2012.05.11

半身浴読書~177~

41p9vrhmcgl__sl500_aa300_ 『獄門首』 / 半村良、読了。

中学生のとき、半村良の作品で読み、とても面白かったのでもう一度読みたいと思っているのだが、タイトルが思い出せない。すごく怖い話だったと記憶しているのだが。

もしかして???と思って手にしたのが、この本だ。

でも、違ってたdown

でも、面白かったup

でも、未完だったdown

日本史の教養がまったくないため、書かれていることのどこまでが真実で、どこからがフィクションなのか判然としないが、すごく面白かった。

盗人夫婦の子として生まれた余助は、4歳のときに両親を殺され孤児となる。両親の盗みを助けるのが非常に上手く、生き道具と言われた余助は、才能ある子だ。その余助が転々としながら、名前を変え、悪人へと成長していくストーリーだ。

新しい環境へ適応する余助の振舞いは、わたしにはなかなかの教訓になった。

江戸時代の小説って、意外に面白い。わたしは、この時代の言葉使いが好きだ。

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2012.05.10

読書索引

半身浴読書シリーズもずいぶん貯まってしまった.ついに,管理人である自分ですら把握が難しくなってきたため,目次を作成してみました.エントリーが増えたら,地道に追加することにします.

       

赤川次郎
『落葉同盟』(半身浴読書~148~
『微熱』(半身浴読書~146~

アガサ・クリスティ
『ゴルフ場殺人事件』(半身浴読書~34~

秋元康
『象の背中』(半身浴読書~96~

浅田次郎
『天国までの百マイル』(半身浴読書~50~

天野頌子
『陰陽屋へようこそ』(半身浴読書~161~
『警視庁幽霊係』(半身浴読書~122~

有川浩
『海の底』(半身浴読書~39~
『空の中』(半身浴読書~47~

池上永一
『シャングリ・ラ』(半身浴読書~106~

伊坂幸太郎
『アヒルと鴨のコインロッカー』(半身浴読書~17~
『オーデュボンの祈り』(半身浴読書~26~
『重力ピエロ』(半身浴読書~155~
『グラスホッパー』(半身浴読書~68~
『チルドレン』(半身浴読書~57~
『ラッシュライフ』(半身浴読書~13~

いしいしんじ
『ぶらんこ乗り』(半身浴読書~43~

石崎洋司
『チェーン・メール』(半身浴読書~5~

伊集院静
『機関車先生』(半身浴読書~71~

絲山秋子
『沖で待つ』(半身浴読書~61~

井上荒野
『誰よりも美しい妻』(半身浴読書~89~

今邑彩
『いつもの朝に』(半身浴読書~88~

内田幹樹
『操縦不能』(半身浴読書~95~
『パイロット・イン・コマンド』(半身浴読書~156~

内田康夫
『不知火海』(半身浴読書~81~

内野真+オザキミオ
『子どもたちの叫び~児童虐待,アスペルガー症候群の現実~』(半身浴読書~84~

江国香織
『冷静と情熱のあいだ Rosso』(半身浴読書~63~

大鐘稔彦
『孤高のメス』(半身浴読書~113~

大沢在昌
『銀座探偵局』(半身浴読書~160~

荻原浩
『明日の記憶』(半身浴読書~75~
『神様からひと言』(半身浴読書~117~

奥田耕士
『経済記者発広報部御中』(たまには仕事関係?の本も

奥田英朗
『イン・ザ・プール』(半身浴読書~73~
『空中ブランコ』(半身浴読書~28~
『最悪』(半身浴読書~91~
『サウスバウンド』(半身浴読書~51~
『邪魔』(半身浴読書~133~
『町長選挙』(半身浴読書~87~

乙一
『失はれる物語』(半身浴読書~54~

恩田陸
『エンド・ゲーム 常野物語』(半身浴読書~64~
『MAZE』(半身浴読書~45~
『夜のピクニック』(半身浴読書~74~

海堂尊
『チーム・バチスタの栄光』(半身浴読書~112~
『ナイチンゲールの沈黙』(半身浴読書~118~

角田光代
『空中庭園』(半身浴読書~97~
『対岸の彼女』(半身浴読書~136~

神永学
『心霊探偵八雲 1』(半身浴読書~104~
『山猫』(半身浴読書~107~

貴志祐介
『青の炎』(半身浴読書~7~
『硝子のハンマー』(半身浴読書~134~
『黒い家』(半身浴読書
『新世界より』(半身浴読書~114~
『天使の囀り』(半身浴読書~16~

北林一光
『ファントム・ピークス』(半身浴読書~173~

北村薫・宮部みゆき編
『名短編,ここにあり』(半身浴読書~111~

桐野夏生
『グロテスク』(半身浴読書~140~
『魂萌え』(半身浴読書~135~

鯨統一郎
『なみだ特捜班におまかせ!~サイコセラピスト探偵 波田煌子』(半身浴読書~150~

クリス・マッケイ&グレッグ・ミラー
『陸軍尋問官 テロリストとの心理戦争』(半身浴読書~40~

黒田研二
『ふたり探偵~寝台特急カシオペアの二重密室』(半身浴読書~174~

輿水泰弘
『相棒 警視庁ふたりだけの特命係』(半身浴読書~128~
『相棒 season3』(半身浴読書~145~

近藤史恵
『エデン』(半身浴読書~163~
『サクリファイス』(半身浴読書~162~
『サヴァイブ』(半身浴読書~171~

斉藤学
『男の勘ちがい』(半身浴読書~22~

堺屋太一
『団塊の世代』(半身浴読書~25~

坂牧俊子
『純からの贈り物』(半身浴読書~98~
『五郎神父のかけだし日記』(半身浴読書~98~
『五郎神父の日記』(半身浴読書~98~

笹生陽子
『楽園の作り方』(半身浴読書~2~

佐々木譲
『警官の血』(半身浴読書~143~
『制服捜査』(半身浴読書~127~
『ラストラン』(半身浴読書~169~

笹山薫
『マラソン』(半身浴読書~119~

佐野眞一
『東電OL殺人事件』(半身浴読書~142~

沢木耕太郎
『無名』(半身浴読書~86~

J.K.ローリング
『ハリー・ポッターとアズガバンの囚人』(半身浴読書~10~
『ハリー・ポッターと賢者の石』(半身浴読書~8~
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(半身浴読書~4~

