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2006.02.02

親は子どもにどこまで譲歩できるのか

ブログタイトルを『親子関係の崩壊の記録』とでも替えなきゃいけないんじゃないかと思うくらい,これでもか,これでもかと大波小波が私を襲う

そのうち『実録・崩壊日記』とかなんとかつけちゃって,本でも出してみようかと思う今日のこの頃.(オファーはいつでもOKです・笑)

今日もさらなる攻撃が私に襲い掛かり,ダメージ受けすぎで,もはや思考も停止状態.(ノ_-;)ハア…

取材立会いで一日外出していた私だが,合間に入ったスタバにて,不幸の電話を受け取った.

相手は,この前おねえが口ごたえした(参照エントリー『少しずつおねえらしさが戻ってきた』)恐ろしい生活指導の先生.この先生,実は音楽の先生でおねえの部活・吹奏楽部の顧問でもある.その先生から,私の携帯に電話があるなんて,これは異例中の異例のことだ.

「もしもし,N中学のMですが」

「あ~,いつもお世話になっています.何かやらかしました?」

「・・・・(苦笑)・・・えぇ,実はですねぇ,昨日の学年末試験の採点をしていたのですが,お嬢さんが白紙で出されていましてね.」

「ふゃ?・・・」(←人は本当に驚くと,言葉とも言えない音を発するものでありますな.)

「いやぁ~,私も驚きました.いつも頑張っている子なのに,通知表では5をとる子なのに,白紙で出されるとは・・・.家で何か最近変わった様子はありませんか?

だいぶ前から,変わりっぱなしです.(^。^;)

「はは・・・(苦笑)」

    

この電話の後の取材立会いは,相当いい加減なことになりましたわな.だって頭の中で,白紙の答案用紙がぐ~るぐるしてるわけですから.

これまでは,学校に行かずに出戻って来るんじゃないか,ひいては,試験会場まで行かずに戻ってくるんじゃないかってことを心配しておりましたが,今や,答案用紙に答えを書くかどうかが心配・・・・(-_-;).

でもね,このことはおねえには言いません.これ以上,彼女に何かを要求するわけには行きません.既に,抱えきれないくらいの感情でアップアップのおねえに,「何で白紙で出したの?」なんて聞けるわけ無い.そんなことしたら,ますますバリケードが強固になり,落書きは増え,いろんなものが破り捨てられてしまう.

私は今まで,不登校や引きこもりや家庭内暴力は,なんで起きるのかよくわかんなかった.でも今は,なんとなくわかる.

親は,どこまで子どもに譲歩すればいいのか考えているうちに,どんどん事態は進行していくのだ.

怒ることで解決できる年齢を過ぎると,親は考えなくちゃいけない.譲らなきゃいけなかったり,敢えて見逃してやることも必要なんだろう.

その境界線は結局,子どもが決めてしまうんだ.もしくは,それまでの親子関係が決めてしまうんだ.

これまでの私なら,白紙の答案用紙なんて絶対に譲れない線だったけど,今は譲っている.こうやって譲りながら,子どもが決めた境界線まで,じりじりと下がっていくんだね.

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育児」カテゴリの記事

コメント

こんばんは
いつも読ませてもらってるけれど、何てカキコミしたらいいのかわからなくて・・・
娘との会話を
私のブログに少し書いてみました
もしよかったら読んでみてね

投稿: ななうさぎ | 2006.02.02 01:43

Good Morning!
緊急事態ですね、取り急ぎコメント致します。仕事の合間にお読みのようですから。
まず、私の失礼な発言にも、時間を置いて丁寧にお返事頂きましたことを感謝致します。きっと、カチンとこられたことと思います。どうも同病相憐れむコメントが多かったので、揺さ振るために「ととさんが怒ってもいいや、違った対応ができるかも知れない」との思いからでした。浅はかな策をお許し下さい。
しかし、事態は私が想像していたより深刻でした。
原因云々は、時間が過ぎてから、そう春が来てからでもゆっくりと皆さんと考察して下さい。今は評論家的、第三者的な意見は危険ですから。
対策は3つしかありません。
(1)観察策:現状のまま当たり障りのないように過ごす。不干渉。
(2)強行策:勇気を持って正面からぶつかり、かくあるべしと指導する。
(3)支援策:おねえに、自分の内面と真正面から向き合わせる。
現在、おねえは自分を偽ろうとしています。彼女は指導の枠を超えて、治療の訴えをしています。偽る自分とは、過去の虚構の自分です。今、おねえのアイデンティティー自己同一性が揺らいでいます。今までの栄光に満ちた優等生の自分をぶっこわし、現実の自分を受け入れなければならない苦しい場面に直面し、混乱しています。今はまだ拒否していますが、その覚悟をするためのチャンスを待っていると思います。白紙の答案はそのメッセージですよね。誰かに「今の自分を受け入れてもいいんだよ」って言ってくれる存在を待っている、そんな気がします。とっても良い子だったんですね。その分、精神的に脆弱になったしまった。挫折に出逢ったことがないから回避する方法を学習できなかった?そんな風に見える。
「弱い自分でいいんだよ、優等生でなくてもいいんだよ」って誰かに言ってほしい。
どんなに気分が楽になることか・・・・これは過去の私の姿なのです。少年鑑別所一歩手前までいったのですから。
さあ、腹をくくって「浪人してもいいわよ」位までの覚悟をして下さい。一生の中の1年間なんてたいしたことではないと。そして、過去のおねえが瓦解し、再生する時なのです。今は自分を責める時でもないから、おばあちゃんなどの外野の声は無視しましょう。ととさんは責任感が強いから母親一人で背負い込もうとしています。父親像がちっとも見えない。私は男ですからそれが気になって仕方ないのですが・・・。ここは両親で、ととさんの真実の姿と向かい合うことが必要だと思います。
他の評論家的な弁はここでは控えます。それでも評価しているかも知れません、だったらごめんなさい。
今こそ、カウンセリング的な対応、感情移入し、共感し、支援する言葉が必要ですね。つまり、治療が必要な場面だと思います。ととさん!自分の娘を信じて下さい。

