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2007.02.18

半身浴読書~79~(追記あり)

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永遠の仔 上下』 / 天童荒太,読了.

長い.そして,重い.これが一言での感想.

この本は,幼い頃親から虐待を受けた3人の物語だ.

それぞれ大人になり,表面上は立派に社会生活を営んでいる3人だけど,過去の虐待を受けた事実は少しも彼らの心の中で薄まっていないし,その過去の事実が与えた影響は,心(=精神)の形成に重大な影響を与え続けている.

彼らを虐待した親の心情も語られている.大抵は,その親も虐待やそれに近い養育を受けていて,虐待の連鎖は確かにあるのだと思う.

虐待を受けた子が自分を回復するために必要なものは何かについて,とても考えさせられる.それは実は,虐待を受けた子だけじゃなくて,子ども全体,いや大人にも必要なことだと思う.

受け入れてもらうこと,認めてもらうこと,褒めてもらうこと

一見簡単にみえるこれらのことが,どれだけできているんだろうと自分に問いかけてみる.

・・・・だ・だめかも?(^。^;)

ひどい虐待を受けた子には,『生きていていいんだよ』というその生存を,まずは認めてあげなきゃいけないんだね.

【追記 2007.2.19】

しかも,結末も重い.重いというか,決して楽観的でない終わり方.そのくらい幼児期や学童期に受けた虐待は,重大な意味を持つ.

虐待を受けた3人のうち,ひとりは父親からの性的虐待を受けている.その描写には,性的な単語は一切使われていないのに,非常に生々しく情景が浮かぶのが恐ろしい.(セックス未経験の人には無理・・・当たり前か)

一方,重松清の『疾走』(半身浴読書~38~)には,詳細な性描写が具体的な言葉で書かれている.でも私にはこっちの方が生々しさを感じなくて,さらりと読めた.不思議.

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