党首選やポスト小泉の話には,もれなくあの話がついてくることについて.
小泉さんが靖国参拝するのは、戦争に命をかけた人たちの御霊を慰霊する気持ちが少しと、残りのほとんどは彼の作戦だ。
小泉さんは、何かと対立することで自分が浮き上がる手法を取るのがとても上手い。郵政民営化も道路公団民営化もそう。自民党内に自分の敵を上手に作って、そことの対比で主張を展開するから、とてもわかりやすい。
靖国参拝は、それと同じことだと思う。
だから中国や韓国が文句を言えば言うほど、小泉さんの作戦通りだ。マスコミの人たちに突き上げを食らっても、それが狙いなんだからヘーキだ。
実際私などは、中国や韓国の過激なデモを見たときには彼らを嫌悪してしまったし、今でも彼らと上手く付き合っていこうという気が薄れてしまったままだ。
それだけじゃなく、もともと靖国参拝にはあまり賛成でなかった人の中には、今,靖国参拝を止めちゃったら中韓の言いなりになったみたいで、ますます無理難題を言われるから続けたほうがいいと考え始めた人も,きっといる。
だから靖国参拝は小泉さんのひとつの政治手法なんだと,私には思えてしまうのだ.
そして党首選だの,ポスト小泉だの言うとき,必ずメディアから「靖国参拝についてどう思いますか」とか,「参拝しますか」などと質問が出るけど,それについて具体的に答えるのって,かなり難しいなぁ~って思う.
なぜなら,行くと言っても行かないと言っても簡単に批難されるし,しかもその批難はどちらもそれなりに頷けるから、ますますドツボにはまってしまう.そしてもっと困ることは、靖国参拝が靖国問題になってしまうことだ。
「私は靖国参拝を,政治の手法には使いません」くらい言って,逃げといた方が得策じゃなかろうか.靖国に行こうが行くまいが,中韓と日本の間には領土をめぐって微妙な問題がいくつもあって,それをはっきりさせようとすればやっぱり揉め事は起こるのだから.
反対に,靖国に行こうが行くまいが,もし日本に圧倒的な経済力や技術力があれば,必ずこちらと上手くやっていきたいと思うのだから.
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コメント
ととさん、こんにちわ。
レスしそびれていたので書きました。
投稿: robita | 2006.04.13 10:35
戦死した人を敬う気持ちはわからなくも無い。
けど、他国の戦死した人の気持ちを考えると、
わざわざ、「そこ」でないといけない理由が
わからない。(自分の勉強不足もありますが…)
韓国や中国、日本のみんなが、いや世界中の人が
平和を願えるような場所があればいいのにね。
投稿: さじった | 2006.04.13 12:11
いつもながら、ととさんの意見はとてもうなづけます。靖国神社に参拝することを政治問題として考えることはやめた方がいい。それを結びつけて、良い意味でも悪い意味でも「That's小泉」としてしまうやり方って、ほんとどうなのかなぁ・・・マスコミも、政治家もなぜこういう視点に気が付かないのかな。
靖国神社は戦争で亡くなった方が「神」として祀られているところ。「神様として祀る」というのは宗教&心の問題なので、そこを「するべきでない」とか「するべきだ」とか議論するのは、どうも不毛に思えて仕方ありません。
たとえば、仮に殺人を犯して死刑になった人だって、被害者はもちろん犯人をずっと憎むだろうし、その気持ちは間違っていないけれど、その家族はきっと葬式をして、お墓に入れて、お盆には墓参りをするんだろうし。
どっちもいけないとかいいとかって問題じゃない上に、どっちも歩み寄れない問題だと思うのですよね・・・
だけど、政治の話はそれとは別だから。靖国問題を政治問題にしてはいけない。つくづくそう思います。
投稿: BUBI | 2006.04.13 15:26
お邪魔します。
まぁ、『靖国』を政治問題化しようとしているのは、中国、韓国、北朝鮮の3国だけですから・・。もっとも北朝鮮は、今は『靖国』どころじゃ無いので実際には日本と領土争いをしている中国と韓国の2国だけという事になりますかね。
