« なんでそういう叱り方するかなぁ~(〃´o`)=3 | トップページ | あぁ,憧れの160cm! »

2009.11.17

どうしたらいいのか教えてくれ

34歳女のニュース(参照エントリー:『今もっとも有名な34歳女』)がこのところ下火になっているが,それは,彼のニュースのせいだ.

「親に連絡とるな」市橋容疑者、弁護士にも認否明かさず

千葉県市川市で07年3月、英会話講師の英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)の遺体がみつかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者(30)が、接見した弁護士に「親に連絡を取ってほしくない」と話していることが16日、わかった。千葉市内で記者会見した弁護団3人が明らかにした。

(後略) 

asahi.com 2009年11月16日20時51分

どうやら彼の両親は医師らしく(父は外科医,母は歯科医),彼自身も医者になることを目指していたそうだ.

で,よくある話・・・彼は,医学部への進学はできなかった.

そしてこれもよくある話で,これが彼のコンプレックスになっていると・・・

しかし,そんなことはどうでもいいのだ.コンプレックスなど,誰でも持っている.医学部進学をあきらめたヤツだって,そこらじゅうにうようよしている.

そのことと事件とは,何の関係もないのだ.

彼の両親が,息子が医師になることを望んだのかどうかはわからない.けれど,それすらどうでもいいじゃないか.

子どもの犯行の遠因を,親の関わり方や,生育歴の中に探すのはやめてくれ.

   

先日,朝刊にこんな記事が載っていた.

薬物や殺人の背景~満たされなかった甘え~

(前略)

 薬物やアルコールへの依存,女性に急増している過食症などは,物質を体内に取り入れる「嗜癖」,つまりアディクションです.パチンコなどへのギャンブルへの依存も,同じ嗜癖の一種として挙げられます.
 これらの根底には何があるのでしょう.子どもには本来,母親または養育者に「愛されたい」,「抱っこされたい」という欲求があります.嗜癖を持つ人には,そんな欲求が乳児期から幼児期に十分満たされなかったという背景があるのです.

(後略)

著者 : 寺出 壽美子

きっとそうなんだろう.いわゆる有識者という人の書いたものなのだろうから,きっと正しいのだろう.

しかし,これをもし,家庭的に恵まれず抱きしめられなかった子ども時代を持ちながらも立派に成長した人が読んだらどう思うだろう?まるで,自分には,自分でも気づかない欠陥があるかのような指摘を受けたように思わないだろうか?

もちろんそうじゃないことはわかっている.

『結果がAのとき,原因がBである』と,『Bだから,結果がAになる』とはイコールではないということくらいわかっている.

しかし・・・だ.

わたしは,こういう言われ方がすごく嫌だ.

幼い頃に十分な愛情を注がなかったから,子どもが問題行動を起こすのだと断定されることは,母親にとって(わたしにとって)強烈なプレッシャーだ.脅迫と言っても構わない.

十分な愛情とは何なんだ?

それさえあれば,子どもは問題行動を起こすことなく成人するのか?

いつまでが母親の責任なのか?

この記事では,薬物依存の例として酒井法子さんを挙げていたが,彼女はもう40歳に近い.その年になってまで,母親の愛情云々を言われるのか?

起きてしまった事件を元にアレコレ言うのは容易いことだ.

起きる前に言ってくれ!こうしたら絶対に上手く子育てできると.抽象的な愛情云々ではなく,具体的にマニュアルでも書いてみてくれよ.

そうやって起きてしまったことの遠因を,母親に負わせないでくれ.

そんなことは,母親が一番知っている.

そういう世間のプレッシャーの中に,母親はいるんだ.

そういえば以前もそんなこと思ってたなぁ.(参照エントリー:『子育ての責任は母親が一手に引き受ける』

|

« なんでそういう叱り方するかなぁ~(〃´o`)=3 | トップページ | あぁ,憧れの160cm! »

ニュース」カテゴリの記事

育児」カテゴリの記事

コメント

ととさん、こんばんは~♪

ととさんのエントリーを読んで、
おお~、これはコメントせねば~と、
眠い目をこすりつつ、久々に興奮ぎみなワタシ。

「子育ては母親の責任」的な世間の目に、
それは絶対オカシイ と思って、
「有識者」さんの文章を読みあさっていた時期があります。



私がとても納得したのは、大日向雅美さんや柏木恵子さんの、
母親や子どもの発達についての研究です。
(お二人とも、発達心理学や家族心理学が専門の心理学者)
 
彼女達の研究は、親や子どもに対しての視線がとても暖かい。

反対に、違和感と嫌悪感を持ったのは林義道氏。
(この人は心理学関連でものを言ってるけど、元は経済学の人)