重松清
『いとしのヒナゴン』(半身浴読書~42~
『エイジ』(半身浴読書~56~
『幼な子われらに生まれ』(半身浴読書~35~
『疾走』(半身浴読書~38~
『その日の前に』(半身浴読書~60~
『ナイフ』(半身浴読書~14~
『流星ワゴン』(半身浴読書~21~

雫井脩介
『ビター・ブラッド』(半身浴読書~166~

篠田節子
『百年の恋』(半身浴読書~85~

司馬遼太郎
『草原の記』(半身浴読書~132~
『義経』(半身浴読書~27~
『燃えよ剣』(半身浴読書~109~
『夏草の賦』(半身浴読書~129~
『戦雲の夢』(半身浴読書~130~

島田洋七
『愛蔵版 佐賀のがばいばあちゃん』(半身浴読書~58~

島本理生
『リトル・バイ・リトル』(半身浴読書~18~

小路幸也
『東京公園』(半身浴読書~170~

「少年A」の父母
『「少年A」この子を生んで・・・ 父と母 悔恨の手記』(半身浴読書~137~

白岩玄
『野ブタ。をプロデュース』(半身浴読書~78~

新野剛志
『あぽやん』(半身浴読書~168~

真保裕一
『繋がれた明日』(半身浴読書~152~

瀬尾まいこ
『幸福な食卓』(半身浴読書~12~
『卵の緒』(半身浴読書~65~
『天国はまだ遠く』(半身浴読書~31~
『図書館の神様』(半身浴読書~3~

高杉良
『勇気凛々』(半身浴読書~94~

高野裕美子
『キメラの繭』(半身浴読書~102~

髙橋治
『紺青の鈴』(半身浴読書~154~

髙村薫
『照柿』(半身浴読書~124~
『晴子情歌』(半身浴読書~144~
『マークスの山』(半身浴読書~121~
『リヴィエラを撃て』(半身浴読書~80~
『レディ・ジョーカー』(半身浴読書~138~

田中優
『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会の作り方』(半身浴読書~20~

ダン・ブラウン
『ダ・ヴィンチ・コード』(半身浴読書~52~

辻仁成
『人は思い出のみに嫉妬する』(半身浴読書~92~
『冷静と情熱のあいだ Blu』(半身浴読書~59~

天童荒太
『永遠の仔 上・下』(半身浴読書~79~
『家族狩り』(半身浴読書~139~
『孤独の歌声』(半身浴読書~99~

トム・ロブ・スミス
『チャイルド44 上・下』(半身浴読書~153~

トリイ・ヘイデン
『幽霊のような子』(半身浴読書~6~

梨木香歩
『西の魔女が死んだ』(半身浴読書~120~

夏樹静子
『茉莉子』(半身浴読書~69~【ネタバレあり】

新津きよみ
『わたしはここにいる、と呟く。』(半身浴読書~175~

新田次郎
『孤高の人』(半身浴読書~147~

乃南アサ
『殺意・慟哭』(半身浴読書~9~

橋本治
『橋』(半身浴読書~157~

羽田圭介
『黒冷水』(半身良く読書~93~

パトリシア・コーンウェル
『審問』(半身浴読書~48~

原田ひ香
『東京ロンダリング』(半身浴読書~176~

坂東眞砂子
春話二十六夜 岐かれ路』(半身浴読書~100~

半村良
『獄門首』(半身浴読書~177~

東直子
『長崎くんの指』(半身浴読書~83~

東野圭吾
『仮面山荘殺人事件』(半身浴読書~165~
『幻夜』(半身浴読書~141~
『殺人の門』(半身浴読書~55~
『探偵倶楽部』(半身浴読書~62~
『白夜行』(半身浴読書~41~
『使命と魂のリミット』(半身浴読書~108~
『容疑者Xの献身』(半身浴読書~105~
『レイクサイド』(半身浴読書~19~

藤沢周平
『本所しぐれ町物語』(半身浴読書~36~

古川日出男
『ベルカ,吠えないのか?』(半身浴読書~53~

ベック・ウェザーズ
『零下51度からの生還』(半身浴読書~125~

ほしよりこ
『きょうの猫村さん1』(半身浴読書~44~
『きょうの猫村さん2』(半身浴読書~49~

星野知子
『子連れババ連れ花のパリ』(半身浴読書~70~

マーク・ベイム
『氷の接吻』(半身浴読書~126~

松尾由美
『ハートブレイク・レストラン』(半身浴読書~172~

三浦綾子
『この土の器をも』(半身浴読書~33~
『続・氷点』(半身浴読書~116~
『氷点』(半身浴読書~115~
『道ありき』(半身浴読書~29~

宮部みゆき
『あやし~怪~』(半身浴読書~23~
『蒲生邸事件』(半身浴読書~46~
『クロスファイヤー』(半身浴読書~77~
『ステップファザー・ステップ』(半身浴読書~32~
『誰か』(半身浴読書~101~
『鳩笛草』(半身浴読書~72~
『模倣犯』(半身浴読書~11~
『理由』(半身浴読書~30~

