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2005.08.06

理想と現実

私はおかしいとは思いません。
「核のない世界」など、正論ですらない。空想の産物でしょう?
しかも、国際情勢の中にこそ、日本の生きる空間があるので、国際情勢を無視してやっていけると思うのはまったくの間違いです。技術革新の成果である「核」のない世界などありえない。
あなた方が言う「核のない世界」というのを望むということは、「電気のない世界」を望むのと同じことです。だからそれは「核アレルギー」を持っているあなたの身勝手な理想であって、現実の世界における正論ではない。
また、技術革新に対して消極的な選択肢をとった集団が、生存競争に勝ち残り、これまで生き残った例など古今東西ありません。
したがって日本は核武装するか、それ以上の破壊力を持った兵器を持つべきです。自らの安全を保障するのは、国際社会の道徳などではなく、”厳然たる力(軍事力と経済力)”であることを、あなた方のような理想主義者は、いい加減学ぶべきです。

でないと時代に取り残されますよ?

これは,私がコメントした記事へ,他の方から寄せられたコメントです.

このお考えに反対するつもりはありません。確かにそういう面はあるし、理想だけを語っていればいいなんて、うぶなこと思っていません。だから『たまには世界のことを考えてみる3』では、正直に、この話題には触れたくない気持ちを書きました。

そして、私はすっかり時代に取り残されてしまったようです(笑).私が言っているのは,どこまでいっても理想でしかなく,核のない世界は非現実的なことなのでしょう.

この方は,「核のない世界」は「電気のない世界」と同じだと言われます.ということは,「テロのある世界」も「オゾンホールが広がっていく世界」も「地球温暖化が進む世界」も「談合のある日本」も当たり前の現実であり,それを止めたいと思うことは,単なる理想でしかないのでしょうね.

軍事技術の研究から,新しい科学技術は生まれてきたし,そのことを否定していません.その技術が兵器のみに使われているわけでもないですから.核のない世界を望むことが,技術の革新を否定することになるとは,全然思っていません.私は2年前まで、核燃料リサイクルの研究をしていましたし。ちなみにじんましんは出ませんでした(笑)。

私は自分を理想主義者とは思っていませんでした.今すぐ核兵器がなくなるなんて思ってないし,自衛隊をなくそうなんて思ってないし,談合は続くだろうし、テロは今後も起きるだろうし、・・・・・チームマイナス6%には少々懐疑的です.

核兵器を持つということは、私の中では、核兵器を落とされることにつながっています。保持するだけじゃなく、他国に落とすのでもなく、自分の兄弟や友達や自分が傷つけられるかもしれないとイメージしてしまいます。

だから、核兵器のない世界を望みたいと思うのです

そしてたまには、それを言ってみたっていいじゃないかと思っているだけです

私が理想と思うことを正論としたことが間違っているのでしょう。すみません。正論ではなく、理想論です。

核兵器のない世界を望むことは,空想の世界を望むことであり,時代に取り残されるのであれば,私はもうしばらくその中にいることにします.

どうぞ,日本が時代に取り残されないよう,早く核武装されますように・・・・

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

私はこの「他の方から寄せられたコメント」にはあまり同意はできませんね。

まず、核兵器と原子力発電をごちゃまぜにして論じているのでは無いですかね。それに、核兵器以上の破壊力を持つ事が抑止力になるなんてあまりにも短絡的です。仮に中国と核の打ち合いをした場合、国土の狭い日本は圧倒的に不利で、核保有による抑止力の効果があるのかどうか疑問です。返って緊張を高めるだけのように思います。この事は私のブログの8月5日のエントリー「日本の核武装論」の中でリンクしている「核武装論」の中で詳しく書かれている人がいますので、おヒマな時にでもどうぞ。

国土の小さな日本が国土の大きな国の核兵器に対して抑止力が有効になる兵器とは、破壊力の大きい兵器ではなくて、核ミサイルが到達する前に相手の本土に到達し破壊できる到達スピードの速い兵器だと思います。たとえば、人工衛星からレーザービームで核ミサイルを瞬時にことごとく破壊できるシステムとか・・・。

こんな人の「時代に取り残されますよ?」なんて言葉、脅しにもなりません。現実を受け止めるだけではなくて、立ち向かう選択もあるのではないでしょうか。

投稿: タカボンのパパ | 2005.08.06 19:53

すいません、「現実を受け止める」では無く「受け入れる」でした。訂正を・・・。

投稿: タカボンのパパ | 2005.08.06 21:57

>タカボンのパパさん

コメントありがとうございます.

