半身浴読書~109~
『燃えよ剣』 / 司馬遼太郎,読了.
さすが司馬遼太郎作品です.すごく面白かった.
この人の本,たくさんは読んでないけど,誰かひとりを持ち上げて,何もかもいい人っぽく書くなんてことがないから好きだ.
この作品は,新撰組の土方歳三の話だ.
わたしは正直,日本史音痴で幕末に起きたさまざまな事件や戦争や歴史など,あまり知らない.この本で初めて『そうだったんだぁ~』などと思うことも多かった.
長い作品なので,いろんなことを思った.
新撰組が人気があるのは,なぜだろう?彼らがしていることは,今で言うと公認の自警団組織のようなもので,しかも人殺しだ.おまけに,組抜けも許さない.殺すのだ.
今だったらあり得ない話でしょう?
あんなに何人も人を殺して,誰にも逮捕されず,詮議さえもなく,むしろ有名人だ.
そして,そういう新撰組は今でも人気がある.結局,新撰組はちりじりになるし,近藤勇は斬首されちゃうし,徳川幕府も復活はしなかったのだけど.
きっとその生き様に人は心を動かされるんじゃないか.
わたしも,最初読み始めたときは,土方歳三のこと好きになれなかった.でも,読み進むにつれて,彼の生き様というか信念というか,単純さというか,そういうものに惹かれた.
土方歳三は,自分で考える人だと思う.また,自分を知っている人でもある.背伸びせず,臆せず,揺るがない自分を持つ,そのかっこよさはとても心を打つ.わたしもそうありたいと,強く思う.
土方歳三の恋もいい.お雪との逢瀬は,とてもロマンチックで切なくて,胸キュンだ.でもわたしは,お雪にはなれん (-_-) あんなふうに黙って待つ女には,絶対になれんな.そう思った.
それにしても,わずか百数十年前,日本でこんな流血の戦いがあったのかと,改めて驚く.
やはり人類は,対立をケンカで解決するものなのかもしれない.
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