書籍は、名前で検索すると色々出てくると思います。
特に大日向さんの母性についての一連の研究はオススメ

彼女の講演も聴いたことがありますが、とても優しいお人柄。


親子関係といえば、私は子どもがいないから
どうしても子ども目線で考えてしまうのですが、
彼等の研究を貪るように読んでいるときは、
どこか自分の親を庇うような気持ちがあったように思います。


罪を犯してしまう人が、「愛情と信頼に満ちた関係性」を、
「誰か」と築くことができなかったということはあると思う。

それは、「誰か」から一方的に与えられるものじゃなく、
あくまで、双方向の「やりとり」なのであって、
その「誰か」は親でなければならないわけじゃない。

子どもは親だけに育てられるものじゃないですからね。


う~~ん、シロウトの私じゃうまく言えないけど、
ついつい饒舌になってしまいたくなることなのですぅ。。。

投稿: fufumi | 2009.11.18 02:24

そう、個人的な部分にまで、論及し断罪して欲しくないですね。親とは、「親には責任はない」と、何度言われても、それで心配はなくなるものではないけれど、訳知り顔で、評論されるのは辛いですね。結局あとづけだったら何とでもいえるし。
だから、せめて評論しない側でいたい、そう思います。

投稿: 街中の案山子 | 2009.11.18 07:01

私も後付の理由でいつも語られることにも疑問を生じるし、本人の経歴や親の職業があたかも原因のようなものいいには、胡散臭さを感じます。彼、大学はよく調べたら、2つに通っていて、後から卒業した方が有名になっているようですが。。。(22歳で入りなおしたそうです)。
だから何?って思います。
 
以前にもコメントしたかと思うのですが、事件などで責任は「母親」になることが多いのに、有名人やスポーツ選手を育てたことを賞賛するのには「父親」が登場することが多いような(石川遼君、ゴジラパパ、チチローなど)。
これって、被害妄想かもしれませんが、悪い事は母親の(育て方の?)責任、いい業績は父親の賞賛・・・みたいに思っちゃいます。
 
上の方のコメント見て、そういえば私も大日向雅美さん、好きです。孤立しがちな母親のよき理解者だと思います。

投稿: ちゃい | 2009.11.19 01:14

そういえば、明るい話題も。
救いなのは、今年の流行語に「イクメン」ってあって、「育児をするメンズ」ってことで、男性専用抱っこ紐とか、男性でもかっこよく見えるベビーカーとかでてきましたね。
父親の育児参加の時代はこれからかもしれませんよ。うちの子が行く予定の小学校にも、来年から「オヤジの会」ができるそうです。まあ、あまり期待大だとはずれてしまうかもしれませんが、時代が変わるかもしれないとちょっと希望を持ってみます。
子供は父親、母親だけでなく、社会全体や地域で育てるもの・・・って思わないと、少子化はどんどん進むだろうし。。。

投稿: ちゃい | 2009.11.19 01:23

コンプレックスって誰にでもありますよね。でも大抵の人はそれをバネにして生きているはずなんです。バネに出来ないところに、こういう事件を起こす人の弱さがあるんじゃないかなと思います。

同じ生育歴だったら、同じ環境で育ったら、同じようになるのか?ならないでしょ。
愛情を欠けて育てていたって、子どもがその愛情を愛情と受け取らない場合もあるし、っていう部分が欠けてるなぁと思います。

そういや、最近はあまり読みませんが、私も長女の育児で悩んでいたときに大日向先生の本でずいぶん助けられました。

投稿: ことなりままっち | 2009.11.19 12:04

皆様,コメントありがとうございます.

びっくりしたのは,大日向雅美さんのこと.わたしは全然知らなかったのだけれど,有名な方なんですね~.
わたしみたいな若干被害妄想的な母親には,お勧めの方なのかもしれないですね.今度,何か読んでみなくっちゃ.


>fufumiさん

ありがとうございます.
fufumiさんは,こういう方面に興味をもたれるようになったきっかけは何だったのでしょう?

わたしがこんな風に思うようになったのは,母親になったからです.しかも,優等生の母親じゃなかったから.もし独身だったり,子どもが優等生だったりしたら,こんなこと思わなかったかも.

だから別の面では,部外者面して評論家してるかもしれないなぁ~なんて,わが身を振り返ったりしてしまいます.


>街中の案山子さん

>親とは、「親には責任はない」と、何度言われても、それで心配はなくなるものではないけれど

そうなんですよね.
だからちょっとした母親評論にでも,すっごく敏感になっちゃう.
そういう母親の気持ち,わかってほしいなぁ~って,エントリーに書いたような評論を読むたびに思ってしまいます.


>ちゃいさん

悪い結果は母親の責任,上手く言ったら父親の業績・・・確かにそういう面あるかも!

