あの改正案が成立したらしい
大型店舗の郊外出店を規制・改正都市計画法が成立
大型店舗の郊外への出店規制を柱とする「まちづくり三法」の一つ、改正都市計画法が24日午前の参院本会議で全会一致で可決、成立した。閉店が相次いで「シャッター通り」と呼ばれるような地方都市の中心街の衰退に歯止めをかけるのが狙い。ただ大手スーパーの出店計画に影響を及ぼし、競争を阻害する恐れも指摘されている。来年末までに施行する。
確か5月19日の日刊工業新聞に、この法案についての記事があった。内容は、それはそれは気持ちいいほど大反対で、流通小売の末端に身を置く自分としては共感できる部分は結構多い。
ところで、小泉改革は規制をできるだけなくす方向だと思っていたけどそうでもないのね。流通業界ってあまり政治への影響力がないのかしら?こうして業界の手足を縛るようなことをしていると、次の新しい業態はなかなか生まれてこないんじゃないか?
そもそもこの改正案は、地方都市の中心街の衰退に歯止めをかけるのが狙いだそうだが、この改正案でそれは本当に実現するのだろうか。地方都市の中心街の衰退は、郊外の大型SCのためだけだろうか。
流通は、意外に裾野の広い産業で、国の基幹産業にもなれるくらいのパワーを持っていると思う。強い業界を作っていくためには、自由に競争し常に新しいことへ挑戦していくことは大事なことだ。
とはいえ、地方の商店街が無くなっていいなんて全然思わない。だからこの改正案で、狙い通り商店街が元気になるのだったら、この変化を受け入れ対応していくことはやぶさかではない。流通業はなんといっても変化対応業なのであるから、消費者の変化だけでなく法律の変化にも対応していくしかないのだろう。
でも、ほんとにこの改正で地方の商店街は元気になるのかな?『効果は薄く、害は厚い』じゃ、泣くに泣けないのである。
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コメント
>ところで、小泉改革は規制をできるだけなくす方向だと思っていたけどそうでもないのね。
もうアレですよ、郵政以外興味ないんですよ。今までも言われていたことだけど、最近、その本質がよく出てるのかなと。
新自由主義の世の中になるとしたら、教育も独り立ちさせる方向に持っていかなければならないのに、そうでない方向だし(まあ、ネオリベは嫌いだけど)。
投稿: kochikika | 2006.05.28 09:43
>kochikikaさん
私も,小泉さんってこの法律のことどのくらい知ってるのかな?って思うんですよね.なんか,興味なさそうに見えちゃう.(ついでに教育基本法の改正にも,興味なさそうに見えるなぁ.)
小泉さんって,抵抗勢力がはっきり見えたり具体的な行動に結びつきやすい部分はガンガン行くけど,誰かと協調して何かを生み出すようなことは苦手なのかな?
やっぱり商店街の活性化は,地元自治体にもしっかり知恵を出してもらわないといけないですね.市役所や区役所の出張所を商店街の真ん中に置くとか,人の足を向かわせる方策を考えないといけません.あとは後継者かな?後継者がいないとやる気も出なくなっちゃうからね.
投稿: とと | 2006.05.28 14:52
こんばんは。
今回の法改正によって,地方の産業振興はますます衰退化する可能性があるともいえるでしょう。
あとは,商圏がネット社会の影響によって大きく変化しつつあります。そういう点も踏まえて「いかなる両店が今後大事なのか」という点を商店主が考え,それを行動しやすくするための方策を自治体がフォローしていく,という方が現実的かつ効果的であろうと思います。
投稿: おかにゃん | 2006.05.28 18:13
>おかにゃんさん
元々郊外型の大型SCは,地方へ人を引っ張るものでもありますからね.この改正案は,自治体によっては痛し痒しなのじゃないかと想像しています.
ネットショッピングでターゲットになる購買層は,車で校外のSCにいく層と重なる部分が多いと思うので,商店街の小さなお店は,小商圏で車やネットに縁の薄い購買層を徹底的に刈り取ることが,まずは第一歩かなと思っています.
商店街を盛り上げつつ,強い流通を作っていくことも大切じゃないかしら.
投稿: とと | 2006.05.28 23:26