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どんな男を夫にするか

さて,始まりました,2010年の採用活動.

このご時世,あまり多くの新卒者を採用することはできないが,一応,学校主催の合同企業説明会や,リクナビ・マイナビなどのイベントにも参加している.

そして,今年もこの質問.

産休・育児休暇をとられる女性社員は何割くらいですか?

回答も,昨年と同様.

結婚,出産後も働き続けるには,企業選びより夫選びです.」(参照エントリー:『産休・育児休暇をとられる女性社員は何割くらいですか?』

だが,今年は昨年とちょっと違う.なぜなら,隣にいた上司がこう言ったのだ.

でもね~,男としては寂しいものだよ,育児休暇を妻が取るのは・・・

わたしは,思わず唸ったね~.なるほど~って.

男はきっと,妻が自分の子供を産んでくれたとき,『この子と妻は俺が守る,俺が家族を養っていくんだ』と気持ちを新たにするのだと思う.

しかし,妻の育児休暇という選択は,その夫の決意をくじいてしまうのかもしれない

考えてみれば女だって,「子供を生んでも今まで通りしっかり働いてくれ」という男と,「お前と子供の食い扶持は,俺がきっちり稼いでくるから家にいて欲しい」という男と,どっちに惹かれるのかといえば,必ずしも前者とは限らない.

家計の責任は夫に背負わせ,自分は自己実現のために働きたいというのでは,少々虫が良すぎるのではないか

     

どんな男を夫にするのか,これは企業選びより難問だ.

「家族は自分が養っていく」ことを男の責任と考え,妻が家庭を守ることを求める男と,「夫と妻はフィフティフィフティ,同じように稼ぎ,同じように家事をする」ことを当たり前と考える男と.

しかも,そういうことって,恋に落ちて相手を好きになるまでわからないから性質が悪い.自分は共働き夫婦を理想としていても,好きになった男は,家族を養うのは男の責任と考えるタイプかもしれない.でも,そうだからといって,その男を手放すことができるだろうか?

だから学生にはこう言った.

「まだ結婚もしていない今のうちから,結婚後のことを考えるより,自分がやりたい仕事ややれそうな仕事,ストレスをためることなく働ける職場,そういうことに重点を置いて就職活動したほうが良くない?」

上司は,そういうことにこだわる女子学生に対して,頭にクエスチョンが漂っていたけれど,女はそうやって節目節目に考えるんですよ.自分の人生を生きるにあたり,結婚や出産,家事,育児,仕事,趣味・・・それらをどうやってバランスさせていくかということを.定年になって初めて,そういうことを考える男性とは違って.

ちなみにわたしは,就職するとき「一生結婚しない」と思っていたことを,ここに白状いたします.

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やっぱ感動するわぁ

今日の大阪国際女子マラソン、テレビの前に陣取って、ひとりかぶりつきで観戦しました。

渋井さん、かっこよかったねぇ~。やっぱ、感動するわぁ。

ただ走るだけの競技なのに、2時間以上飽きることなく見てしまうのは、やはりその姿に感動しているからなんだと思う。

何に感動し、何にかっこよさを感じるのか・・・

彼女らはみな、毎日の苦しい練習で自分を鍛え、体重をコントロールし、たった一人でレースを戦う。そのストイックなまでの努力に対して、敬意を覚えるし、かっこいいと思うし、だからそのレースを見て感動する。

彼女らの太ももやふくらはぎの筋肉が躍動し、細い足首がはねていく様子は、本当に美しい。みんな化粧っ気もなく、眉なんか途中でちぎれちゃってるんだけど、そんなの関係ない。

かっこいいのは、優勝した渋井さんだけじゃない。赤羽さんも、原さんもかっこよかったし、去年走った福士さんも、やっぱり素敵だった。

その意味で、スポーツはいいな~と思う。ごちゃごちゃ言わなくても、ストレートに感動できるから。

わたしもあんな風にストイックな生活をしたいと、いつも思うのだが、なかなか口で言うほど簡単じゃない。最もとっつきやすいはずの体重のコントロールさえ、ままならぬ現実。sad

