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2006.09.17

男系男子は,もうそれだけで尊い存在なのである

それは決して皇室だけの話でもなく,また,梨園だの旧家だの自営業だのといった家だけの話でもない.

ごくフツーのサラリーマンや公務員の家でも,やっぱり男系男子は存在するだけで尊いのだ.

そんなこと誰も口に出しては言わないけど,女しか産まなかった女には,わかる.特に二人目女子を産んだときには、ね.

実家の父は、私・妹・おねえ(私の一人目)・akko(私の二人目)・ミー(妹の一人目)と、自分の血統を引き継ぐ子孫が5連続女という憂き目にあった。(お気の毒・・・)

6人目にして初めて妹が男子を産んだとき、それは男系男子ではすでになかったが、父は妙にハイテンションで、私もなんだか嬉しかった。(そして、ちょっぴり妹が羨ましかった。)

女は、女を生きている間に、男のほうが存在価値が高いんじゃないかというやや自虐的な気分を刷り込まれてしまっているし、結婚した途端に勝手に嫁気分になっちゃって(それを望まれる場合も多いのだが)、跡取りや墓守を産むことを期待されているような気持ちになるから(まぁ、実際そういう場合は多いのだが)、女自身も『とりあえず男を』と思うんだよね。

思ってはみてもどっちが生まれるかなんて神のみぞ知るなわけで、めでたく妊娠してたら性別なんてどうでも良くなってくるのが妊婦の心。『とにかく元気で生まれて来い』って思いながら、長い妊娠期間を過ごすのである。

そしていよいよ出産となるのだが、『とにかく元気で』と思っていたわりには、元気だと知ると生んだ本人も周囲も性別が気になっちゃうのは仕方ない・・・か。

男を産めば、嫁としての務めを果たして気分爽快、女を産んだときは、ぎりぎり『可』で単位を取った大学生みたいだ。

そういう感覚も家族の形態が変化してくればきっと薄れてくるだろうと思うけれど、『皇位継承は何が何でも男系男子を!』と言う声を聞けば聞くほど、そうなる日はずっとずっと先になりそうだなぁ~と思うのである。

皇室に男系男子を望むのは,男が上とか女が下とかそういうことじゃなくて,伝統を途切れさせないためだっていうのは重々承知だし,それが間違っているとは思ってないんだけど,『とりあえず男を』という気分は,こういうところからじわじわ滲み出してきてるんじゃないかと思うわけだ.

なんてたって皇室は、国民の象徴でありますし、国民のお手本家族なんだろうから。

     

私がまだ世の中を知らない純粋なお子ちゃまだった頃,「女にしとくのは惜しい」とか「おまえが男の子だったら・・・」とか言われて,まるで誉め言葉のように感じていたが,実はそういうちっちゃいことが『男の方が価値が高い』と思う下地になってしまうのかもしれない.

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

うちも完璧なまでに女系でして、実家でも姉妹、
姉の産んだ子も娘2人(苦笑)

義父は2人目が女とわかり、何も言いはしませんでしたが、ちょっとがっかりしたのがわかって、私もショックでしたわ。

今は女の子を望むほうが多いとは聞きますが、
それでも母たちの世代は男=世継ぎと思ってますよね。

庶民ですらそうなんですから、皇室ならなおさらでしょうね。


投稿: ぶんぶん | 2006.09.17 13:56

私は「男の子を」って言うプレッシャーを感じないでここまで来たので、

>ごくフツーのサラリーマンや公務員の家でも,やっぱり男系男子は存在するだけで尊いのだ

というのはへえ~やっぱりそうなんだ~という感想です。
うちの親は、継ぐような家でもあるまいし、とか死んだらその辺に遺骨まいといてっていう感じですし、夫の両親にもそんなことを感じさせるような言動はありませんでした。

私の場合はおなかの子が男の子だったら健康児が生まれるのは50%の確率という事情もあったので、「男の子を」とは言いにくいのですけどね。

ああ、でもそれ以前に↑の事情があるから結婚は難しいだろうという親に私自身納得していたのは
、世継ぎを産めないかもしれないことが重大な欠陥だと感じていたからなのですよねぇ。

・・・あ、私の実家で世継ぎ云々の話が出ないのは、体の不自由な弟に対する配慮でもあるなあと今思った私。そうか、ちょっと私は特別な環境にあるんだ。そうか、みんな気を使ってたのか(汗)


