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2006.06.21

このニュース,昨日知った私はかなり遅れているらしい

自民党の「歳出改革に関するプロジェクトチーム(PT)」は5月25日、財政再建に向けた歳出削減策の一つとして、公立小中学校教員の給与水準を引き下げる方針を決めた。引き下げ幅は平均2~4%で調整しており、生徒・児童数の減少に伴う定員削減と合わせ、今後5年間で数千億円の人件費削減を目指す。

asahi.com 2006.5.29

これじゃ少子化は,もっと進むでしょ?

今の子育てで最もコストが高いのは,教育費だ.ちなみにこの教育への投資は,リターンが期待できない(=期待した通りにはならない)ため,その負担感は倍増する.

教育費が嵩む最大の理由は,公教育に対する満足度が低いためだ.小学生も中学生もそのほとんどの時間を学校で過しているのに,その学校で充分な教科教育を受けていないと思うからこそ,親は子どもを塾に通わせる.あるいは,最初から公教育には期待せず,私学にお願いするのだ.

その結果,子どもを持つと金がかかるというロジックになり,それなら子どもは一人でよい(もしくはなしでよい)という気分になる.( ´△`)アァ-

そうならないためには,公教育への満足度を高めることだろう.で,それは,教員の給与を下げることで達成できるのか?

確かに教員のなかには,犯罪者もいるし破廉恥教師もいる(←採用方法に問題はないのかね?).そんなヤツは,さっさとクビにすりゃぁいいのだ.教員全体の給与を下げることで,解決はしない.

教育って市役所の窓口業務とは違う.どうしたって人の手がかかるんだ.自動化・機械化・合理化は似合わない.

教員の給与を下げると教員のモチベーションが下がったり,優秀な人材が集まりにくくなったりして,ますます公教育が頼りなくなると思うのは,杞憂だろうか

こうして公教育の質の低下を招くような政策を出すということは,公教育に頼るしかない層とそれ以外の高度な教育を受けられる層に分離させたいのじゃないかと疑ってしまう.その方が,金持ちはもっと金持ちになれるからね.

格差を固定させない,チャンスが広く与えられる社会って,国家がまず充分な教育を受けられる機会を用意し,競争するときにできるだけ同じスタートラインに立てるようにしなければいけないんじゃないだろうか.

教員の給与を下げるなら,同時に教員のモチベーションを上げる施策や,信頼できる公教育を作る施策も,是非お願いしたい.

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コメント

このニュース、こちらではじめて知った私って…。

教育って「結果」が見えにくいですしね。
成果主義とかいうのが、一般の会社では当たり前になってきてますが、
それを「学校」に持ち込むわけにはいかないでしょうし。
(まさか、どっかの大学に入った人数で成果とするなんてことは…。)

「学力が下がっている」と問題提起しておきながら、
こんなことしてて、良いのでしょうか?

投稿: さじった | 2006.06.22 12:26

>さじったさん

あら?
さじったさんもご存知なかった?
このニュースって,地味だったのかしら?

成果主義というのもポイントみたいですね.成果主義って一般企業でもメリット・デメリットありますが,かと言って,熱心な先生も犯罪者の先生も同じ給与になる評価制度なら問題あると思います.

とにかく教育に関しては,経費削減の前にもっと子ども達や社会にとっていい影響を与えるような改革をお願いしたいです.

投稿: とと | 2006.06.22 20:54

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