わたしは昔から、徐々に余分なものを削ぎ取りながら、シンプルに生きて生きたいと思っていた。物欲はもちろん、地位や名誉などにも関心なく、他人の幸福を願い、決して人を羨まず、淡々とシンプルに、仙人のように生きたいと思っていた。

40代になったら自然にそうなるのかと思っていたが、どうやら逆方向に進んでいるらしい。down

おねえ曰く、

は?そんなのおかんには、無理。バーゲンでスカート何枚も買ってきて、鏡の前でああでもないこうでもないやってるうちは、絶対無理。

おっしゃるとおり!coldsweats01

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半身浴読書~113~

51rxilzqkzl__sl160_aa115_ 『孤高のメス』 / 大鐘稔彦,読了.

これは,全6巻セットです.貸してもらったときは,『(/||| ̄▽)/ゲッ!!!,長いだろ・・・(^。^;)』って思ったんです,正直.

それがなんと,あっという間に読めました.文句なしに面白い.

腕のいい外科医の話なのだが,手術についての記述がたいへん詳細で,読んでいると,まるで自分がその手術をしているかのようにイメージできてしまう.

人の腹の中なんて見たこともないけど,気持ちが悪いというより,精密機械を修繕しているようなそんな感覚になった.

また,この小説は非常に示唆的だ.

外科医の質とは?大学病院とは?学位とは?・・・そういうことが,見えてくる.何が問題で,何がその問題を誘発しているのかも見えてくる.

外科医に限らず医者は,目の前の病人を助けることが使命だ.その使命を全うするための手段として病院があり,検査があり,手術があるのだ.地位や名誉のために,手術をするのではない.病人は医者のためにいるのではない.

外科医は,職人だと思う.肩書きでやれる商売じゃ絶対にない.

けれど,医者という一見優位的な肩書きを得たことに安住して,腕を磨かない医者がいるのはとても残念なことだ.

あ~,それにしてもほんとに一気に読めました.面白かった~(*^^*)

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忘れなさいって,どうゆうことよ~!!!(怒)

昨年11月,忘れ物を取りに階段を駆け上る途中,左手をしかと壁にぶち当ててしまった.息が止まるくらい痛かった.

翌日,左手の薬指と小指は自分のものでないように,まったく動かすことができず,おまけに腫れている.これはかなり痛い

仕方なく病院に行った.

そこでは,レントゲンを撮って診察を受けた.「骨折もしておらず,骨にひびも入ってない.これは突き指ですな」ということで,湿布をもらって終了.

それから数日,左手に湿布をして過ごした.(臭かった)

約2ヶ月が経過した.薬指は普通に動かせるようになったが,小指は痛いままだ.力を入れることができす,しっかりと握りこぶしを作ることもできない.何かが当たると痛いし,曲げても痛い.

はて?突き指って治癒するのにこんなに時間がかかるのか?そうなのか?(心の声・その1)

疑問に思い,再び病院を訪ねた.

するとその医者は,「なんで2ヶ月も放っておいたのか!2ヶ月も痛いなんて普通じゃない!」と怒るのだ.

そんなのしらんわい!突き指なんかしたこともないのに!(心の声・その2)

医者のその剣幕に気圧されて,何も聞けずに水治療なるものをして帰宅した.

でも,納得できない.なんで痛いのか,このまま治らないのか,いつか元通りになるのか,そういうこと聞きたいじゃないか!(心の声・その3)

翌週,もう一回行ってみた.疑問を解決するために.

するとその医者はこう言った.

もうこの指のことなど,忘れなさい

仕事はできるんでしょう?働きなさい.