中国と韓国は、何とか他の国を巻き込もうと必死ですが、そんな馬鹿げた内政干渉に本気で賛同するような国などありません。
・・とは言っても、私も小泉首相が「靖国参拝」に、あそこまで拘る理由がよく解りませんが、「靖国を参拝しているから支持をしている」という人はそれほど多くは無いと思いますので、少なくとも政権維持の為だけでは無い事は確かだと思います。
投稿: タカボンのパパ | 2006.04.15 04:17
とと様、こんにちは。
靖国神社に関しては外交問題のカードとして使われている状態を見て、非常に複雑な思いを感じます。
とくに現総理大臣はとかく誰かを対立の対象にして目立つのがお好きなようなので、日本が孤立しないか心配です。
とと様の意見を読ませていただいて、とても納得しました。
日本にそれなりの魅力(経済力や技術力)があれば自然とうまくいくでしょうし、信仰心に対して違いがあることも分かってくるのだと思います。
ただ靖国神社参拝の有無だけで国政を揺るがすようなことが起こってはならないと思うとともに、もうすこし国内でもこの件について考える必要性があるのではないでしょうか。
日テレの「もし私が総理だったら」で話し合ってみたら意外と白熱したりして・・・。
それでは失礼いたします。
投稿: 中見盛 | 2006.04.15 08:53
>さじったさん
私の中では、小泉さんの靖国参拝は、靖国でなけれ意味がないのだと思っています。中韓に反発されることの副作用に彼は魅力を感じていると思うから。
これって、中国や韓国のやっている手法にも似てる気がしますが・・・。
平和を愛することと平和を願うこと、平和を作っていくことは違うと思う。でも、何でもかんでも武力にモノをいわせようとすれば、人は永遠に傷つくしかありませんよね。
投稿: とと(>さじったさん) | 2006.04.15 15:32
>BUBIさん
>靖国神社は戦争で亡くなった方が「神」として祀られているところ。「神様として祀る」というのは宗教&心の問題なので、そこを「するべきでない」とか「するべきだ」とか議論するのは、どうも不毛に思えて仕方ありません。
↑ほんとに!同感です。
戦争で亡くなった人を慰霊するのは、靖国でもいいし、原爆慰霊碑でもいいし、戦没慰霊者の式典でもいいし、どこで慰霊するかは個人の問題。もし小泉さんが普通のおっちゃんなら何の問題もない。それをわざわざ靖国に行くということは、慰霊する気持ちより靖国に行くことの副作用のほうに魅力を感じているような気がするんですよね。
いえ、その副作用が悪いと言っているわけじゃないんです。そのおかげで中国や韓国との間にある領土問題が浮き彫りになり、表立って議論できる場が増えたわけだし。
BUBIさんの例え話、すごく良くわかりました。どちらがいいとか悪いではないし、政治問題にすべきでないことなのですよね。
投稿: とと(>BUBIさん) | 2006.04.15 15:50
>タカボンのパパさん
確かにこの問題を煽っているのは中韓のみだし、多分、他国も関心はないでしょうね。
ただ、日本への副作用は大きいのじゃないかと思うんです。自分自身の感情を振り返ってもそうだし、教育基本法に愛国教育を盛り込もうとかいう気分になったのも、『小泉さんの参拝→中韓のお下品な反発→日本国民の中韓への反感→これまでの日本は自分らを卑下しすぎている』という気分があったからじゃないかな・・・と。
だから私は、小泉さんは政権維持のためというより、そういう副作用に魅力を感じているのかしら?と思っているんです。
投稿: とと(>タカボンのパパさん) | 2006.04.15 16:05
>中見盛さん
靖国に参拝するかどうかでいつも話が堂々巡りになるのって、もううんざりという気分なんです。