村上龍
『最後の家族』(半身浴読書~110~

村田喜代子
『あなたと共に逝きましょう』(半身浴読書~123~

森絵都
『いつかパラソルの下で』(半身浴読書~103~
『風に舞い上がるビニールシート』(半身浴読書~158~
『カラフル』(半身浴読書~67~

森村誠一
『棟居刑事の追跡』(半身浴読書~90~

八木沢里志
『森崎書店の日々』(半身浴読書~164~

柳田邦男
『犠牲 サクリファイス わが息子・脳死の11日』(半身浴読書~167~

山田詠美
『僕は勉強ができない』(半身浴読書~159~

山田宗樹
『嫌われ松子の一生』(半身浴読書~82~

横山秀夫
『出口のない海』(半身浴読書~76~
『臨場』(旅のお供に~131~

リチャード・ラウリー
『撫で肩の男~ロシアの殺人鬼を追って』(半身浴読書~149~

ロアルド・ダール
『チョコレート工場の秘密』(半身浴読書~15~
『へそまがり昔ばなし』(半身浴読書~37~

ロバート・カレン
『子供たちは森に消えた』(半身浴読書~151~

渡辺淳一
『化身』(半身浴読書~66~

和田秀樹
『人間音痴』(半身浴読書~24~

ポチッとよろしく!

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2012.04.28

明日は通夜

今朝、人事部時代の上司が亡くなった。わたしに仕事を教えてくれた尊敬する上司だった。

まもなく定年という今年、ガンで入院したと聞いていたが、あまりにも早い結果だ。

お見舞いに行きたかったが、ガン以外に皮膚の病気も発症しており、見た目がちょっとびっくりするような状態だったそうで、皮膚の状態がもう少し良くなってから行った方がいいと、現在の上司にアドバイスを受けて遠慮していた。

その後、手術をしたと聞いた。落ち着いたらお見舞いに行かせてもらおうと思っていた矢先のことだった。手術から一気に悪くなったらしい。

手術なんかしなきゃよかったのに。

でも本当は、お見舞いに行かなかったことを後悔している。遠慮せずに行けばよかった。電話すればよかった。

仕事だけじゃなく、わたしが思ってもみなかった価値観を見せてくれた人だった。

明日は、通夜。遺影を見たら、きっと涙が止まらないだろうな。

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2012.04.24

おねえの就活

超難航中だ。

想定内ではあるが。

それにしても、わたしが採用担当だったころ、あれほど口を酸っぱくして言ってきたことが、何一つおねえの腹には落ちておらず、がっかりだ。

地方の誰でも入れる女子大出身者など、有名企業に入れるはずもない。エントリーシートを送るだけ、時間の無駄。

地元で、先輩たちがこれまで採用されている会社を丹念にあたるしかない。そして、採用人数の多い販売系は、必ずエントリー。このあたりの基本は、何度も言ってきたはずだが、おばかなおねえは、東京や大阪の大企業を夢見る。無理ですって!

今まで、イヤなことから全て逃げてきた人間が、イヤなことに歯を食いしばって耐えてきた人間と到達点で一緒になるなんてこと、絶対にあろうはずもない。

こんなこと言うとアレだが、やはり『ゆとり』っ子だと感じてしまう。

イヤなことからは逃げ続け、それでも思い続ければ夢は叶う・・・などという幻想を持っているのが、『ゆとり』教育にどっぷり浸かった子供たちのステレオタイプ。おねえも御多聞に漏れず、そのタイプだ。

    

しかしそれでも、励ましてやろう。

就職活動は精神を摩耗する。人格を否定されたような気分になるらしい。

おそらくおねえの場合は、年内に決まれば御の字だ。それまでハートがやられないよう、励ましてやらねばならぬ。「大丈夫、絶対どこかに決まるよ」と。

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2012.04.20

もしわたしが男だったら

絶対、家庭を顧みない仕事人間になるだろうと思う。

     

一年前、今の職場に異動を言い渡されたとき(参照エントリー:感謝の気持ちでいっぱいです)、泣いて泣いてもはや辞めるしかないのかとまで考えていたわたしだが、今はすごく楽しくて、油断すると帰宅時間も忘れて夢中になってしまうこともある始末だ。

しくじることもあるし、凹むこともあるが、それで何もかもいやになってしまうわけでもなく、それならば次からはどうしたらいいのかと考えたりもして、意外に前向きだったりする。

昨日、女性向きではない危険を伴う作業をひとりで行っていたら、パートの女性が

「この会社では、女性でもあのくらいしないと主任にはなれないのよね」

と他の女性に言ってるのが聞こえた。いやいや、この作業をするから主任になったわけじゃないんですがね。

でも、『この会社では』というところには納得で、田舎の大したことない会社なので、女性の主任は男性の10分の1以下だし、女性の課長にいたっては、100分の1以下だったと思う。

そういう自分を顧みると、もしわたしが男だったら、仕事に没頭して家庭のことなど放置してしまうのだろうなと思う。もし独身だったら、婚期を逃しちゃうかもしれない。主婦である今でも、こうなんだから。

女でよかったなぁ~。結婚しててよかったなぁ~。

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2012.04.15

半身浴読書~176~

41lt2ke26l__sx230_ 『東京ロンダリング』 / 原田ひ香、読了。

部屋で不審死があった場合、そのあとの賃借人を探すのはなかなかたいへんだろうと思う。そんないわくつきの部屋に一定期間住むことで、普通の部屋に変えてしまうのが、主人公・りさ子の仕事だ。部屋のロンダリングだ。

しかし、その仕事にまつわるおどろおどろしい話では、ない。

生きる目標も価値も見出せなかったりさ子が、確かに自分で生きる価値やその方法を見いだすまでのストーリーと捉えたほうがいいんじゃないかと思う。

わたしは、このりさ子に好感を持った。浮気相手に本気で惚れて、夫と離婚して結婚するつもりなっていたり、結局その相手に逃げられて呆然としたり、そのあとも浮気相手からのメールが消せずにいたり。そういうスーパーウーマンではまったくないところが、好きだな。

最後の方に、りさ子が一年ぶりにお洋服を買いに行く場面がある。出かけるまでは億劫でも、買い物でテンションが上がるというのは、真実だ。めちゃ、共感した。

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2012.04.11

こんなところにW不倫?!

