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2006.07.07

半身浴読書~50~

015938510000_1 『天国までの百マイル』 / 浅田次郎,読了.

ありえない設定.この小説はSFじゃない.母が狭心症で死にかけているときに,破産して離婚した末っ子の三男がなんとか自分の力だけで母親を救おうとする話だ.

けれどたったひとりで母を救えるはずもなく,当然そこには多くの人の善意がある.

でも,こんな神様みたいな医者や人情に厚い金貸しや,良く出来た元妻なんて有り得ないと思った私だ

そう思った時点で,私の心が曇っている証拠?・・・・まぁいいか.(^。^;)

ありえない話ではあるけど,読み進めていくとじわりと目頭が熱くなる.くさい台詞もいっぱいあるけど,それでもじんとくる.そういう話.

4人の子どもを抱えて未亡人になった母親は,ほんの束の間,年下の男性と恋をする.でもその男性が本当にいい人だから,母はそのいい人の部分に甘えられないし,好きだからこそ自分と離れた方が幸せになると思ってしまう.そしたら飛び込めないよね,その人のところには.

母は,こうも言う.

幸せはお金で買える

本当の貧しさを経験したら,「お金より大事なことがある」なんて言えないのかもしれない.お金より大事な何かを探す人は,つまりはお金のある人なんだろう.

この本に出てくる女は,皆いい女だ.母も元妻の英子も主人公の中年男を支えるマリも,自分より相手の気持ちを大事にする女だ.

これはやりようによってはかなりウザイけど,まっ,お話なので気を使われた男は素直に受け止めている.これがもし,私が気を使われる立場だったらカンベンなんだけどね.

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