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2006.06.11

少子高齢化について少しだけ考えた

robitaさんのとこ(『個,家,国,女』 / 幸か不幸か専業主婦)で,すごく興味深いコメント発見!ちょっと長いけど,途中だけ抜き出すとこのコメントの意図するところが伝わらないかもしれないので,全文を引用しちゃいます.

いきすぎた個人主義に身をゆだねるしかないなという結論に至ったのは、僕の中の価値観で「日本を良くする」には女性を抑圧するしか解決策が思い浮かばなかったからです。

良い国というのはどういうことかというと、
戦争が起こる。男が徴兵される。
その時に「なんで男だけが徴兵されるんだ。女だって戦わなきゃ不公平だろ」という声があがらない国のことです。

それにはまず男に「男らしさ」を着せるのは必要なんです。そして男の攻撃本能と独占欲を満たすために、女にも女らしくなってもらわないと困るんです。困らない奴もいるけど、困る奴が結構いるんです。

勿論、問題は起こると思います。家庭において女を抑圧すれば、いい気になって女を殴る男も出てくるかもしれない。地位を与えた途端に女の尻を触り出す奴もいるぐらいですからね。
レイプもそうですが、彼らは変質者なんです。男特有の攻撃本能みたいなものが暴走してああいうことをするんでしょうが、根本は自分の欲望を満たすためには何をしてもいいって考えですよね。自分の欲望は世界で一番偉いと思っている。

今の日本は男も女も変質者がいっぱいいると思ってます。女は男を殴らないだろうし、尻も触らないだろうし、レイプもしないでしょうけど、自分の子どもよりも自己実現の方が大切だと思ってる女はいる。僕は、申し訳ないけど、その人は変質者だと思ってます。
そして僕のこの考え自体がこの自由な世の中にあってただ一点、女を抑圧していて、少子化傾向に向かわせてる原因になってるのでしょう。彼女達はやっぱり男に都合の良い「女らしさ」ってのを拒否したいんでしょうね。

そう考えたときにですね、教育基本法改正にせよ、憲法24条改正にせよ、もうちょっと男女のあり方を見直して、お互いが納得できるようなカタチでおさまればいいですね、と理想論しかいえなくなっちゃうんです。

女が男に殴られるようになってもいいの? って言われちゃうと、黙るしかないんです。女性専用車両もそうだけど、じゃああんた私が酷い目にあってもいいのっていわれると、何も言えなくなるんです。なんでって、たぶん、それが男だから。

男のレイプと女の自己実現願望が同列に扱われていることには『?』だけど,実はこういう考えの人は,男女に関わらず多いんじゃなかろうか

それはつまり,女を家に帰すべきという考え.今回の教育基本法の改正でも,男女共学の理想は削除してあるようだし(参照エントリー:『教育基本法改正案閣議決定』 / 5号館のつぶやき),ワーキングマザーへの冷遇も根っこはそこじゃないかと思うわけだ.

ワーキングマザーが仕事に軸足を置けば,『自己実現が大事の変質者』であり,育児に軸足を置けば,『周囲に迷惑をかけるわがままな女』となる.

ほとんどのワーキングマザーは両者のバランスに細心の注意を払い,毎日が綱渡りで肩身を狭くしているのだけれど,考えてみればこの少子高齢化時代に,労働力を提供し,かつ子どもも産んでやろうという女は,それほど肩身を狭くしなきゃいけないのだろうか.

その意味で,このコメントの
>そして僕のこの考え自体がこの自由な世の中にあってただ一点、女を抑圧していて、少子化傾向に向かわせてる原因になってるのでしょう。

この部分には,同感だ.

少子高齢化を解消するためには,高齢者の寿命を短くするか(これは暴言(^-^;),子どもを産むかしかなく,子どもを産み育てる環境としてどちらを選択するのかということなんだろう.

それは,女を家に帰すのか,外に出すのか

女を家に帰すためには,税や社会保障の仕組みで専業主婦をもっともっと優遇すべきだろうし,育児手当もひとりにつき10万円/月くらい出さなきゃいけないだろう.それでも自己実現を望む『変質者』は現れるが,『レイプ犯』もどうやったって現れるんだから仕方がない.

外に出すためには,保育所の拡充や時短制度の普及に加えて,専業主婦への優遇制度は撤廃し無職として扱うことも必要だろう.健康な成人は皆,勤労と納税の義務を果たすということだ.その前提で,企業も社会も仕組みを作り直せば,少しはワーキングマザーの肩幅も広くなるかもしれない.