ものすごいタイトルになったが、今から書くこともものすごいことなので、そっち方面にアレルギーある方は、スルーしていただきますようにお願いします。

        

表題の件、実は、わたしの友人が現在進行形だ。相談を受けた当初は、まだ実行に移されてはいなかったが、今は進行形である。

いい大人なので、相談を持ち掛けてきたときには、相手への恋心はもはや鎮火しようもない状態で、わたしとしては、そのことについて頭から否定はせず、大人のお遊びとしてたしなむのならどうぞ・・・みたいに答えたと思う。

これはあくまでもわたしの考えであり、想像の域を出ないのだが、W不倫はお互いの家庭が安定した状態であることが大前提。そのうえで、時間的にも金銭的にも余裕のある男女がちょっとしたアバンチュールを楽しむものなんじゃないかと思っている。ゴールなどない、その瞬間だけの恋。そうじゃないと、成り立たないものじゃないだろうか。

というか、そうじゃないとカッコよくない。

ところが、久しぶりに聞いた彼女の状況は、わたしの持論とはかけ離れたものだった。

な・な・なんと、ご主人と離婚の危機にあるというのだ。

それは、まずい。非常に、よくない状態だ。

他に彼氏がいる状態で、ご主人への感情が正常に判断できるわけがない。まずは、彼氏との関係を清算するのが先だと言ったところ、もう何年も前からご主人には不満があり、うまくいっていなかったと言う。

それならそうと、早く言ってくれ。そういう状態なら、もっと真剣に全力で止めたのに。(止まったかどうかは別として)

他人事ではあるが、彼女のその秘密を知っているひとりとしては、かなり心配だ。

と同時に、こんなに身近にこういうことって起こるものなのだと、40代後半にして改めて驚く。

ああ・・・でもいつだったか、同じマンションの中で家族ぐるみのお付き合いをしていた二つの家族にこういう関係が生じて、泥沼になってたなぁ(参照エントリー:不倫の果てに)。芸能人じゃなくても、こういうことってあることなんだねぇ。(しみじみ)

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2012.04.10

靴が好きだぁ~!(心の叫び)

先月、春の新作パンプスを買い、最近のコーディネートはこの靴が中心だ。今日は、そのパンプスを中心に考えたお洋服を着て髪を切りに行ってきた。

そこで、な・な・なんと!

お店の若い女の子に、「ととさん、素敵です。グロウから出てきたみたい♪」と言われ、天にも昇るいいぃ~気持ちになったわたしだ。(昇ったかもしれんな、一瞬な)

そういえば、このパンプスを買いに行ったとき、いつものおねえさんに「ととさん、靴いっぱい持ってるでしょう?」と言われたわたしだ。

靴屋のおねえさんに、「靴いっぱい持ってるでしょう?」と言われるなんて、どういうこと?!

いや、でも、結構持ってるかもしれんな。足は2本しかないがな。

やっぱりわたし、靴が好きだ。誰がどう言おうとも、好きなんだな。

で、ふと実家の母を思い出す。

そうだ、ヤツも靴が好きだった。実家の玄関には、大きめの下駄箱があるが、母の靴でいっぱいだったな。おかげで、わたしや妹のスニーカーや、父の革靴は下駄箱の中には入れてもらえなかったな。

ははぁ~ん、ルーツはここかflair

来週、友達がその靴屋に連れて行けと言う。友達には、「金持っておいでよ」と言っておいたが、自分も持っていきそうな勢いだ。ヤバいヤバい。財布のひもをしっかり締めておかねば。

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半身浴読書~175~

41qtfma2nql__sx230_ 『わたしはここにいると、呟く。』 / 新津きよみ、読了。

BUBIさんのブログ(参照エントリー:本当の人生/遠き山に日は落ちて・・・)で紹介されていたので、読みたくなって手にした本。7つの短編から構成されている。

■わたしを探して
これは、小さいときに両親が離婚し、母に捨てられたと感じながら成長した女性の話。母の居場所は知っているが、探すのは母の方だと強く思い、自分から会いに行くことはない。しかし、母を求める気持ちは強い。それが彼女の恋愛にも影響を与えている。タイトルがそのまま、彼女の気持ちを表現している。

この作品は、タイトルがとても好きだ。理想の家ややりがいある仕事を得た女の心の空洞を埋められない感じが伝わってくる。

■時のひずみ
探し物の得意な女性。夫が同窓会での出来事を隠そうとしたことで、関係がぎくしゃくする。そのふたりを見守る娘。その娘の行動が、いじらしい。

この話は、女性の母親がいい。すごく賢いお姑さんだ。いい夫婦には、そうなるまでの過程があるもんなんだよなぁ。

■あなたの居場所
BUBIさんのブログで取り上げられていた作品。小さいころ、将来の夢を語ることのできなかった二人の女の子。ひとりは才能豊かでなんだってできる子、もうひとりは平凡な子。平凡な子は、才能豊かな女の子を見るたび、自分の平凡さを実感し、身の丈にあった平凡だけど幸せな居場所を見つける。一方、才能豊かな女の子は・・・。

