきたわけです。
雨が降っても、傘を持って子供を迎えに行くこともできず、洗濯物もぬれっぱなしだったのになー(笑)。
狭量でしょ(苦笑)。
例えば、夫が給与所得者の場合、年金の半分は会社が負担してくれる。だから、半分の掛け金で、妻もかけたことになり、将来不幸があっても、遺族年金という形で補償されている。
だから、いったん結婚し、主婦になったら、何があっても、我慢、という仕組みが暗黙のうちに醸成されているのではないかしら。
この社会保険料部分の会社負担半分、という重荷があるから、企業は正社員の増員より、派遣とか、パート、一人親方という形の請負、でしのぐのではないでしょうか。
組織としての社会保険庁も、納付義務者(雇い主、会社側)からの未納が嵩んで、目も当てられないようになっているのが、実情じゃないかなー。
ととさんのお仕事でしょうけれど、会社が納付する社会保険料って、すごいですよね。その金額の利益を確保するのは、いかに大変か!
自分の生活だけを見ると、今日、明日の変化はないのだけれど、このままじゃ、いつかは社会保険料徴収の仕組みなのか、雇用の形態なのか、パンクしますよね。

投稿: 街中の案山子 | 2010.03.05 07:29

国民皆保険・年金の仕組みなどなど、
小学校の時の担任に習った記憶があります。
(少子化問題についての説明だったかな)
で、中学校で新聞など読んでこうなんだ、と。
ほんとは、習うのではなく、自分で学ぶことが
重要なんだろうなと思います。

年金の仕組みなんて、ズーッと変わっていない。
なのに、
「自分が支払ったお金と同じだけもらえないのはおかしい」
と言われる方が(最近)多いのは、すごく違和感があります。
社会の仕組みとしてとらえた場合、何が問題なのか?
を見失っている気がします。

投稿: さじった | 2010.03.05 23:28

ちゃいさん

3号制度の廃止は,今,その制度に当てはまっている人にとっては,死活問題です.だって今更,再就職なんてできないですもん.もし廃止するなら,今後結婚する女性が対象になるでしょうね.でもそうなったらますます非婚化は進むような気がします.だって,男性は奥様に十分なケアをしてもらえなくなるし,女性は仕事に加えて家事労働が増えるわけですから.稼げる男性だけが,専業主婦を持つことができる・・・結婚格差ですね.

3号制度をどうするかということは,つまり,社会が女性をどう位置づけるのかを示すことになると思っています.家庭に帰すのか,外に出すのか.単純なようで,なかなか決めにくいことだと思っています.

投稿: とと(>ちゃいさん) | 2010.03.05 23:30

街中の案山子さん

そもそも国民年金は,自営業者や専業農家などをイメージして作られたものだと思います.定年のあるサラリーマンと違い,いくつになっても収入があるという前提や,稼業を子どもが継ぐことで,生計を維持できるという前提があるのでしょう.だから,家計の足しになればよいという金額で設定されているのかな?

一方サラリーマンは,定年退職により一気に収入を失います.それを補うために,報酬比例部分が作られたのではないでしょうか.
もちろんそれは,企業にとって重荷です.でも,年金生活者を消費者とするには,ある程度の収入を得てもらう必要がありますから.

企業にとっては,社会保険料も負担ですけど,退職金も結構重いです.引当金を積んでおくのが負担で,前払いみたいな感じで,先に給与に乗せちゃう企業もあるそうですね.うちも,今後はいわゆる退職金ではなく,確定給付年金と確定拠出年金に移行していくようです.

個人もたいへんだけど,企業もなかなか大変です.
でも,うちの会社は,役員報酬高すぎだと思いますけどね.(-_-;)

低成長でもなんとなく幸せ~…っていう世の中にはならないものかしら?

投稿: とと(>街中の案山子さん) | 2010.03.05 23:52

さじったさん

小学校で教わったんですか?すごい!

わたしなんて何にも知らなくて,いっぱい損してますよ.確定申告も健康保険の任意継続も知らなくて,損しました.

でも,今こうして元気にいられるので,そんなことはもういいんですけどね.(^ー^* )フフ♪

投稿: とと(>さじったさん) | 2010.03.05 23:55

後で聞いた話。
当時の先生が、社会党だか共産党だかの方だったようで、
現状の国の施策について、今後必要となる施策について、
熱く語ってくれていたように記憶しています。

一字一句を覚えているわけでなく、
必要なことなんだと言うことを都度言ってくれていた
と思います。

投稿: さじった | 2010.03.06 08:57

そして今、年金一元化という考え方も出てきていますよね。国民年金部分に相当する基礎年金部分を税金で賄う形にしてはどうか、というのではなかったでしょうか。
そうすることによって、無年金者もなくなるし、生活保護費より少額しか貰えない年金、という矛盾も解消される、という。
すっきりとした仕組みになったらいいですね。

投稿: 街中の案山子 | 2010.03.06 22:06

すっきりした仕組みになったら、本当によいですね。

投稿: さじった | 2010.03.07 20:08

さじったさん

子供のころに聞いた話って、断片的だけど印象に残りますね。特に、大人が一生懸命だと。(*^-^)

投稿: とと(>さじったさん) | 2010.03.07 21:56

街中の案山子さん

前にも書いたような気がするけど、まずは共済年金からでしょうね。国民年金は大問題だけど、大問題すぎて・・・。

共済年金も、この頃の官から民への流れの中で、公務員が減っているんじゃないかと思うのですよ。そうなると今のような手厚い年金は維持できないんじゃないかな。それで、潰れそうになってから厚生年金に寄生されるとサラリーマンだけが割を食うことになりそうでね~。

年金などという大規模で長期間運営するような仕組みを作るのは、難しいものですね。どこかのコンサルが入っているのかしら?

投稿: とと(>街中の案山子さん) | 2010.03.07 22:16

共済年金とのこと?でしたか。共済年金って、手厚いな、と実感したのは、夫の母の介護が始まって、年金額を耳にしてからです。全くの専業主婦でも、公務員の奥さんやっていたら、遺族年金などで、大卒新人の給料を上回る年金が保証されているのですから。
戦後の公務員は、薄給でがんばった、その謝礼なのかも知れないけれど、こんな高負担を負っているとしたら、平均余命が長くなった今、年金制度って大変だろうなー、と思いました。
あっ、親族としては随分助かったのは、勿論です。

投稿: 街中の案山子 | 2010.03.08 07:51

街中の案山子さん

もちろん国民年金も共済も全部含めて一体化が一番理解しやすい制度ですよね。今は、転職する人も多くなっているので、所属する年金制度が変わると、手続きも面倒だし。

共済年金がまだ存続できている今のうちに、サラリーマン並みの年金にして、早く一緒にしておかないと、公務員を手厚く保護したツケをサラリーマンが払わされるんじゃ目も当てられないと思うんですよね。

投稿: とと(>街中の案山子さん) | 2010.03.08 08:38

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