いつになったら治るんだろうか,もう治らないんだろうか,なんてマイナス思考は止めなさい

わたしの40年の経験では,死ぬまで痛かった人などいない.

ごらぁ~!

忘れなさい?働きなさい?マイナス思考は止めなさい?

ええ加減にせえ!

死ぬまで痛かった人はいないだなんて,そりゃ死ぬときにはあっちこっちが痛いでしょうよ.指の痛みなんて,大したことなくなるでしょうよ.

忘れられるもんなら,病院なんか行かんわい!

じゃんけんでグーを出すたび痛いのに,忘れられるわけないんじゃ!おかげで,じゃんけんに弱くなってしまったじゃないか,バカヤロー!

ちょうど,『孤高のメス』という外科医の小説を読んでいて,その主人公当麻医師とのあまりの違いに,悲しくなってしまったぞ.

・・・

仕方ない.医者を変えるか・・・(〃´o`)=3

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2009年は,変化の年

いえね,それは日本が・・・とか,世界が・・・とかじゃなく,我が家が・・・なんです.

それは,わたしを悩みに悩ませてきたあのおねえが,ついに高校を卒業し,進学する(予定)からなのです.

しばらく封印してきたおねえの話題ですが,まぁ~紆余曲折ありましたけど,なんとか卒業見込みを出してもらえることになり(注1),今は一応受験勉強中.

人並みにセンター入試も受けるつもりらしい.

しかしヤツは,なかなかのヤツですな.卒業見込みがもらえるかどうかの時期,わたしに言ったのです.

「おかあさん,あたしね,誰でも合格する学校みつけたよ!去年もその前も,受験者数と合格者数が同じなんだよ!あたし,ここにするわ~」

いやぁ~感心しましたわ.勉強できない,したくない人種には,こういう特技があるんですねぇ~.

立派立派.ちゃんと自分で探せたんなら,OKです.

でもそのときは言いました.

「そこにしなさい.でも,卒業せんと進学はできんよ」と.

おねえは,「そうだった・・・」 (-_-;)

その後,もういっちょ上位ランクの学校学部を見つけ,ここを第一希望に頑張っているようです.

で,合格した暁には,おねえをわたしの実家に下宿させる予定.

なぜって,今住んでるマンションは,かなり手狭で,大人サイズの人間が4人も住んでいられないから.息が詰まるもん.

家族4人で生活する期間って,ほんとに短いですね.楽しいこともあったし,苦しいこともあったけど,過ぎてみればみないい思い出に変わっていくような気がします.まだ合格もしていないのに,少し寂しくなっているわたしです.

(注1)実はまだ,化学の追試合格が出ておりませんので・・・

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京都紅葉ツアー2008(その3)

さて,どんどんいきますよ~(*^^*).
これは『京都紅葉ツアー2008(その2)』の続編です.

さて,2日目の朝.朝といえば何?

もちろん,朝ごはんでしょう!(*^^*)

Ca390061_2これが,ウェスティン都ホテルの朝食バイキング.実は,このホテルが気に入ったのは,ふかふかベッドとこの朝食なのです.

この写真にあるのは,ほんの一部分.メニューは多彩だし,温かいものは温かく,冷たいものは冷たく提供してあるし,味も抜群!特にわたしは,ラタトゥユがお気に入り.おかわりしちゃいました,他にもお料理はいっぱいあるのにねぇ~ (^。^;)

朝食で腹ごしらえしたわたしたちは,チェックアウトを済ませていざ出陣.

Ca390062今年は久しぶりに,常寂光寺に行きました.
もぉ~,ここもものすごい人・人・人!!!昨日の大原に負けてない人の波.それもそのはず,だってここは,嵐山ですから (*^^*)

でも,わたしはここの紅葉はすごく好きなのだ.初めて来たときはakkoも一緒で,そのときのかわいかったakkoが蘇るからなのかもしれないけど.
今じゃ中学2年生の反抗期で,当時の可愛さなど微塵もありゃしませんがね.