投稿: Bach | 2006.02.02 09:38

大変なことになってますね・・・

私も、父親像が見えないのが実は気になってます。
第三者に入ってもらった方がいい気がします。

ととさんこそ、自分を責めない方がいいですよ。
全部母親の責任なわけないですよ。

本当に育児ってのは、頑張ってどうにかなるものではないんですね。

私は、この一連の記事を読んで、おねえちゃんの気持ちが理解できません。
Bachさんが解説してくれてもあまりイメージできません。
デリカシー無さすぎなんだろうか・・・

投稿: きゃらめる | 2006.02.02 23:57

人間同士の関係なので、
「協調していく」
ことが良いのではないかと思う。

他人の「ものさし」なんて、他人にしかわからない。
だけで、ものさしの長さが違うことを理解して、
お互いのものさしをあわせてみれば、
ものさしのどこら辺から数値がちがうのかが
分かってくるのではないかと思う。

しかし、ととさん一人で悪戦苦闘しているような
印象がありますが、家族(父さん)はどうしてるのでしょう?
一人で抱え込みすぎると、自分みたいになりますので、
周りにふれる事はふってしまえばよいと思うのですが・・・。

投稿: さじった | 2006.02.03 12:37

>ななさん

いつもありがとう.
お返事が遅くなってごめんね.毎日,ものすごい速さで事態が動いていくので,お返事を書く頃には自分の中で終了している感覚もあったりします.

ななさんのブログ,読ませていただきました.ありがとう.
そのお返事は,そちらでね.

投稿: とと(>ななさん) | 2006.02.04 11:07

>Bachさん

コメントありがとうございます.お返事が遅くなってすみません.

さて,今回いただいたコメントで,一箇所引っかかりを覚える部分があります.それは次のくだり.

>どうも同病相憐れむコメントが多かったので、
↑これには私は,同意できないです.
ここにコメントを下さる方は,うちと同類ではなく,きちんと子育てをされているお母様たちばかりであり,決して『同病』ではないからです.また『相憐れむ』も違うと思っていて,憐れんでいるのではなく,経験を元に母親としての気持ちの持ち方をアドバイスされていると思うからです.

ところで前回いただいたコメントですが,私が怒るだなんてとんでもないです.むしろ,私と同じような考えの人がいると知って,すごく嬉しかったくらいです.
私の考えは子どもにはきつすぎるのかと,このところ自問自答していたので,Bachさんのコメントはほんとに嬉しかったのです.ありがとうございました.

私は,今回おねえが答案を白紙で出したのは,その先生に対する反抗心からだと思っています.なぜなら,他の教科は普通に(といっても今回は勉強していないので悲惨なんだけど)回答を出しているから.その反響がどれほどのもので,どんなリターンがあるかなんて本人は考えてもいない.まさしく中学生らしい甘えです.
また,親の方はとっくにどこの高校でもいいと思っているし,今はとにかく普通でいてくれればいいと思っているのだけれど,本人が一番そのことを認められない,あるいは認めたくないように感じています.成績が良かった過去の自分や頑張っていた頃の自分から逃げられない.同級生と比較して,ひとりで落ち込んでますますやる気を失っている感じです.
『結果を求めるなら努力するしかない』という現実を受け入れられないのだと思います.
その点で,もっとも理想的な解決方法は(3)の支援策なのでしょうね.おねえが努力できない自分を受け入れ,そんな自分でもいいじゃないって思えたら,もっと楽になるのに.
その受け入れ作業を親が手伝ってやらなきゃいけないのでしょう.そこがカウンセリング的対応ということなのかな?そのためには,もっとおねえの言葉を聞いてみたいです.本当の本心を聞いてみたいと思います.

ちなみに私は,どこの高校でもいいとは思っているけど,高校浪人してもいいって気持ちにはまだなれないです.この苦しみがあともう一年続くのかと思うと,私の方が家を飛び出してしまいそうです.(^。^;)

投稿: とと(>Bachさん) | 2006.02.04 11:46

>きゃらめるさん

ご心配おかけしています.(^^;)

おねえの気持ちは,本当のところは本人にもよくわかっていないのでしょう.私としては,上のBachさんへのお返事に書いたように理解しているけど,それが正しいかどうかは,よくわかりません.
おねえには,自分が行った行為(ここでは,白紙答案なんだけど)が,相手にどんな影響を与え,自分にどんな風に戻ってくるのかということに考えの及ばない幼さが見えます.損得で考えられないのは,思春期の特徴かしら?

>本当に育児ってのは、頑張ってどうにかなるものではないんですね
↑その通りだと思います.子どもが非行に走ると短絡的に親の愛情について云々言ったりする人は多いけど,愛すれば上手くいくなんてことはないと思います.愛があればいいのなら,ストーカーだって責められなくなっちゃう.親子の愛情表現は,おそろしく高度なテクニックを要するものなんじゃないかと思います.

投稿: とと(>きゃらめるさん) | 2006.02.04 14:00

>さじったさん

コメントありがとうございます.お返事が遅くなってごめんなさい.

うちのオットについては,皆さんから疑問の声が寄せられているので(笑),そろそろその辺も記事にしておこうかと思っています.

それにしても,いろいろご心配をおかけしてすみません.さじったさんの体調に悪影響を与えてなければいいんだけど・・・・.(^。^;)

投稿: とと(>さじったさん) | 2006.02.04 14:04

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