« Y女史を考察する~1~ | トップページ | 最近調子悪い(-_-;) »

2005.10.19

半身浴読書~22~

024665990000 『男の勘ちがい』 / 斉藤学,読了.

もともと,こういう本を読むのは苦手です.なぜなら,自分の周りにはいっぱい男はおりますので,本に『○○だ』なんて書かれても,つい自分の周りの人を思い浮かべてしまい,『いいや,違うだろ』なんて思っちゃうのです.

さて,この本はどうだったかと言うと,結構『へぇ~』なんて思いながら読むことができました.ただし,ストーリーがないので,話の流れを上手くつかむことができなくて,細切れに頭に入ってくる感じがあり少し残念でした.

私がなるほどって思ったところはたくさんあるんですけど,全部書いちゃうとめちゃ長くなるので,その中のいくつかをご紹介します.

(前略)

 おおかたの男は「家族の中にいる」ことを必要としている.それは世話される利便という功利的なものではなく,「生きがい」や責任感に結びついている.元気だった男が妻に先立たれて急速に崩壊していくという例は,決して稀有なものではない.こうした男たちにとって,「自分が守る家」は生きるエネルギーに直結したものだったのだろう.

(後略)

これはなるほどでしたね.私は妻に先立たれた夫が,しょぼくれてしまって情けなく見えるのは,世話をしてくれる人がいなくなったからだと思ってました.『ひとりの人間として自立するには,家事もできなきゃいけないじゃん』と,どっちかというとしっかりしろよ的に思ってたんです.でも,違うんですねぇ~.ごめんなさいね,その気持ちに気が付かなくて.

でも男の中には,女に暴力をふるうヤツもいます.これは,男ではなく『子ども男』なのだそうです.

そして,この『子ども男』をのさばらせるのは,女だということも書いてありました.確かに男を産み育てるのは,女ですからね.母として男の子を大人の男に育て,また女として『子ども男』は相手にしない,これが大事です.

他にも,【戸籍制度に寄りかかる男たち】や【「健全家族神話」が少子化を招く】では,夫婦別姓や今の少子化について考えたり,神戸の連続児童殺傷事件の例では,子育てについて考えさせられた.

少子化については,こんな風に記述してある部分があります.

(前述)

しかしどうしても言いたいことはある.現在の(というより将来の)日本社会は少子化に悩みぬくことになるが,これを招いたのは私たち男である.男が舵取りを独占してきた政府と自治体である.

(後略)

そうだよね.なのに,元首相(あの干からびたチーズで有名な)は,臆面もなく「子を産まない女性の老後を,若い人の税金で支えるのは問題だ」なんて言っちゃって.どういうことよ?独身男性を支えるのはOKってこと?・・・まっ,いいさ.蒸し返すのは止めときます.

そんなこんなで,いろんなことを考える本ではありました.

でもこの本は,よく考えながら読まないと,文字を追うだけの読み方になっちゃって頭に入らない.だからちゃんと噛み砕いて読めたかどうか,自信ありません.

|

« Y女史を考察する~1~ | トップページ | 最近調子悪い(-_-;) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

お邪魔します。

この手の本は、やはりひと通り自分で読んでみないと著者が何を主張したいのかが解り辛いですね。

>>おおかたの男は「家族の中にいる」ことを必要としている ~中略~ こうした男たちにとって,「自分が守る家」は生きるエネルギーに直結したものだったのだろう<<

ここのくだりも、私自身に当てはめて考えてみると、少し違うように感じますね。私がそれほど例外的な男だとは思えないので、「こうした男たち」としているのは、そういう一部の男を指して論じているのだろうと・・・、いやいや、最初に「おおかたの男」となっているので、やはり大部分の男がそうだという風に考えているのか?

確かに家族は生きがいだし、責任感も持っていますが、それがすべてでは無いですよね。仕事や趣味も十分生きがいであり、生きるエネルギーになっています。また、家族とのつながりを自分だけの「生きがい」や「責任感」といった自己中心的な言葉で表すのにも少し違和感があります。仕事にやりがいも見い出せず、趣味も持たない。心から分かり合えるような親友もいないし、家族との心のつながりも無い。そのような男ならそうかもしれませんが。

女性に暴力をふるう奴は論外ですが、少子化の問題は微妙ですね。文明が発達すればするほど、少子化傾向になるのは必然的な流れなのだと誰かが言っていたような気が・・・する。

昔は女性は家に居て、子供を生み、家庭を守るというのが一般的でしたが、現在は女性も社会に出て仕事に生きがいを見つけたり、夢を持ったりしている人がたくさんいます。そのような女性にとって出産とは、その生きがいや夢を諦めるような事になる場合も少なくないでしょう。だから、女性も出産をしない人が増えている。そういう事が文明の発達に伴う自然な流れなのだと理解していました。

「男の作った社会」というものの中で、具体的に何が少子化につながっているのか、それを指摘する事により、何を主張したいのかも解り辛いですね。女性が社会に出るようになったのがいけないと言っているのか?女性が子供を生み尚且つ、社会でも活躍できるようにすべきだと言っているのか?