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常寂光寺から徒歩で桂川へ向かいます.途中,竹林を通り抜け,その伸びやかな竹に心を奪われました.この竹林には,18歳の頃来たことあります.そのときは,真夏で汗だくになって歩いたなぁ~.そんなことを思い出しながら,人波の中をテクテク歩きました.

Ca390066

竹林を抜けると,そこもまた人の波.でも,人の波に少しずつ慣れてきて,歩くのも上手になってきました.
そんな中,並んだのは宝厳院の拝観.この写真はイマイチなんだけど,実際の紅葉はきれいでした.

でも,ここでも,実は常寂光寺でもそうだったんだけど,観光客の非常識な振る舞いに,腹が立ちました

丹精込めて手入れしたコケの庭に,入っていく人が居るのです!しかも,こどもがうっかり入るのではなく,大人が子供に指示をして,そこに立ち入らせて写真を撮っているのです!

常寂光寺では,おじさんが怒鳴ってくれました.

宝厳院では,その光景を目の当たりにしたわたしが,思わず「えっ!マジ?非常識!」と声に出して言ってしまいました.

日本人は,よく海外の観光客のマナーの悪さを口にするけど,自分たちはどうなのさ・・・と思ったわたしです.

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川に着きました.渡月橋は,鈴なりの人.よく橋が落ちないものだと,感心します.

この川沿いで,大きな肉まんとコロッケを頬張って腹ごしらえ.次なる目的地へ向かいます.

その目的地とは・・・光明寺

阪急電車に乗るため,嵐山線の嵐山駅まで徒歩で移動.10分くらい歩いたかなぁ?

その嵐山駅で,大事件が!

テクテク歩いたせいか,なんかおなかがグルグルとするのです.時間もない中,生理現象には勝てるはずもなく,嵐山駅でお手洗いに行きました.

ところが!観光シーズンの観光地ですから,お手洗いも長蛇の列.仕方なくわたしも並ぶことに.(これがその後の事件の発端になろうとは!)

並ぶこと数分.やっとわたしの順番が回ってきました.間に合ってよかった.(´▽`) ホッ

用を済ませて手を洗っていると,わたしが出たばかりの個室からおば様の声が聞こえてきました.

「くっさー!」

思わず,声を殺して笑ったわたしです(右手は小さくガッツポーズ)(勝った)(何に?).

しかし,この「くっさー」という言葉,関西のおばちゃんが言うと,ほんとに面白いですね~.まるで吉本新喜劇みたい.このときのことを思い出すたび,わたしは何回でも大笑いできてしまうのでした

Ca390068

大事件について報告しながら,光明寺に到着.ここは,オットが京都に行きたいと思ったきっかけの場所だそうで,とても楽しみに行きました.

うん!(^^) きれいでした.

わずか15分程度しか時間がなくて駆け足だったのだけど,道の両側に紅葉が並ぶ道は,ほんとにきれいでした.

ただね,ちょっと遠いからな~.10年目にして,初めて行ったのもしょうがないかな.

歩いて並んで食べて飲んだ京都紅葉ツアー2008もこれで終わり.帰りは,駅弁買ってグリーン車に乗って帰りましたとさ.

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京都紅葉ツアー2008(その2)

読み終わった本が溜まっていたので,先に半身浴読書シリーズをアップいたしました.遅ればせではありますが,京都紅葉ツアー2008(その1)の続編です.

さて,ウェスティン都ホテル京都ですが,ここは昨年初めて泊まった宿.わたしは,非常に気に入ってしまいまして,オットに「来年もここね」と告げておりました.オットは,そういうとこ忠実な野郎ですので,今年もお気に入りのホテルに宿泊する運びとあいなりました.
ヾ(〃^∇^)ノわぁい♪

Ca390059_2お気に入りの理由は,このベッド.ものすごくふかふかで,チョー気持ちいい.抱き枕と普通の枕が標準装備で,観光なんかしないでごろごろしててもいいなぁ~って思っちゃうほど.