平凡な女性の気持ちの処し方がすごくいいと思う。自分より才能に恵まれた女性を見てただ羨むのではなく、自分はそうじゃない、そうなれないと自覚し、地に足をつけて目の前の小さな充実感を大切にしている。子供たちに「おかあさんは、わたしたちのお母さんになりたかったんだね」って言われるなんて、最高の褒め言葉だぞ。

■忘れはしない
小学生の頃、いじめにあっていた女性が、大人になってから偶然再会した当時の担任に自分のことを思い出させようと意地悪をする。しかし、それが原因で先生は怪我をし、痴呆がすすんでしまい、彼女の目的を果たすことができない。その先生を見舞いに来たのが、彼女を苛めていた張本人。彼女のターゲットは変更され、ある日、行動を起こす。人を恨み続けるパワーってすごい。

負のエネルギーを持ち続けた女性。わからなくもないが、わたしには真似できない。

■思い出を盗んだ女
子供の運動会でも、卒業式でも、写真もビデオも撮らない女。それは、昔の男の影響だ。その男とはいわゆる不倫の関係。男と行った金沢への旅行で、女は置き忘れた他人のフィルムを拾う。写真を撮らない自分たちの記憶の代わりに、女はその写真を大事に持っている。16年後、女はふとしたきっかけでその写真を返すことにする。

わたしは、この作品が一番好きだ。最後はやや強引な結び付け方だが、女は過去の男の考え方をどこかしら自分のものにしているもんだ。そこのところ、すごく共感した。

■あの日あのとき
正義感の強い兄を殺された妹は、何年たってもその事件のきっかけを作った女性が現れないことに引っかかっている。真相を知るためどうしてもその女性を探したい彼女は、ビラを配ろうと駅に行く。そして、気を失ってホームから転落してしまう。ホームに入ってくる電車から間一髪助けたのは・・・・。

ちょっとサスペンスっぽい感じ。真相がわかったときには、ほんとにきっかけを作った女が少々不幸でも構わないと思えてしまうよな~。

■その日まで
くじ運のいい女。そのおこぼれにあずかろうとする女。殺人を犯したのは、くじ運のいい女で、時効まであと少しだ。ふたりには、秘密がある。くじ運のいい女が買った宝くじが高額当選したのだ。それをあずかるのは、おこぼれにあずかろうとする女。彼女にとって、くじ運のいい女は、逮捕された方が都合がいい。最後に運がいいのは、いったいどちらか・・・。

殺人事件を起こして時効まで逃げて、それで罪の意識ってなくなるものなのかしらん?

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2012.04.07

心に残る言葉

こないだ偶然、おねえが小学校一年生のときの担任の先生に再会した。

「K先生、おひさしぶりです」と声をかけると、先生も思い出してくれた。

「お元気ですか?」「お元気そうですね。」などと言葉を交わした。

するとK先生が私にこう言った。

「ととさんに言われた言葉、あの言葉でわたし、頑張ってこれたんです。あとにも先にも、あんなこと言ってくれたのは、ととさんだけです。」

「え?わたし、なんか言いましたっけ?」

「・・・・・」(笑顔の先生)

「ま~、とにかく今も先生でいらっしゃるんでしょう?よかったわぁ~。」

「・・・・あのときも、そういうことを言ってくださったんですよ」

そう言われて、少しだけ思い出した。

K先生は、当時30代半ばの女性でとても素敵な先生だった。わたしは、先生というお仕事を続けて欲しいなぁ~と思ったので、これからもずっと頑張ってほしいというようなことを言ったような気がする。

当時のわたしは専業主婦で、下の子もまだ小さくて仕事する気などさらさらなかったけれど、もしかしたら潜在意識には、働く女性への憧れや働く女性を応援したいという気持ちがあったのかもしれない。先生という素晴らしい仕事を、生き生きと頑張っているK先生を見て、ついそういう気持ちが口をついて出たのかもしれない。

わたしが発した何気ない言葉が、そんな風に相手の心に届くなんて思ってみなかった。

言葉って、色も形も重さもないけど、実はすごくパワーがあるものなんだなと思った。

同時に、そのパワーが悪い方に発せられないように、充分気をつけなければいけないとも思った。

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2012.04.04

半身浴読書~174~

51nqibslihl__sx230_ 『ふたり探偵~寝台特急カシオペアの二重密室』 / 黒田研二、読了。

シリアルキラーJが次に狙うのは、星崎綺羅・・・。その情報を得たキョウジの意識は、重体の体を抜け出して、恋人友梨の中に入り込む。そして、密室トリックを破り犯人を突き止める、というストーリー。

ははぁ~ん、だからふたり探偵なのねflair

密室トリックは、トリックというほどのものではなくて、単に見過ごしてしまう時間があったというだけだが、友梨の中にキョウジの意識が入りこむことで、同じものを見ていても、それが本当に他人と同じように見えているかなんて、実はわからないのだということが、このストーリーの肝なんじゃないか。

それにしても、キョウジと友梨のカップルはいいね。すごくラブラブで、信頼し合ってて。わたしもキョウジみたいな恋人が欲しくなっちゃった(爆)。

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2012.04.01

半身浴読書~173~【ネタばれあり・注意】

51sow4xuyql__sx230_ 『ファントム・ピークス』 / 北林一光、読了。

森で次々に襲われる女性。里に住む人間たちの不安は徐々に増していく。だんだんと姿を現してくる恐怖の正体。そして、全容の解明へ・・・

以下、ネタばれありです。知りたくない方は、ここで引き返してくださいdanger

     

    