長々とすいません。まぁ、何にしても一度読んでみましょう。あぁ、でも年末までは競馬の予想が忙しいので来年になるかな?

投稿: タカボンのパパ | 2005.10.30 11:05

>タカボンのパパさん

コメントありがとうございます.
こういう本は難しいですね.読み砕くのも,感想を書くのも.

さて,初めの
>家族が生きがい
についてですが,これが私の中では最も腑に落ちた部分だったので,そうではないという『おおかたの男性』(笑)のご意見を聞いて,ちょっと驚きです.(^^;)

何回か書いた男が女に甘いという傾向は,これで説明できるかなぁ~なんて思ったりもしましたので.弱いものを守るという,ある種の本能のようなものが男にはあるのかもしれぬと感じたのです.

少子化については,私の感じ方と,筆者の主張とは全く違うのです.ただ,抜き出した部分については,その言葉の意味だけで『そうだなぁ』って思った次第です.

では,筆者はなんでこのような記述をしているかというと,『母性保護法』で経済的理由の中絶を認め,『女に産ませないような社会にしておいた男が,今になって急に女に産めと言っている』ことを批判しているようでした.
筆者は,両親(または母親)が経済的理由などで養育が充分に出来ないときには,里親制度や養子縁組などのほか,社会がちゃんと育てていけるような仕組みを作るべきだという主張のようです.
私は,今の日本は血縁がどうしても重きを置かれるような国だと思うので,もし,中絶が出来ないような国になると幼児虐待などの別の問題も出てくるかな?なんて思うのです.もちろん中絶は悲しいし,命を奪う酷い行為なのだけど,産むことで万事が解決するわけじゃないだろうと思ってます.
今のような血縁重視の社会においては,望まない妊娠を避けるように女性が毅然とした態度で男性に言えるよう,しっかり教育することがまず必要だろうと思います.

私があの記述を抜き出したのは,今の社会を形づくってきた男性が,今になって子どもを産まない女性について語ることに対して感じている違和感からです.女が自立を求めたからだと言う人もいるし,やりがいを見つけたからだと言う人もいるのだけど,それは全て女性の選択で,少子化の主たる原因は女性にあると言っているように感じているからです.
もちろんそういう面もあるだろうけど,男性が作ってきた社会の中で教育環境だの,治安だの,経済面だの,さまざまな理由で産めなくなっている現実もあるだろうと思うんです.

少子化の話題の中で,肩身の狭い思いをしているのは,独身・子なしの男性より独身・子なしの女性のほうが多いのじゃないかしら?って思ったから,あの記述をあえて抜き出しました.

多分,元首相のあの言葉が,私の中では相当に引っかかっているのでしょうね.(あ~,なんてしつこい私・・・(^-^;)

>まぁ、何にしても一度読んでみましょう。
↑無理されなくてもいいですよぉ~.イチオシというほどじゃ,ありませんでしたから.(^^;;

こちらも長々とすみません.
(*- -)(*_ _)ペコリ

投稿: とと | 2005.10.30 22:44

おはようございます。再びおじゃまします。

なるほど、これだけ説明してもらえれば、読む必要も無さそうですね。(笑)

男には、弱いものを守るという本能は無いと思います。あるとすれば、自分の子孫を残そうという本能ではないでしょうか。その本能がゆえ、女性の気を引こうとして甘くなる傾向にある。ととさん、の言う「男が女に甘い」という傾向はこれで説明つかないでしょうか?

この著者は精神科医だったのですね。医師の立場だけから少子化問題をみれば、そうなるのかもしれませんが、やはり私とは感じ方が違うようですね。

生む、生まないを、女性が選択できる社会が悪い社会だとは思えないですけどね。それが絶対的に正しいとは言いませんが、妊娠したからには、生む以外に女性には選択肢が無いという社会よりは、はるかにマシではないかと思うのですが。現在、どちらの社会になっていたとしても問題は少なからずありそうなので、この著者の「男の作った社会に問題あり」という主張は変わらないでしょうけど。