ただ,景色はまったく駄目 (=xェx=).もっと早く予約すれば,景色のいいお部屋が取れるのか,はたまた景色の良いお部屋などないのか?
ま,さんざん素敵な景色を眺めてきた後なので,よしといたします.

ホテルにチェックインし,持ってきた荷物を軽くして,今度は夕食へ.ホテルの玄関からタクシーに乗りました.二人とも歩き疲れて,地下鉄&徒歩で移動する元気がナッシングーでしたから.

Ca390060_3

夕食は,祇園の迦陵へ.ここも去年行ったお店です.大人二人で行くには,ムードもあってお勧めのお店.料理は,もちろん和食で(でも最後のデザートはなぜか洋風),もちろん美味しいです.だけど,どの料理も同じような味で,コースでいただいた割には,これ!という印象に薄いのが,ちょっとオシイ (^-^;.

酒の飲めないわたしも,雰囲気とお料理でカクテルを飲み干し,いい気分で再びタクシーに乗って,ホテルに戻りました.

ホテルに戻ると,チェックインのときにいただいたウェルカムドリンク券でカフェオレと紅茶を頼んだ私たち.食べた後でおなかはいっぱいだし,歩きつかれて眠かったのだけど,いただいたものは使ってやる精神のせこい我々ですから・・・ヽ( ̄▽ ̄)ノ ナハハ♪

こうして,一日目の夜は更けていくのでありました.

その3へ続く】

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半身浴読書~112~

51zvz958rql__sl500_aa240_ 『チーム・バチスタの栄光』 / 海堂尊,読了.

これは,テレビドラマになってたね,確か.見てはいないのだけど.

でも,テレビドラマにぴったりの作品だと思ったな.

登場人物のキャラはたっているし,医療物かと思いきやミステリーで,しかも悪者は犯人だけ・・・という結末.病院長も主人公の田口医師も,濡れ手に粟といいますか,棚から牡丹餅といいますか,あまりにも安易な終わり方で,ちょっとがっくり.

最初は面白かったんですよ.そうだな,白鳥が登場してくるまで.ああいう,はちゃめちゃなのに何でもできる的キャラが出てくると,わたしはちょっと引いてしまうのだ.

そういう人って,最後に『それもこれも,すべてお見通しだったぜ』みたいな感じで説明してくれるわけだけど,ま,それは正直ウザイなと思う.

どこまで本当の心理学的な言葉なのか判然としないカタカナ言葉がやたらと出てくるし,たいしたことない極意とやらが,さも重大そうに語られるけど,実はたいしたことないのかいちいち鬱陶しい.

わたしには,合わないタイプの本でした.

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半身浴読書~111~

41jjyvfa4rl__sl500_aa240_ 『名短編,ここにあり』 / 北村薫・宮部みゆき編,読了.

わたしはあまり短編は好きじゃない.でも,本を選ぶときにだんだんと作家が偏ってくる.そんなときには短編を読んで,その中で好きな作家の範囲を広げていくのが,わたしの作戦.(どんな作戦?)

さて,この作品集に収められているのは,次の通り.

  1. となりの宇宙人 / 半村 良
  2. 冷たい仕事 / 黒井 千次
  3. むかしばなし / 小松 左京
  4. 隠し芸の男 / 城山 三郎
  5. 少女架刑 / 吉村 昭
  6. あしたの夕刊 / 吉行 淳之介
  7. 穴ー考える人たち / 山口 瞳
  8. 網 / 多岐川 恭
  9. 少年探偵 / 戸坂 康二
  10. 誤訳 / 松本 清張
  11. 考える人 / 井上 靖
  12. 鬼 / 円地 文子

文句なく面白かったのは,『となりの宇宙人』.これ,声出して笑っちゃいました.あんまり面白かったのでakkoに教えてやったら,やつも声出して笑ってた.
o(*^▽^*)oあはっ♪

その他のは・・・(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン・・・

わたしには,少々難解.いえね,意味はわかるんです.でも,どこが面白ポイントなのかが掴みきれない.