投稿: haru | 2006.09.17 14:35

>ぶんぶんさん

ぶんぶんさんとこも女系でしたか?(笑)
うちは,オットが次男だし長男のとこには男系男子がすでに2人いたから,プレッシャーに思うほどのことはなかったんだけど,それまで生きてきた女の人生で『男を産んだほうが,女の株はあがる』と直感で思っていたんだと思います.
加えて,実家の父は,妹が生まれたとき「また,女か」と言って一度も病院に来なかったという話を母から聞いていたので,二人目のakkoを生んだときには,役に立てなかったような気がしましたね.

もちろんakkoのときは,孫ですから,病院に来てくれたけどね.そのときは「女か?(苦笑)・・・元気なんだろ?それならいい.お疲れさん」と言ってました.(*^.^*)

投稿: とと(>ぶんぶんさん) | 2006.09.17 14:58

>haruさん

こういう感覚って地域性や,各家庭環境の違いで差があるでしょうね.

でもやっぱり,押しなべて言えば,今でも男子を望む傾向はあると感じてます.

最近は,男の子に勉強させると世界に羽ばたいて行ってしまい,実家を継ぐなんてことが物理的に難しくなったり,実家の跡取り息子という背景が色濃く出てしまうと,婚姻そのものが難しい状況もあったりで,女の価値も上がりつつあるかなぁ~とも思います.

haruさんには体の不自由な弟さんがいらっしゃるんですか.コメント内容からは遺伝的な病気のように受け取れますが,そういう遺伝子をうまく取り除ける技術がいつかできるかもしれないですね.もちろん倫理上の問題は残るけど.

投稿: とと(>haruさん) | 2006.09.17 15:11

私の母は2人姉妹で、妹には子供がいない。そして、私は3人姉妹。そして、私は2人姉妹を産んでしまい。。。。おもいっきり女系家族です。母の母(祖母)は5人兄弟のうち1人だけが男だったそうで、確率から行けば1/12なのでした。。。

さて、墓守もそうですが、そもそも「姓(氏)」って、世界中、男のものを引き継いでいくって、いつから誰が決めたんでしょうね?多分、どっちかにしないと面倒になるから、男って決めちゃったんでしょうが。

そう考えると、墓守も姓も、文明が考えたものですよね。どうせ中世ヨーロッパあたりから広まって、日本に普及したんじゃ無いでしょうか?違いますかね???(無学ですいません)

で、ミトコンドリアイブの話はご存知でしょうか?ミトコンドリアの遺伝子ルーツをたどっていったら、アフリカの1人の女性にたどりつくという学説です。この遺伝子は女性でしか受け継がれないのです。だから、文明社会として、姓を受け継ぐことを決めたのは男子だったけれど、遺伝子レベルでは女性が受け継いでいるんだということで、私はかってに「女性は文明ではなく、遺伝子レベルですごいんだぞ~!!」なんて思うことにして、自分をなぐさめたりしています。

ちなみに、そうはいってみたものも、夫も義父も「墓参りでお墓の前で、生前の自分の思い出を語って思い出して欲しい。墓が朽ちていくのはいやだ」なんていってます。これが世間一般の思想なんでしょうね。私は散骨でもなんでもいいんですがね。。。

投稿: ちゃい | 2006.09.19 00:08

>ちゃいさん

ここにも、立派な女系家族が!(笑)

>そもそも「姓(氏)」って、世界中、男のものを引き継いでいくって、いつから誰が決めたんでしょうね?

浅学なもので思い違いかもしれないけど、確か、中国は夫婦別姓だったような・・・。
フランスでは、婚姻届を出さないカップルも多いと聞くし、世界にはそういうことにこだわらない男たちもいるんじゃないかと思ったりします。

ただ『ダヴィンチ・コード』を読んで思ったんだけど、キリスト教世界でも女を排除したがっているようなので、やはり男優先主義は全世界共通なのかもしれないですね。

ミトコンドリアの話は私も知ってます。
私がこの話を聞いたのは、あるお医者さんの講演会でした。そのときそのお医者さんが言うには、「女性だけに受け継がれる遺伝子があり、そのため女性の卵子があれば子孫は作れます。でもそれでは、生まれる子どもは親のクローンにしかならず、諸行無常の世の中を存続していくことはできません。そのため、生命のデザインの時代に男が生まれ、その遺伝子を組み込むことで、常に違った子孫を作り、変化していく世界に対応しているというわけです。」とのことでした。
男には女が、女には男が必要なんだということですね。