当初、女性が行方不明になり、半年後遺体が発見されたときは、犯人は獣に見せかけて実は人間・・・と思っていた。しかし、予想は見事に裏切られた。いや~、面白かった。やはり、予想は裏切られなければ面白くない。

殺戮者であるひぐまの暴力シーンの描写は、実にリアルで恐ろしかった。

熊というと、なんとなく愛らしい可愛らしいイメージがあるのだが、キャラクターのくまさんとひぐまは、まったくの別物らしい。

このあたりでは、ツキノワグマがときどき田舎に現れるが、実際に遭遇した友人によると異常な緊張に包まれたらしい。彼女は、友人と一緒に車の中にいたのだが。

そのツキノワグマとひぐまでは、恐ろしさが100倍違うようだ。

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2012.03.06

わたしを怒らせるな

実は昨日、わたしが我を忘れて怒った(参照エントリー:我を忘れて怒る)のは、次のような顛末である。

    

akkoが通っている塾は、今月から高3生のクラス分けになる。どのクラスを受講するかについて、1月に現在担当している塾の講師との面談があり、アドバイスを受けた。

そのアドバイスに従ってakkoは、【物理A】と【数学A】を選択し、受講の申し込みをした。

その【物理A】クラスの初日が昨日だった。

akkoが、そのクラスに行ったところ、なんと門前払いを受けたらしい。どうやらそのクラスは、認定テストに合格していないと受講できないクラスだったようなのだ。

しかしその数日前、わたしは塾に電話をし、akkoが受講するクラスについて確認をしている。そのときは、受講できないなどという話は一切なかった。それなのに、実際に行ったら門前払いとは、なんたること!君らにとって、わたしは客だろう?と言ってやりたくなる。受講資格がないのに受講登録ができるなら、もし誤って高3なのに高2のクラスを申し込んでも受講登録できるってことになる。どんなしょぼいシステムを使ってるんだ。普通は、エラーがになって登録はできんでしょう?

そして今日。【数学A】の受講日だった。

な・な・なんと、今日も門前払いにあったらしい。こちらのクラスも、受講資格を得ていないと受講できないクラスだったのだ。

それならそうと、昨日塾に電話したときになんで言わないのか?これが民間企業のすることなのか?お役所の縦割り行政よりひどい。

昨日は、認定テストをちゃんと受けなかったakkoへブチ切れたわたしだが、今日は、塾のぬるい対応にもブチ切れだ。

実は、もう一科目受講する予定になっている講座があり、それまで門前払いになるとアホらしいので、その講座が受けられるかどうかの確認と、認定テストの受験予約がちゃんとできているかどうかの確認をお願いした。

すると、出てきた若い男性が、すでにわかってることについて「物理Aは、認定テストに合格していないと受講できないクラスです」とか、いろいろとしゃべり始めた。

いや、それはもうわかってるんですよ、こっちは。とにかく、次回の講座が受けられるかどうかと、認定テストを受けられるかどうかをきちんと調べてくれさえすればいいんです。あなたたちの言い分とか、聞いてませんから。

もうこれ以上、わたしを怒らせないでくれ。

小学生のころからかばちたれのわたしに、口げんかで勝てるはずないんだから。

来週から塾の講師陣から、モンスターピアレンツの子供というレッテルを貼られるのは目に見えている。それがいやだから、できるだけ子供に任せているのに。

akkoときたら、わたしの怒りに火をつけるから、とうとうやっちゃったじゃないか。

ちなみに、高2クラスでakkoと同じ講座を受けていた子たちは、皆、認定テストを受けているらしい。

なんであなたは受けなかったのか?と聞くと、受ける理由がわからなかったから、だそうだ。

みんながしてること、とりあえずやっとけよ。普通にみんながしてることが、なんでできないのか?呆れてモノが言えない。

呆れかえり怒り心頭のわたしの横で、オットはこんなひと言。

「いや~、うちの子たちはふたりとも、肝が太いねぇ。俺なんかさ、人間がちっさいから、めちゃめちゃメモるし、事前に念入りに調べるし、何回も確認するけどね。大物だね~。」

わたしには、単なるマヌケにしか見えませんがね。

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我を忘れて怒る

これはわたしの最大の欠点である。

久しぶりに今日、akkoに対してやってしまい、自己嫌悪中だ。

わたしは、いわゆる『脊髄反射』というタイプ。思ったことを充分租借する前にぶちまけてしまうという、非常に恥ずかしくて醜い一面を持っており、なかなか改善できない。

我を忘れて怒る様子は、ヒステリー以外のなにものでもない。どうにかならないか。

先日の凹み(参照エントリー:凹む)より、さらに今日は凹んでいる。

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2012.03.03

半身浴読書~172~

51q88ysrwel__sl500_aa300_ 『ハートブレイク・レストラン』 / 松尾由美、読了。

これは、連作の短編。わたしはこの形式が少々苦手だ。なぜなら登場人物の説明が毎回、出てくるからだ。今回は、やや暗い印象のファミレスに現れるハルさんというおばあちゃん幽霊の説明が、毎回毎回あるので、うっとうしかった。

内容は、そのハルおばあちゃんが、主人公のフリーライター寺坂真以の持ち込むちょっとした謎を解いていく話。

上品なハルおばあちゃんが愛らしくて好感が持てる。

また、ライターの寺坂真以の恋の話もなかなか良い。好きな人ができて、相手の気持ちを推し量る心の動きが、なんともいえず共感できてよかった。

恋の始まりってそうなんだよね。相手もこちらに好意を持っているんじゃないかと思ったり、でもなかなか先に展開していかない状況にやっぱりそうでもないかなと思ったり、こういう心の動きって女の子なら誰でも経験あるよね。