けれど,確かにどの作品もインパクトがある.『少女架刑』や『考える人』は,静かな中に何か張り詰めたものがあるようなそんな感じ.とても余韻があるのだ.

また,『むかしばなし』や『鬼』は,ミステリアスな要素があって読みやすい.

さて,今回の開拓で得られた情報,次回の本選定作業にどう活かされますことやら.

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半身浴読書~110~

51bc0spn9xl__sl500_aa240_ 『最後の家族』 / 村上龍,読了.

以前書いたエントリー【この母親はわたしだ】で,Anneさんに紹介いただいて読んだ本.

話の進め方は,角田光代の『空中庭園』(半身浴読書~97~)みたい.ひとつの事象を,家族4人の視点から書いている.

これは,引きこもりの長男を持つ家族の話だ.そして,父親,母親,長男,長女の4人はそれぞれ悩みを持っている.

長男は,引きこもりである自分自身がすでに問題であり悩みなのだが,偶然見てしまった前の家の家庭内暴力が,自分の中では大きな悩みとなる.殴られている奥さんを助けたいと思い,さまざまな機関に積極的に相談する.そして,その『助けたい』と思う自分も,実はDVの加害者的思考であることに気がつくのだ.父親に暴力をふるう自分と,奥さんを殴る向かいの家の亭主と,何が違うのだ・・・.

長女は,元引きこもりの宝石デザイナーに,一緒にイタリアへ行こうと誘われる.そこで初めて,自分で選択する自分の進路について考える.いったんは行かないと返事をするが,その行かないという選択は,本当に自分で選んだものなのかどうか・・・.

母親の悩みは,当然息子だ.家庭に引きこもり,親に暴力をふるう息子.でも,母親は外部の専門家の助言を受けながら,少しずつ変わっていく.それは確実に長男にも伝わっている.一方,この母親には年下独身のボーイフレンドがいる.肉体関係は,まだない.けれど,当然夫や家族には言えない彼氏だ.しかし,このことについては,母親はそれほど悩んではいないようだ.母親にとっては,家族の問題がもっとも重要であるのだ.

父親も息子のことで悩んでいる.しかし,母親のように専門家の助言を受け入れることができない.自分の価値観が固定化されているし,引きこもりの息子を恥ずかしいと思う気持ちがきっとあるのだと思う.しかし,息子に殴られ脳震盪を起こし,救急車で病院に運ばれたことがきっかけで,妻の助言を受け入れるようになる.そして,リストラで職を失い,引きこもり始めたときの息子の気持ちや暴力をふるうときの気持ちに,はたと思い当たる.

4者4様に考えながら,自立していく家族.

家族の絆と依存の違いは,個人の自立にある.家族ひとりひとりが,気持ちの上で自立できること,そうでないと親と子が依存しあう<パッと見,仲のいい家族>ができてしまうんだろうな.

でも最後の結末,あれでいいの?一見よさそうだけど,自立した後,もう一度共生できるかどうか,それが大事なんじゃないかとも思った.

初めての村上龍作品だったが,とても面白く,いろんなことを感じながら読めた.Anneさん,ありがとう!

ただ,今,そういう状態にある人にはお勧めしたくない.なぜなら,この話の家族に簡単に自分を投影してしまう恐れがあるから.その場合,「うちは,大丈夫.うちはみな,自立している.なぜととさんは,こんな本をわたしに勧めるのかしら?もしかして,うちは自立してないと思ってるのかしら?」などと思われる確立は,かなり高い.

こういう本は,子供がまだ小さいうちに読むに限る.早速,妹に勧めてみるとするか.

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