>核兵器と原子力発電をごちゃまぜにして論じているのでは無いですかね
↑あ~なるほど.それで科学技術の話が・・・納得です.

タカボンのパパさんの記事中の「核武装論」,非常に興味深く読みました.長くてちゃんと読めるかどうか不安でしたが,面白かったです.
真面目に考えると,核兵器を使った防衛は難しそうですね.

ところで,読み返してみると,今回の記事は正真正銘ひねくれた記事ですね(笑).
かなり,反省中です.(_ _。)・・・シュン

投稿: とと | 2005.08.06 23:09

ととさんの意見が、理想論とするならば、
軍隊の無い世界と書いた私の立場は・・・?

いいじゃないですか、理想論。
理想を語らない政治家が増えてますが
(若干一名理想語って、解散とか言ってますが)
理想が無くて何が前進するのでしょうか?

ちなみに、原子力発電が云々ありますが、
先日、もんじゅ見学に行ってきました。
「核燃料サイクル」って方が聞いていて、
よっぽど、「無理のある理想でないか?」と
感じました。ほんとにできるのでしょうか?

投稿: さじった | 2005.08.07 00:33

今さらながら…ここ数日、腰痛と夏バテで悩まされていて、やっと落ち着いて(こんな時間ですが)全部きちんと読破することができました。
また、TBされていた「幸か不幸か専業主婦」さんの文も読ませていただいて、合わせて思うところを述べると…

確かに、現実問題として「持ってしまった」以上理想論を述べてるだけでは甘いのでは?という考えも理解できます。

知ってしまった以上、今さらそれを廃絶しようというのは無理な話。やろうとしたところで、失敗して状況が悪くなってはおしまい。現実に即して、それを行使させないためにどう戦略を考えるか、ということに尽きるように思います。

ただ、根本のところで、それが悪しき物、数え切れないほど多くの人の命を奪う物であることを忘れて「日本も核防衛しようぜ」と言っているのは、おかしいと思うのです。
根本のところで、「核はあってはならないもの」という思いは失わずに生きていかなければならないように思います。おかしいものを素直に思ったままに「おかしい」と言えない時代には違和感を感じます。

と書きつつ、話が膨らみそうになったので、近々記事にしてTBさせていただきます。

投稿: | 2005.08.07 03:10

 やっとブログ立ち上げました。こちらにトラバさせていただきます。

投稿: 友郎 | 2005.08.07 09:20

>さじったさん

そうですね.あたしの思っていることこそ,理想の前の現実論かもしれません.でもその第一歩,核兵器をなくしたいという思いも,世界のパワーゲームの中では,なかなか受け入れていただけないみたいで苦しいです.

>理想が無くて何が前進するのでしょうか?
↑そうですよね.理想を掲げて前進しないと,道を迷ってしまいますよね.

ちなみに,もんじゅはですね・・・・技術者の間でも,実は賛否両論がありました.疑問を持っている研究者もいます.あたしは,そっちは専門じゃないので詳しいことはよくわからないんですけど・・・・.


>俺さん

お若いのに,腰痛とは.たいへんでしたね.腰痛は癖になるので,大事にしてくださいね.

どんな場面でも,理想と現実にぶつかります.そんなとき,どこまで妥協していいか,どこまでつっぱるべきか,すごく悩みます.
核兵器のことについても,圧倒的な現実の前では私の言うことは滑稽でしかなく,また,具体的で実現可能な防衛論も持っていない私は,やっぱり口を挟むべきではなかったのかな・・・と思ってしまいました.
今回は,はずみでつい・・・.
失礼いたしました.

俺さんの記事,楽しみにしてます.(*^.^*)


>友郎さん

ブログ開設,おめでとうございます.

ただ,友郎さんの記事がTBされていないようなので,よろしければもう一度お願いできますか?

今後ともよろしくお願いいたします.

投稿: とと | 2005.08.07 21:29

 >ととさん

^^;ごめんなさい。遅くなりましたがTBさせていただきました。
 
ととさんの他の記事も読ませていただきました。歳も近いようなのでこれからも楽しみに寄らせていただきます。

今回の話しもまとめなくちゃと思っているのですが躊躇しております。まとまりましたら私のブログに載せます。では。

投稿: 友郎 | 2005.08.11 11:34

>友郎さん

TBありがとうございます.

同世代ですか?確か新人類とか言われてませんでしたっけ?(笑)

あたしは今も,ちょくちょくrobitaさんの記事に生意気コメント入れてます.えへへ(^-^;
友郎さんのまとめ,楽しみにしています.

投稿: とと | 2005.08.11 21:05

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