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2012.02.25

女は我慢しろ、男は命をかけろ

本社勤務から、営業支店へ異動になって早10ヶ月。仕事内容も大きく変わったが、職場の人間関係も激変した。

おじ様ばかりの本社から、若い子ばかりの現場へ。

彼らの親世代ともいえる私なので、友達にはなれないのだが、慕ってくれる若い社員も案外多く、プライベートで食事に行ったり相談をされることも多い。

ここ数日は、既婚の社員から、配偶者への不満や夫婦ケンカの話を聞くことが多かった。

そして、どのケンカも私に言わせれば、『女が我慢すればいいんじゃない?』だ。我慢すればいいというより、『我慢すべきじゃない?』とも思う。

わたしは、結婚したら女は我慢が基本だと思っている。日常の家事は、やはり妻となった女がする方が普通だし、独身時代のように自由に出かけられないことも、妻となった女にとっては当たり前のことだろう。それは、たとえ夫となった男が、自由に夜出かけたりしようとも、だ。そこんとこは、決して男と同じようにはいかないところだろうと思っている。

ある既婚の若い女の子は、夫は自由に遊んでいるのに、自分が出かけるときは事前に了解が必要だったり、ときには「遊びすぎじゃない?」と釘をさされたりすることが苦痛だと言う。

しかし、それはしょうがないことだと思う。彼女に対しても「そりゃ、しょうがないよ。ごめんね~と謝っておきなさい」とアドバイスしたのだが、納得できかねる様子だ。しかし、そんなつまらないことでいちいちケンカになったり、不満を溜めたりするよりも、「ごめんね~」と謝って、ほとぼりが冷めたらまた遊びに出かけるほうが、絶対に家庭円満だ。

その繰り返しで、だんだん男も慣れてくる。あぁ、うちの奥さんは遊びに行くのが好きなんだなって。

結婚したら、女は、日常のめんどくさいことを無難にこなし、夫の機嫌を見ながら遊びに出かけ、文句言われたら「ごめんね~」とやり過ごす・・・そういう、日々のちっちゃな我慢は女が引き受けるべきだと思っている。

そして男は、家族のために命を賭ける。家族を危険から守り、生活を支えるためには、命を賭けて頑張るべきだ。

今は、戦国時代でもないし、日本では戦争もないし、徴兵制でもない。だから、男が命を賭ける場面を示しにくい環境だが、妻子の目に触れないところ(職場)で、命がけで頑張っている(はずだ)。

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半身浴読書~171~

41e0zse7ivl__sl500_aa300_ 『サヴァイブ』 / 近藤史恵、読了。

『サクリファイス』(参照エントリー:半身浴読書~162~)、『エデン』(参照エントリー:半身浴読書~163~)と読んだので、当然読む。

今回は、時期の異なるショートストーリー6編。それぞれ前作に登場した人物たちのストーリーだ。

  1. 老ビブネンの腹の中
  2. スピードの果て
  3. プロトンの中の孤独
  4. レミング
  5. ゴールよりももっと遠く
  6. トウラーダ

【老ビブネンの腹の中】は、白石のストーリー。ドラッグの服用で死んだ選手のことを思い、生き延びるために自転車に乗る自分を意識する。そう思いながら出場した過酷なレース。こんな文章が心に残る。

(前略)

 それも人生と同じだ。晴れの日には晴れの日の苦痛があり、雨には雨の苦しみがある。
 こんなレースで勝ちを狙えるミッコの身体能力は羨ましいが、彼には彼の苦悩があるはずだ。
 ぼくは自然にフェルナンデスに話しかけていた。
 ―――なあ、だからあんたは、ドラッグなんかに手を出しちゃいけなかったんだ。
 この巨人の腹の中で生き延びるためには、どんなに苦しくても越えてはならない一線がある。
 ―――そうしたら、あんたは生き延びられたんだ。
 生きててさえいれば希望は潰えることはない。たとえ、それが頼りなく弱い光であっても。

(後略)

【スピードの果て】は、伊庭のストーリー。オッジでエースになった伊庭が、目の当たりにした事故のためにスピードへの恐怖を感じてしまうようになる。スプリンターの伊庭には致命傷だ。海外での試合、そこで伊庭は・・・。

【プロトンの中の孤独】は、サクリファイスでオッジのエースだった石尾がまだ新人のときのストーリー。女だらけの職場での足の引っ張り合いは、さもありなんだが、男たちにもそういうことがあるんだと新鮮な驚きだった。石尾は、サクリファイスでもカッコよかったが、ここでもなかなかカッコいい。

【レミング】も石尾が若いころの話。ただし、このときにはチームのエースになっている。ここでも石尾はチームメートに意地悪をされるが、それに対して石尾は、相手を助けるという対応をする。やはりこうでなくっちゃいけない。意地悪に意地悪で対応すれば、それは際限がない。終わりは来ないのだ。意地悪には、愛で。これ基本です。

【ゴールよりももっと遠く】は、伊庭と白石が新人としてオッジに入ってきたころのストーリーだ。レースの主催者から八百長を持ちかけられた石尾がそれを断ったために、オッジの提出書類に不備があるとされ、レースに出れなくなる。しかし石尾は前日に同じコースを走る。それは無言の抗議なのだ。

【トウラーダ】は、白石がミッコとともに移籍したチームでの話。『エデン』の後の話だ。そして、ここでもドラッグの問題が取り上げられている。スポーツとドラッグの問題は、選手にとって大きな問題なのだと感じた。

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2012.02.22

死刑に基準が必要なのか?