今は,なんとなく働く母を応援しているように見えて,実は根っこのところでワーキングマザーの個人の問題にしているような空気が,子なし女性を躊躇させているのではないか.

そんなことなら,極端に思えても社会の中で女をどう位置づけるのか,はっきり制度で示すのもひとつの方法だ.

      

さて,このコメントにある
>彼女達はやっぱり男に都合の良い「女らしさ」ってのを拒否したいんでしょうね。

この,男に都合の良い女らしさってどんなものなのだろう?

私は,自分的にはずいぶん女らしいつもりであるが,家事と育児しかしてはならないと言われたら,やっぱNOだな.専業主婦時代も,茶道や華道それにボランティアとかやってたし.私の場合は,仕事をしていようと専業主婦であろうと,子どもやオットへの関わり方はあまり変わらないようである.

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コメント

なんか、昔の映画を思い出しちゃいました。
たしか、シュワちゃんが子供を出産するやつ。

あんなことができたら、男女とも出産に対しての負荷は同じになるんだし、仕事と家庭の比率が男女で違うということにならなくても済むんじゃなかろうか…?
って、そんなことを研究している人が本当にいるという話は聞いたことないですが。。。

ダメ?!

投稿: さじった | 2006.06.11 00:41

お邪魔します。

よく解らないコメントですね。彼自身、確信が持てるような結論が出ていないのではないでしょうか。何だか文章全体が支離滅裂のように感じます。

そもそも、人間を「男」か「女」かの二極論で論じる事に無理があるように思います。二極論から導き出された結論は実際のそれとは誤差が大きく、あまり現実的では無い事の方が多いのではないでしょうか。

「男」でも「女らしく」生きる事を選択する人もいますし、ジャガー横田のように「男」を殴る「女」も存在しますよね。(笑)

また、良い国の定義を「戦争が起こったら・・・、云々」から導き出すのもどうかと思いますがね。

投稿: タカボンのパパ | 2006.06.11 13:08

>さじったさん

そういえば,そういう映画ありましたね.
でもシュワちゃんは,何と言っても『ターミネーター』!それ以外の映画は,チラ見しかしてないの.(^^;;

男が妊娠するか女が妊娠するか,やってみなけりゃわからないってことになったら,不倫やレイプは減るんじゃないかしら?(笑)


>タカボンのパパさん

>彼自身、確信が持てるような結論が出ていないのではないでしょうか。

そうでしょうね.でもそれは,私も同じなんですけど・・・.(^^;;
どうしたら少子高齢化の進行を遅らせることができるのかって,なかなか妙案が見つからないです.

彼のコメント中の
>僕の中の価値観で「日本を良くする」には女性を抑圧するしか解決策が思い浮かばなかったからです

この部分は,すごく正直な気持ちだと思います.
実は私も,その後の良い国の定義には『?』なんだけど(だから敢えて触れなかったんだけど),やっぱり今の社会の良くない部分は家庭が原因で,それは女が家にいない(家事や育児があるにもかかわらず,外に出て行ってしまう)ためなんだと考える人は,確かにいると思うんです.

そんなに昔は良かったんかいな?と思わないこともないけど,男が男であるということだけで威張りたい人には,魅力的なんでしょうね.

なんにせよ,女が家に居さえすれば良い家庭が作れるというのは,幻想だと思いますが.

投稿: とと | 2006.06.11 20:29

再びお邪魔します。

日本とよく似た国土の広さのイギリスやフランスの人口は約6千万人くらいだと言います。

少子高齢化は、それはそれで深刻な問題なのですが、イギリスやフランスと比べてみると、日本の一億二千万という人口そのものが不自然な状態なのではないかと考える時もあります。

大勢のお年寄りを養う為に大勢の子供を作る。また、その大勢の子供が年寄りになる頃には、その大勢の年寄りを養う為に更に大勢の子供を作る・・・、なんて事をやっていたら、ねずみ講の如く日本の人口は爆発的に増えて行きそうですね。

少子化は自然な流れで、このままほっといても国土に見合った適正な人口になるだけだと思わなかったりもしなかったりして・・・。

投稿: タカボンのパパ | 2006.06.11 21:20

>タカボンのパパさん

私も,きっと適正人口っていうのはあるんじゃないかと思います.それは今より少なくてもいいし,人口を増加させる必要もないでしょう.