夫婦別姓に強固に反対する人を見ていると、姓の一致でしか家族の絆を感じられないかわいそうな人たちだなぁ~って思います。
個人的には、姓が変わることで、独身時代の赤っ恥がちゃらになった気がしてたいへん心地良かったですが、世の女性の中には姓が変わらないほうがいいという人もいるし、その配偶者もそれでいいと言っている場合は、認めてあげればいいと思うんですけどねぇ。

>私は散骨でもなんでもいいんですがね。。。

私も墓なんて興味ないです。
死んだらしばらくの間、子どもたちの守護霊になって、子どもたちも死んじゃったら、さっさと生まれ変わる予定ですから。(笑)
しかもフランス人に・・・(爆)

投稿: とと(>ちゃいさん) | 2006.09.19 20:44

女系から男子を産んだ私。(私は3人姉妹、母も3人姉妹、祖母は10人きょうだいで8人女だったそうです)男なんてしんどいばかり、息子も女ならよかったのになあと思ってしまいます。

当時義父からの「よくやった」的反応がすこぶる不快でしたね。今も七五三を控え、上の子のとき顔を出さなかった義父が出席すると聞いて不快感倍増してます。結局どっちを産んでも、男と女が受ける期待値の差に、母は釈然としない思いを抱くわけで。
息子は男に生まれたばかりに、父であるオットからはやたら厳しくしつけられ、気の毒な限り。大きくなったらいわれのない期待やプレッシャーを受けるのかと思うとなんだかかわいそう。。。

せめて母としては「男の沽券」とか「男とはかくあるべき」とか妙な「男らしさ」なんかに縛られない柔軟な頭を持ち、パートナーと対等な関係を築ける男に育ててやろうとひそかに思うのでした。

投稿: たいち | 2006.09.19 23:29

>たいちさん

>当時義父からの「よくやった」的反応がすこぶる不快でしたね。

男を産めばさぞかし鼻高々かと思いきや、そうとも言えないんですね。

考えてみれば母親はもれなく女ですから、こういう反応を見ると、まるで自分に価値がないかのような気がしてしまいます。

>男と女が受ける期待値の差

事故などで子どもが亡くなったとき、賠償金額は男女で差があると聞きますから、たいちさんの義理のお父様だけでなく、世間一般、期待値に差があるということなのでしょう。
それは大人になってみると、期待値の差であるだけでなく、機会の差でもあることがはっきりとわかり、なんか生まれた瞬間から損してるような気がしたりして・・・。

>「男の沽券」とか「男とはかくあるべき」とか妙な「男らしさ」なんかに縛られない柔軟な頭を持ち

まずは、自分らしさですよね。自然に家事ができ、自然に仕事ができる、そういう大人を育てたいですね。もちろんそれは男であっても女であっても同じですが。

投稿: とと | 2006.09.20 22:39

初めまして、特に古い世代はそうですね。
私は、たまたま第一子が男の子(一人っ子)だったのですが、夫の大叔母は
「お手柄!」、父は「嫡男だ。」(いまどき言うか?)と言いました。
ちなみに私の母方はめいっぱい女系(私のいとこに男は一人しかいない)なので男の子が余計珍しかったからかもしれない。

投稿: あんみつ | 2006.09.26 19:32

>あんみつさん

はじめまして。

「嫡男」ですかぁ~。確かに、いまどき聞かない表現ではありますね。でもそれくらい嬉しかったんでしょうね。
あんみつさんは、もうそれだけでいい嫁でいい妻で、女の株は間違いなく上がっておりますよ。ここは、素直に喜んでおきましょう。(笑)

今後は、余計な「嫡男」プレッシャーをかけられないように注意が必要になるかも?ですね。

ところで、あんみつさんってかわいいHNですね。ブログをお持ちでないのでしたらURLのところに私のブログURLを入れておかれてOKですよ。ココログでは、URLが空欄だとメアドが表示されますので。
今回いただいたコメントも、念のためこのブログのURLを入れておきました。
余計なお世話でしたらごめんなさい。

投稿: とと | 2006.09.26 22:33

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