母子殺害、元少年の死刑確定へ=犯行時18歳、上告棄却-「責任あまりに重大」

 山口県光市で1999年4月に起きた母子殺害事件で殺人と強姦(ごうかん)致死などの罪に問われ、差し戻し控訴審で死刑を言い渡された元少年の差し戻し上告審判決で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は20日、「刑事責任はあまりにも重大で、死刑を是認せざるを得ない」と述べ、被告側上告を棄却した。元少年の死刑が確定する。
 死刑が確定するのは当時18歳1カ月だった光市の元会社員大月(旧姓福田)孝行被告(30)。最高裁に記録の残る66年以降、最も若い犯行時年齢での確定となる。宮川光治裁判官は審理を高裁に差し戻すべきだとの意見を付けた。死刑判決での反対意見は極めて異例。
 判決で同小法廷は「動機や経緯に酌量すべき点は全くなく、落ち度のない被害者の尊厳を踏みにじった犯行は冷酷、残虐で非人間的」と批判した。
 その上で、遺族感情が極めて厳しい▽反省の姿勢が見られない▽社会に大きな衝撃を与えた-などの理由を列挙し、更生の可能性を考慮しても死刑はやむを得ないと判断した。
 宮川裁判官は「当時の被告の精神的成熟度が18歳より相当低ければ、死刑を回避する事情に当たる」として、死刑判決を破棄してさらに審理すべきだとした。金築裁判長は「18歳以上かを問う少年法の規定は形式的基準で、精神的未熟さを理由とする破棄はできない」との補足意見を付けた。
 一審山口地裁、二審広島高裁はいずれも「死刑がやむを得ないとまでは言えない」として無期懲役としたが、最高裁は2006年6月、「特に酌量すべき事情がない限り死刑の選択をする他ない」として、審理を高裁に差し戻した。差し戻し審で弁護側は殺意を否定し、傷害致死罪にとどまると主張したが、高裁は08年4月、「死刑を免れるため虚偽の弁解を弄(ろう)しており、酌量すべき事情を見いだすすべもなくなった」として死刑を言い渡していた。
 犯行時少年の死刑が確定するのは、昨年3月に最高裁で上告が棄却された連続リンチ殺人事件の3人以来。

(時事ドットコム 2012年2月21日)

この結果について、いろんな人がいろんな立場でいろんな発言をしている。

その中には、二人を殺して死刑になるのは初めてのことなので、死刑を求刑する基準を決めるべき、などと発言している人もいて驚いた。基準があいまいだなどと、新聞に書かれていたのを読んだが、あいまいでいいじゃないか。

死刑は、殺害した人数や犯行時の年齢で基準が決められるものではなく、犯行の内容やその後の被告の態度やそういう諸々を考慮して求刑するものだと思う。2人ならセーフで3人ならアウトなんて、なんか変だ。

この事件は、自分の性欲を満たすために女性の命を奪い、その死体を犯すという異様な犯行であり、こういった性癖は変えられるものではないことや、小さい子供をためらいなく殺している点から、死刑以外には考えられないとわたしは思っている。

死刑に反対する人は、先進諸国で死刑制度がある国はないとか、国家権力が人を殺していいのかとか言われるが、別に日本が先進諸国の真似をする必要はないし、そもそもその先進諸国は、国家権力を発動して他国に軍隊を送り、大量に人殺しをしているではないか。

死刑制度の最大の欠点は、冤罪の場合、取り返しがつかないことだ。しかし、それなら無期懲役なら取り返しがつくのか?

答えは、NOだ。

刑務所に閉じ込められていた時間は、決して戻ってはこないのだ。

死刑があろうとなかろうと、冤罪自体が大問題なのであって、それとこれとは別問題である。

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2012.02.18

凹む

新しい職場、新しい仕事に就いてから、まもなく一年が過ぎる(参照エントリー:感謝の気持ちでいっぱいです)。

当初の不安をよそに、なんとなく職場にも慣れ、人にも慣れ、もっとも難関と思われた仕事にも慣れてきた。それどころか、夏のキャンペーンでは2位、秋のキャンペーンでは6位というミラクルも生まれた。

しかし、ここに来て絶不調。何をやっても決まらない。他に取られてしまう。

この一週間ずっとこんな感じで、地味に凹んでいる。

本社機能は完全に遠方の事務所に移ってしまい、もはやわたしの帰るところはなさそうだ。わたしはこのままやっていけるのか、ここで。

あ~、仕事って・・・・・しんどいなぁdown

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2012.02.11

半身浴読書~170~

51cd8yfztl__sl500_aa300_ 『東京公園』 / 小路幸也、読了。

う~む、これは・・・ちょっとわたしには合わないと感じた。

    

カメラマン志望の男子大学生・圭司が、ひょんなことから美しい人妻を尾行し、写真を撮るようになる。それは、その夫が自分の妻を疑って圭司に依頼したからなのであるが、写真を取りながら圭司は、その人妻に恋心を抱くようになる。

と、ここまで書くと、なんとなく色っぽい劇的な展開を予想するし期待もしてしまうのだが、期待通りの色気ある展開とはならず、いい人ばかりが登場して四方八方丸く収まる展開だ。

登場人物はいい人ばかりで、会話もきれいにまとまってて、すらすらと読める本だけど、なんていうのかなぁ~、世俗にまみれた腹黒い私には、現実感のない空想の物語にしか思えなかった。いや、現実感がないというより、上っ面な感じ・・・かな?

人は誰でも汚い感情を持っているし、エゴだってある。そういう感情があるから、人間関係は複雑だけど面白いともいえる。

でもこの作品には、エゴイストはひとりもおらず、いつも誰かが誰かのことを思って行動する人間ばかりだ。それがあまりにもわたしにとっては非現実的で、ストーリーにも物足りなさを感じさせる要因じゃないかと思う。

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