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2009.02.21

半身浴読書~115~

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氷点 上』 / 三浦綾子,読了.

こんな有名な本,今頃になって読むわたし・・・(-_-;)

それにしても,夏枝ってやなヤツだね~.あきれちゃいましたよ.

啓造もかなりひねくれていて暗いヤツだとは思うけど,それでも啓造は自分の感情や行動を振り返り反省もするし,相手の気持ちを慮ろうとするところがある.

しかし,夏枝にはそれがない.あくまでも自分中心で自分大好き.本の中でも,<夏江には子供のようなところがある>とある.確かに・・・( ̄∧ ̄)(_ _)フムフム・・・

それに対して陽子は,あくまでも明るくまっすぐな娘だ.それは生まれ持った素質なのか,それとも子供とはそういうものなのか.読んでいるこちらは,じれったくなって『もっと言い返しなさいよ~』なんて思っちゃう.陽子のように,じっと黙って夏枝のいじわるを受け止め続けることなんてできない.

あとがきに,この作品が人間の原罪についてをテーマにしたものだとあった.

キリスト教で、人類の祖が犯した最初の罪のこと。蛇にそそのかされたイブとともにアダムが神にそむいて禁断の木の実を食べたことが旧約聖書創世記に記されている。アダムの子孫である人間は生まれながらに罪を負うとされる。

(goo辞書より)

難しいなぁ~.生まれながらに背負っている罪か・・・.

三浦綾子さんは,キリスト教徒だから,原罪について深く考えることがあったのだろうか?

そういえば,啓造の同級生で<前川正>という人が出てくる.この前川正という名前は,三浦綾子さんの恋人の名前だ.『道ありき』(参照エントリー:『半身浴読書~29~』)という三浦綾子さんの自伝の中に,ふたりの恋の話が出ている.とても切なくて,美しい恋の話.三浦綾子さんの短歌とともに,胸にぐっとくる話だ.

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コメント

夫が友人に、生まれたばかりの娘の名前を聞かれて答えたら、氷点のか…、といわれたそうです。私は、太宰の小説の中の印象に残ったフレーズをイメージしていたのですが。若い頃と、10年ほど前と2回読みました。友人が結局、犯人の子だと言って、啓造が何処まで受け止められるかと試し、啓造は、何も伝えずに妻に育てさせるのでしょ。なんか、その細工が、やるべきことではないように思います。三浦綾子さんは、原罪を背負って生きることを描きたかったのでしょうけれど。

投稿: 街中の案山子 | 2009.02.22 22:42

街中の案山子さん

三浦綾子さんの書きたかった原罪は,わたしは夏枝の中にあると感じています.
あくまでも自分中心,自分の美しさや異性からの視線,そういったことに縛られて,他人にために生きられない人間は,なんて罪深いのだと.

わたしの中にも,夏枝に通じる部分があると思うんですよ.本当に子供のことだけを思っているか,他人の幸福を願っているか,自分だけが可愛いのじゃないか…と.

犯人の子を育てるとか,実は違ってたとかというのは,小説の舞台としてわかりやすく提供したということじゃないでしょうか.だってあまりにも非現実的だもの.

投稿: とと(>街中の案山子さん) | 2009.02.22 23:07

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