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2005.12.17

半身浴読書~26~

20051217 『オーデュボンの祈り』 / 伊坂幸太郎、読了。

とってもいい。ほんとにいい。私はリアリティのある小説が好きだけど、そんなもんなくてもこんなに楽しめるんだって、改めて思いました。

地図にも載っていない閉ざされた島の住人達が、みんなとても魅力的で、私もそこに住みたくなってしまうほどだ。

善とか悪とかそういうことじゃなくて、運命とか自然とか、そういう変えられない何かを受け入れて生きる感じが、この住民達には共通しているような気がしました。

くしくも最近、訳のわからない事件が頻発していて、自分ではもうどうしようもできない気がしているもんだから、とても気持ちが安らいだみたいです。

伊坂幸太郎の小説に出て来る人物は、変わった人が多いけど、彼らは皆、魅力的でいいやつだ。なんでだろう?どこに好感を持ってしまうんだろう?本を読み終わったとき、また逢いたいと思ってしまう魅力は、なんなんだろう?

未来がわかることは、辛いことだろうな。未来がわかるということを周りの人が知っているのは、もっと辛いに違いない。みんな、答えを求めてやってくるだろう。でもそんなこと言ったって、しょうがないことだ。そのことだって未来には含まれているんだから。

せいぜいお天気くらいだよ、知っていて助かる未来ってのは。

     

最後に、この島に足りなかった何かが訪れます。その後この島は、どうなるんだろう?

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コメント

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リアリティ・・・そうですね。この本には無かったけど、そういうの抜きで楽しめますよね。

僕は”桜”と地面に耳を付けている子が好きだったなぁ。あと、うさぎさんもいたっけね。

最初さ、とっつきにくい部分あったんだけど、世界観が解ってきてからがおもしろく感じたよ。

案山子がしゃべるっていうのに、慣れれば大丈夫だったよね。

投稿: dai | 2005.12.19 13:15

>daiくん

私は、文句なしで日比野が大好き♪
桜もいいけど、近くにいたら怖いよね。(笑)

はじめ、daiくんにこの本の存在を教えてもらったときは、『案山子がしゃべっるてなんだよ、それ!』って気がしてたの。正直。
でもね、読み始めると全く気にならないで、すんなり入れました。それって筆力なのかしらね?さすが、小説家です。

投稿: とと | 2005.12.19 19:51

 登場人物の個性が強いですよね。明らかに城山とか曽根川とかの、「外」の人間が何故か浮いて見えました。

 それにしても案山子を喋る理由を読者に納得させるあの技術、それに緻密なストーリー構成とか、「流石」としか言えませんね。それ以外申し分無いです。

 強いて感想を言えば、未知の世界での好奇心とパズルを解いていく感覚に包まれながら、ラストに向かっていく面白さ。etc
 素人なのでうまく言えないです。

投稿: シュディ | 2009.03.22 21:17

シュディさん

ええ,わたしもまったくの素人なので上手く言えないですが.
ほんと,面白い作品ですね.

ストーリー構成の緻密さや登場人物の個性の強さ,伊坂幸太郎作品はどれもそれらがすごいなぁ~とただただ感心しています.

>明らかに城山とか曽根川とかの、「外」の人間が何故か浮いて見えました。

確かに.
あまりに俗物的でね.

投稿: とと(>シュディさん) | 2009.03.22 22:04

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