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2006.02.20

半身浴読書~33~

023210310000 『この土の器をも』 / 三浦綾子,読了.

この本は,『道ありき』(参照エントリー:『半身浴読書~29~』)の第2部です.

三浦綾子さんが光世さんと結婚してから,朝日新聞社の懸賞小説に応募した『氷点』が入選するまでの話である.

結婚当初の綾子のうきうきとした様子は,37歳という年齢でも,とてもかわいらしいと思える.綾子は,小さい家でも嬉しいし,夫の光世が会社を休んでも嬉しい(一緒にいられるから).そういう気持ちが伝わってきて,こちらも何やらうきうきした気分になる.

この二人はキリスト教の熱心な信者である.だから何事が起きても,神の思し召しと言って受け入れる.でもそれはたやすいことではなく,綾子はたびたび光世にたしなめられるのだ.そのあたりは,ごく普通の人の感覚と同じ.

私はキリスト教信者でもなく,なにか特定の信仰をもっているわけでもない.でも,宇宙の中のちっぽけな自分を意識することがあるし,逆らえない運命の流れの中にいると思うときもある.

周りで起きることのほとんどは,自分の意思や力ではどうしようもなくて,それはそのまま受け入れるしかないと思うことは多い.こんな生き方は,何かに流されているだけだと言う人もいるだろう.でも,流されていてもそれが楽で楽しければそれでいいじゃんか,って思う自分がいる.

流れを変えていける力を持った人は,絶対にいる.その人にお願いして,その人を応援するのが,平凡に生まれた自分の使命.そんな風に思ってしまうのだ.あぁ~なんて,他力本願.(^。^;)

三浦綾子は,氷点を書いた.それは彼らに言わせると,神に与えられた仕事らしい.

神がいるかどうかは別にして,きっと私にも,あなたにも,与えられた仕事がある.だから毎日の面倒くさい日常の繰り返しはたぶん意味のあることで,真面目にきちんと取り組まなくっちゃいけないことなんじゃないかと思いながら,この本を読み終わりました.

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