どこに参拝するのかということは個人の自由のはずで、行ってもいいとか行ったらいけないとか周囲が言うようなことじゃないと思います。ただ、総理である人は別。その人の言動でおきる副作用を常に考えなくてはいけません。お酒が飲みたいからといっていつもキャバクラに行くわけにいかないのと同じ。
その副作用まで含めて参拝するのなら、それはそれで彼の外交手段なのだから、それでいいんだと思っています。
私はこの靖国の問題だけで日本が孤立することはないと思っています。この件を問題視しているのは、おそらく中韓だけだと思うし。もっとたくさんの問題が、外交にはたくさんあると思うし。
投稿: とと(>中見盛さん) | 2006.04.15 16:19
そうか、小泉さんの手法ですか。
そういわれると、そうかなと思わなくも無いのですが、、それなら歴代の首相が参拝する必要もないわけで…。
個人と国家では違うという人もいますが、
「隣が武器を持っている“かも”しれないので、自分も武器を持つ」
という考え方をするような、人間にだけはなりたくないと思っています。
考え方が違う人たちが望む平和の形って、それぞれやっぱり違うのだろうか…。
投稿: さじった | 2006.04.16 07:48
>さじったさん
そうでしたっけ?歴代の首相って参拝してましたっけ?私の理解では,小泉さんが久しぶりに参拝した首相だと思ってました.
平和というのは,互いに干渉せずに尊重しあうことが必要だと思うけど,世の中には自分の考えが一番正しくて,他の人も同じ考えに名って欲しいと思う人もいるみたいですね.ほっといてあげればいいのに・・・って思うこともしばしばです.
投稿: とと | 2006.04.16 20:31
ども、タカボンのパパ さん。
>「靖国参拝」に、あそこまで拘る理由
ウィキペディアの『国家神道』の項
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E7%A5%9E%E9%81%93
によると、明治時代からGHQ指令の神道指令が発布されるまでの間
『神道は宗教ではない』
とされていたそうで。
「神社は内務省神社局が所管し、神社の造営なども公費で行われていた」という点からも、神社は国家機関の一部となっていたとも言えそうです。
この点からも、「戦没者の慰霊施設は靖国神社(元は国によって設営された神社)以外にはありえない」と主張される方々の頭には、
「かつては国営の慰霊機関だったのだから、これでいいじゃない。今は便宜的に一宗教法人に変身させて生き残らせてるけどね」
という想いがあるのやもしれません。(参拝中止を再三求めている国の方々の表す反感にも?)
もしかして、今でも国の外郭団体と感じていらしゃるのかな?靖国神社&各地の護国神社に。
#なお、現在の神社本庁は国や自治体の機関ではありません。(仏教寺院の本山のような存在へと衣替えしたもの)
* westwind@周防国 *
[profile:Toto_20060415041749]
投稿: westwind | 2006.04.19 06:59
ととさん、お初にお邪魔いたします。
小泉総理が何を思っているかは計りかねる部分がありますが、私はこの件について日本のマスコミのけたたましさのほうが気になります。
「アジア外交」という言葉で日中、日韓関係しか語っていないのもおかしいですし。
投稿: 橋本美千夫 | 2006.04.26 15:19
>橋本美千夫さん
はじめまして.コメントありがとうございます.
マスコミにもいろいろあるでしょうが,特にテレビはセンセーショナルに表現するのが得意ですから耳に残りますね.
本来求められるべき政府へのチェック機能は,どうも働きが弱い気がします.
靖国については,中韓が言えば言うほどこちらも参拝について冷静に判断できにくくなってきます.ということはあちらも,本当に靖国に参拝して欲しくないというより,この件を使って外交交渉を優位に進めたいとか,国内の関心をそちらに誘導したいとか,二次的なものに魅力を感じているのでしょうね.
投稿: とと | 2006.04.26 22:09