しかし、少子化問題を男の責任、または女の責任という見方で考えるのは少し違う様な気がします。やはり、必然的、自然な流れという見方の方が、私には受け入れやすいですね。爆発的な人口増加が必ずしも良いとは限りませんし。まぁ、日本民族が絶滅の危機にでもなれば、また違った流れが起こってくるのではないでしょうか。それでも日本人は民族主義のようなものが薄そうなので、流れは変わらないかもしれませんが・・・。

投稿: タカボンのパパ | 2005.10.31 06:50

「女性の気を引こうとして甘くなる傾向にある」では、下心があるようになってしまいますね。

う~む・・・、女性には子孫を残して頂くという、男には決してできない別の大変な役割がある事を、本能として理解しているので「甘い」と言うよりは、男と同じ事を求めない傾向にある?ではどうでしょう。

イチオシと言うほどでもない本の事で、やたらと話を膨らませてしまって恐縮です。ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ

投稿: タカボンのパパ | 2005.10.31 15:52

>タカボンのパパさん

>イチオシと言うほどでもない本の事で、やたらと話を膨らませてしまって恐縮です。
↑いえいえ.とんでもありません.
タカボンのパパさんとのやり取り,楽しんでおります,あたくし.(*^.^*)

実はこの本には,こんなことも書いてあったんです.

>男は,母親の子宮から放り出された瞬間から,自分にはない子宮を求め続ける旅をしている.

私はこれを読んだときに,『なんじゃ,それ?』って思ったんだけど,タカボンのパパさんのコメントの

>男には決してできない別の大変な役割がある事を、本能として理解しているので
↑この『本能として』という部分に共通するような印象を持ちました.

筆者は,男が探し続ける子宮とは,自分が所属するまとまり・・・例えば会社だったり学校だったり家族だったりを求め続け,そこに所属することで安心感を持ち,それを守り続けようとするのだ,と述べていたと思います.
だから会社を守るためには,自分の感情を押し殺すことも出来るし,また,家族を守るために頑張って働くのだと.そして,年老いて家族のために働けなくなったとき(リストラや破産も含め),そのこと(=家族のために働けないということ)が非常に不安でたまらなくなるのではないかとも言ってました.その不安から自殺に走る中高年男性は多いのではないかと.
確かに,中高年といわれる年齢層の女性の自殺って,あんまり聞かない気がします.

男性が自分の所属する組織を非常に大切にするという前提にたてば,軍隊も男性のその帰属心の強さでなりたっていると言えるかもしれないですね.
もし女性ばかりの軍隊があったら,自己主張が強すぎて,てんでばらばらになっちゃうかもしれません(笑).

男性が子宮を求める旅をしているのかどうかはさておき,私は,男性のほうが秩序を重んじる人が多いと感じています.
最も感じるのは,『長男だから・・・』と言うとき.もし自分の親と仲が悪くても,男性は『自分は長男だから,親のことは自分が責任を負っている』と考える人が多い気がするんですよね.反対に女性の場合は,感情が優先するような気がします.好きか嫌いかが,前面に出てくるような感じ.
だから感情が上手く噛み合ってるときは問題ないけど,駄目になったら徹底的に駄目になるパターンは多いと思います.

少子化の問題は,私はかなり深刻に捉えています.このまま日本人が少なくなり,外国人労働者がこの国の労働力を支えるようなことになれば,日本人の日本ではなくなってしまいそうで,ちょっとこわいのです.自分の国を持たない人たちの悲哀は,イスラエルやパレスチナの人たちのご苦労を見るとわかりますよね.数は力だと思います.
↑こんなことはあまりおおっぴらには言えません.なんか,国粋主義者みたいでしょ?(笑)

だから,タカボンのパパさんの仰るように

>日本民族が絶滅の危機にでもなれば、また違った流れが起こってくるのではないでしょうか。
↑ここに期待したいと思います.

また長くなってしまいました.すみません.
(*- -)(*_ _)ペコリ

投稿: とと | 2005.10.31 23:17

丁寧なご返事ありがとうございます。

昨日、第3次小泉内閣が発足しまして、何やら新しく「少子化大臣」なるものに、女性の方が就任したようです。違った流れが起こりますのでしょうか?

投稿: タカボンのパパ | 2005.11.01 06:31

>タカボンのパパさん

「少子化対策担当大臣」って言わないと、少子化が進んでしまいそうですね。(笑)

猪口さんのことをよく知らないのですが、白けてしまうことは簡単なので、期待して今後を見ていかなくてはいけないと思ってます。

でもこの人事では、小泉さんの少子化への問題意識が透けて見えるような気がしてしまうのですが。(^_^;)

投稿: とと | 2005.11.01 08:27

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65923/6431765

この記事へのトラックバック一覧です: 半身浴読書~22~:

« Y女史を考察する~1~ | トップページ | 最近調子悪い(-_-;) »