と考えると,少子高齢化を止めることばかりに目を向けるのではなく,人口が徐々に減っていく中でも壊れない社会(社会保障や経済などの面で)を作っていかなくてはならないですね.
また,人口減少の速度も重要で,許容範囲の速度内で収まるようにしなきゃいけないんだとも思います.

ほんとは今のこの状況を厚生労働省がもっと早く予測して,先手を打っていくべきだったのでしょうけど,国民の老後を支える社会保障が社保庁にめちゃめちゃにされている現状を見ると,気持ちが暗くなる・・・.(-_-;)

一方で,数は力という面もあるのは否定できず,例えば中国人の1割に車を売ることができれば,それはもう,日本中の人に車を販売したのと同じ数になるわけですもんね.
戦争になったときには,兵隊の数だって違ってくるだろうし.(←ちょっと話がずれましたが)

目前に迫った団塊世代の大量退職ですが,将来彼らが介護を必要とするようになったとき,介護を行う労働力はどうやって確保するのか,これも結構具体的で大きな問題のような気がします.
ここにも外国人労働者が進出してくるのかなぁ?

投稿: とと | 2006.06.11 23:26

現在の日本の人口の多さは異常なんです。なぜそうなってしまったか。それは、「団塊の世代」といわれる奴らが異常に多い。奴らが生まれた時代は、日本は後進国でした。だから、子供が多く生まれた。それしかすることがなかったから。そして、その「団塊の世代」が多いことをいいことに、今の年金制度が作られてしまった。だからこれからどうするかになってしまったんです。これからはどうしようとも子供は増えません。だから、じっと「団塊の世代」が世の中から消えるのを待つしかないのです。そのあとにはバランスのいい人口比率になるでしょう。ただ、それまで日本が持つかどうかですけどね。

投稿: covaemon | 2006.06.12 09:48

>covaemonさん

そうですかぁ。異常なんですかぁ。

>だから、じっと「団塊の世代」が世の中から消えるのを待つしかないのです。

言っちゃいましたね。(笑)
以前、わたしのブログにコメントを残してくださった団塊の世代の方が、私たちの世代こそ今の世代間不公平にもっとモノ申すべきと書いてくださいました。その方は、団塊の世代である自分たちが、下の世代に負担をかけないように率先して行動しなきゃいけないとも言われていました。
そういう団塊の世代もいれば、テリー伊藤氏のように、「この時期に退職金から税金をとるように税制を変えるのは、団塊の世代を狙い撃ちしているみたいでいやだ」と言う団塊の世代もいます。団塊の世代を狙い撃ちしないで、どこから税金が取れるっていうんだろう?大量の団塊の世代を逃して、その後の私たちの退職金から取ればいいとでも言うのかしら?

投稿: とと | 2006.06.12 23:58

どもぅ。もののけでおま。

to: とと さん

>男に都合の良い女らしさ

企業戦士(下請け自営を含む)の多い今どきだと、

・「家事も育児も外の仕事も、どれも中断させることもなく一人前に成果を出せる人」

で、かつ、

・「本当は力量があるんだけど、その力量をひけらかすことなく、同僚や上司などの成果評価の向上へ、そっと献上する人」

かも。

分娩室の入口前にたどり着いても、まだ「来季の売れ筋商品の予測と売り場配置の検討会議」にケータイ経由で参加・・・

なんてのに限りなく近い要望が、お仕事任側の心中には隠れているかもしれませんす。

(いったいカラダがいくつ要るんだ??)


to: covaemon さん

>「団塊の世代」といわれる奴らが異常に多い。

図書館で見つけた『人口減少時代なんて怖くない』という題名の本にも、

日本の人口では「団塊の世代」と、その子供に当たる世代(通称:団塊ジュニア)が突出しているとありました。

この突出した「団塊の世代」が若いうちは、大きな労働力にも貯蓄積み上げ層にもなって、高度経済成長の原動力の一つになったそうで。(積み上がった貯蓄は、企業への貸付原資へと回る)

「戦争で失った若手等を補充しなきゃ国や家が消えかねん」と萌え上がったのかどうかはわかりませんが、「子作り再建戦」は、高度経済成長の時までは成功したように見えます。

・・・って、なんだか最初は好調だった太平洋戦争みたい。

好調な戦果を元に、健康保険だ老齢年金だと長期期間に渡る分配を約束したら・・・払い出し窓口の方が混むようになって「これは困った!」

早急に有能な有償労働力を増員したいし、将来を担う労働力の候補も生産ねがいたい。

さて、即就労可の男子労働力に限りがあるとなれば・・・女子労働力は、即就労可に振るか?それとも、将来労働力の育成要員へ振るべきか?

