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2005.06.12

もう少し思い切った発言を・・・

この前書いた出所者情報開示に関する記事.かなり長くなってしまい,自分の気持ちを端的に表していなかったと反省.なんでそう思ったかというと,scapaさんのところ

落とし所について件も、ちょっとオレの頭の整理がつかなかったなぁ

というコメントをいただいたから.だから,もうちょっときっぱりと書かなきゃ・・・

あたしが考えてる,出所者情報開示の着地は

でも、公開前科者のうち再犯の危険があると判断された人たちに住所の登録を義務づける程度なら、その情報が厳重に管理される限り大きな問題にはならないだろう。登録された前科者は全国どこにいても再犯しないためのカウンセリングや相談を受けられるような仕組みにしておけば登録された人にとってもメリットがあるし、小中学校や医療機関など日常的に職員が他の大人の視線を受けずに子どもと接するような職場に限って、求職者が性犯罪前科者であるかどうかチェックできるようにするというようにも利用できる。最悪の場合、事件が起きたあとの捜査にも役に立つだろう。そう考えると、前科者に住所の登録を義務づけるまでであれば容認できないこともない。多少の問題は残るが、「ミーガン法丸ごと反対」ではなく「一般告知に反対」という形であればより賛同を得られるかもしれない。

『ネオリベラリスティックな衝動に抗して』より)

に,あると思う.

この方法なら,誰でもが自由に情報を得るわけじゃないから,この法律の副作用はかなり減らせると思う.同時に,前科者へのカウンセリングなども行うことが出来れば,真面目に更正を望んでいる人には,メリットとなるだろう.そして,前科のある小児性愛者には,子ども達に日常的に接する仕事に就いてもらっちゃ困るので(狼が子羊の群れに入るようなもんでしょ),そういう仕事に就くときに照会できるようにすれば,少しは危険が減らせるかもしれません.

ここら辺りが,両者の着地かと思っています.

さらに,ここまで細かく決めちゃうと,この法律を他の犯罪に拡大解釈しにくくなるんじゃないかとも思うし.もちろん,拡大解釈しないためのストッパーはつけておくべきと思いますが.

思い切って私の本心をカミングアウトすると,わたしが一番大事に考えたいのは,まず被害者の人権であり,被害の克服です.そして同じくらい大事なのは,被害者の家族の人権であり,家族の気持ちの回復です.

次に大事なのは,被害には遭っていないけれど次の被害者になるかもしれない私たちであり,私たちの家族です.真面目に生きている普通の人たちを大切に考えたいのです.

そして最後に加害者の人権.もし,被害者の人権と加害者の人権がぶつかることがあれば,わたしは被害者の人権を守りたい.そのことで加害者がこれから先,辛い人生になるとしても・・・です.

だいぶ前にも一度書いたことがありますが,あたしはどんな犯罪でも更正すれば許されるって思えないでいます.取り返しのつかないことはあるんです

厳罰化では犯罪は減らないと言いますよね.数字の裏づけを持ってはいないけど,きっとそうなのでしょう.

でも犯罪に見合った罰を与えなければ,真面目に生きている人たちのモチベーションは下がる一方です.モラルハザードを起こしてしまう.地道に真面目に生活している人たちが馬鹿をみるような世の中じゃ,あまりに辛い.

こんな私の気持ちをスカッと表してある記事『差別を取り戻せ』/LIFTを見つけました.そこに書いてあるこの文章に,同感です.

時代が変わり、ただモラルをよりどころにしてまじめに生きるだけでは生きていけないというのなら、ペナルティがモラルの代用として務まっていなければならない。それがまだ不十分なうちは、過去に犯罪を犯さず生活している者が、犯罪を犯した者に一定の敷居を引いてしまうのは仕方ないだろう。

         

scapaさんが心配されている冤罪の問題は,たいへん大きな問題だと思います.冤罪を防ぐために自供に偏った捜査をしないことや,取調べの様子を録画するなどの改革は必要になってくると思います.

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