もうひとつわたしが苦手なのは(嫌いなのは),母親賛美の映画や自伝.偉くなった人が自分の母親のことを書いてたりするのは,読む気も失せますね.
それがどうしたん?って感じです(苦笑)

きっと自意識過剰だなぁ~ ヾ(´ε`;)ゝ


>ことなりままっちさん

愛情って抽象的でわかりづらいんですよ.

例えば,戦中戦後の食べ物のなかった時代,親が自分の食べ物を子供に与えるのは愛情表現でしたが,今は,食べさせないことが愛だったりします(と,思います).

小さい頃,たくさん抱くのは抱き癖がつくからいけないというジジババもいるし,愛情表現のつもりで子どもを優先させれば,最近の子は我慢が足りないと言われる・・・.

じゃ,どうすんのよ!って言いたくなっちゃうんですよね(^。^;)

投稿: とと(>みなさま) | 2009.11.20 00:00

「悪い結果は母親の責任」という考え方が何となく罷り通っている、と皆さんが感じている、ってことに引っかかります。
皆さんがそう感じているのは誰もハッキリ言わなくてもそういう雰囲気はあるのでしょうから。

私の娘夫妻は二人で育児に奮闘しています。二人目が生まれたことで、特にこの子が泣きン坊で夜もゆっくり眠らない(最近だいぶ良くなったそうですが)と言う状況では両親共倒れ、上の子の心情も考慮しなければならないしと言う日常ですが、父も母も一緒に子育てに参加が望ましいことですね。
仕事が忙しい父親でも(あるいはこれが母親の場合もあるでしょう)帰宅後に子供とともに過ごす時間(これはQuality time と呼ばれています)を持つことを心掛けていたら、そしてそれが当たり前の社会になったら「悪い結果は母親の責任」という考え方は過去のものになるでしょう。

投稿: serena | 2009.11.20 06:44

serenaさん

>「悪い結果は母親の責任」という考え方が何となく罷り通っている、と皆さんが感じている、

これはもしかしたら母親という役割を意識しすぎているのかなぁ~とも思うんです.
でも,わたしだけでなく他にも同じように思う母親がいるということは,あながち意識過剰とも言えないかな?

事件が起こるたび,また事件でなくても上手く社会に出て行けない若者の話題になるたび,生育歴・・・特に母親との関係が取り沙汰される気がして,そのたびに自分の母親としての態度を責められてる気がして,辛いですね(^。^;)

母親としての自分に,全く自信がないのでね.

母親の育て方を云々言える人は,よほど自分の子育てに自信があるのかな?
もしかしたら,子育てに全く関わらなかった男性なのかもね(*´∇`*)

投稿: とと(>serenaさん) | 2009.11.22 22:20

なぜかといいますと・・・。
話せばとてつもなく長くなってしまいますが、
簡単に言えば、自分に子育ての全責任がかかってきたのでは
とても子どもを産むことはできない!!!
というところでしょうか。
結婚して、家事をさぼっても放っておいても旦那さんは死にませんが、
子どもはそんなわけにはいかないですからね。
家事をする男性は増えてきても、「やっぱり子どものことは母親でなくっちゃ」
という男性(や女性)は、まだまだ多いですしねぇ。。。。

投稿: fufumi | 2009.11.26 13:01

fufumiさん

そうですかぁ~
fufumiさんは独身だけれども,にもかかわらず,子育ての責任が女性に重くかかっているって感じてたんですね.
じゃ,わたしがプレッシャーに感じるのも無理はないかしら?

わたしの周囲には,自分には子育てなんかできないって思って,子どもは産まないって決めてる女性がいます.
それもやっぱり,子育ての結果責任を問われるのは女性であると感じているからなんでしょうね.

こういうところにも,少子化の遠因があるのかもしれないですね.

投稿: とと(fufumiさん) | 2009.11.27 23:02

元気ですか。
忙しいのでしょうか。
ととさんのパワフルな文章をまっていまーす。

投稿: 街中の案山子 | 2009.12.24 21:56

実は私も案山子さんと同じこと考えていたのですよ。
毎日覗いてはトボトボと帰ってます。

投稿: serena | 2009.12.27 22:00

>街中の案山子さん,serenaさん

ご無沙汰してます(^^;)

コメント,ありがとうございます!
すっごく嬉しいです.

11月後半から出張が増えておりまして,新幹線で爆睡の日々です.
もし,新幹線の車内で正体なく眠りこけている中年女を見かけましたら,『とと』だと思ってそっとスルーしてやっておくんなさい.(笑)

投稿: とと(街中の案山子さん・serenaさん) | 2010.01.10 20:32

ああ、そう言えば涎たらして鼾の轟音勇ましき女性を見かけましたが。。。
鏡を見る思いで通り過ぎましたのよ。
;〕

投稿: serena | 2010.01.11 11:42

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: どうしたらいいのか教えてくれ:

« なんでそういう叱り方するかなぁ~(〃´o`)=3 | トップページ | あぁ,憧れの160cm! »