#「両方同時にお願い!」って言ったら怒るわな。


to: ふたたび とと さん

>言っちゃいましたね。(笑)

個人的には、わたいも同意見です。健康保険や老齢年金といった社会保障関連の支払い窓口の係になったつもりで意見をまとめた場合ですけど。

ついでにいうと、今の高齢者のかなりの部分は幼少時等に弱い子は病魔などで淘汰されていた時代の生き残りさん。手厚い医療等を与えれば、平均余命が増えるのは当然で、高齢者人口が増すのも当然。

今、健康保険や老齢年金のお財布管理係さんは、「どうやればお財布を破裂させないように払い出しを減らせるか」といった計算で苦労していると思います。

* ネタ一つ減った??> もののけ *

[profile:Toto_20060612094851]

投稿: westwind | 2006.06.17 21:13

>westwindさん

お久しぶりです.

>本当は力量があるんだけど、その力量をひけらかすことなく、同僚や上司などの成果評価の向上へ、そっと献上する人

ここ,ここ.
この考えが底流にあることはよくわかります.
女はあくまでも男を下支えせよという考えは,男女ともに体に染み付いているものだと思います.
実は女のほうもそうやっていたほうが,いろいろ便利なこともあるので,この傾向はなかなかなくならないでしょうね.
ただ,一部の男性の中にはそれをすっかり勘違いして,男であるというだけで女より上という気持ちの人もいるようないないような・・・.

女の側も,そういうおかしな男を見抜く眼力をつけたいものです.

投稿: とと | 2006.06.17 23:10

ワーキングマザーは『自己実現が大事の変質者』。
うーん、私は変質者だったのですね。
男性にはレイプ犯や暴力沙汰を起こす変質者に対し、女性の自己実現願望が拭いきれないタイプも、その手に入るのかといわれて、妙に納得。
「折角一度の人生、自分にできることやらなくては」とか、「強くないとやさしくなれない」よって、「力をつけることによって、やさしくできる人になりたい」路線で、やってきました。
そのくせ、中途半端な気持ちも残っていて、
「いっちゃあなんだけど、お宅は共働きだよね。それなのに、子供達は立派に育ったわね」なんて、言われると、カチンとくるのです。言ったほうは、嫌味でなく誉めているつもり、でも私の中では、わだかまるのです。→器が小さい私。
そんなこんなで、奥歯に物の挟まった(妙な表現)違和感をもったりしていましたが、「変質者」とまとめられて、すっきりしました。ご近所には少なくても、範囲を広げると数は多いと思うし、増加傾向だとは思うから。そのためにも24条や教育基本法大事です。

投稿: 街中の案山子 | 2006.06.30 08:24

>街中の案山子さん

おや?ここにも『変質者』仲間が?!(笑)
ワーキングマザーの先輩なのですね.

私の場合は,確たる信念があってワーキングマザーをしているわけじゃなく,自己実現の一環として働いている気持ちとはちょっと違います.でも働くからには力一杯働きたい.能力がもし,自分にあるとするならそれを磨きたい,そう思っています.それは,女に徹底的な奉仕を求める立場の人からすれば迷惑なのかもしれないですね.
でも,これから徐々に減っていく労働力を補い,かつ,子どもも産みましょうという女性は,救世主のはずですが・・・(なぁ~んてね).

恥ずかしながら24条のこと知らなかったんです.さっきグーグル先生に教えてもらったところ.こりゃすごいことになってたんですね.驚きです.
うちの子供達には,海外で生きることも視野に入れてやらないといけません.

投稿: とと | 2006.06.30 20:50

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これも少子化の影響か・・・・? {/hiyo_ang1/}ご遺族は怒っておられるようでした。 見積が終わる途中までとにかく不機嫌な方で、私もどうしたらいいのか必死に考えさせられました。。{/face_ase2/} ・・・・・・・・・・・・・・ この現場は、初老の男性が孤独死され死後10日ほどで発見された現場なので仕方ないのでしょうが、少しムッとしすぎです。�... [続きを読む]

受信: 2006.06.17 19:12

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