2012.01.30

半身浴読書~168~

51aeuuw8fl__sx230_ 『あぽやん』 / 新野剛志、読了。

旅行社の企画部門から、空港のカウンターに異動になった遠藤が主人公。

空港カウンターは、この会社ではどっちかというと左遷の色合いが濃く、一般的に30代の若い社員が勤務するところではないという設定だ。

異動になった遠藤も、当然、すぐに元の部署への異動を望んでいる。

このあたり、昨年の自分の異動とも重なり、気持ちがとてもよくわかった。

だが遠藤は、案外前向きだ。先輩の今泉にイラッとすることもあるが、お客様を笑顔で出発させるという本来の業務に対し真摯に取り組み、成長していく。

その姿勢は、たいへん共感できるし自分への戒めともなった。どんなところでも、仕事のできる人はできるし、頑張った分は成長するのだと改めて感じた。

ところで遠藤が好意を寄せる古賀という女性社員とデートしたときの会話がなかなか興味深い。

(前略)

 古賀は眉根を寄せ、威圧するような目を向け、「そう、女は欲張りです」と低めの声で言った。
「古賀さんが、色々習い事をしているのもそんなことと関係あるんですか」
「そこに触れますか」
 今度は傷ついた顔。酒が入ると彼女の表情は七変化。ついていくのに慣れれば、とても愉快だ。それにチャーミング。
「確かに根は一緒かもしれない。私は働く女性特有の病、自分探し病にかかってるんです
「女性特有なの?国民病かと思ってた」
お稽古系自分探しは、圧倒的に女性が多いはずです。留学系もですけど」
 言われて納得。僕の周囲でお稽古ごとに熱心なやつというのはあまり聞かない。
「どうして女性は自分探しなんだろう。訊いてもいいですか」
「やめておいたほうがいいですよ。私、大学のとき社会学部でジェンダー論を専攻していたんで、こういう話、得意なんですよ。長くなりますから」
 かまわないからどうぞと促すと、彼女は話し始めた。
「私、性差を考えるとき、生物としての男女の違いまでよく遡るんです。ちっとも社会学的ではないですけど」
 古賀は舌に勢いをつけようというのか、グラスにつっと口をつけた。
「雄の役割は外で働いて家族に食べ物を与えることですよね。雌は子供を産んで育てること。それは社会化された人間のなかにも本能として残っているんだと思います。だから男性は仕事をしてそこにやりがいを感じれは本能的に安心できる。ところが働く女性は、たとえ仕事にやりがいを見いだして周りから評価されても、それだけでは満足できない。どこか満たされないのは本来の役割と違うと本能が感じているからなんです。それで、なんか違うと自分探しをするんじゃないかと思うんです」
「となると、子供を産めば、自分探し病は治るんですね」
 お手伝いします、という冗談が浮かんだが、理性がひょっこり顔をだし、口を衝くのを食い止めてくれた。
 ふーと息をついた古賀は大きくかぶりを振った。「そこが私の説の弱いところなんです。早くに子供を産んだ友達の話を聞いていると、どうも満足していないようなんです。このまま子育てだけで終わっていいのかな、って考えていたりする。本能説では説明しきれないんです」

(後略)  ※太字はわたしによるものです。

なんでなんでしょうね~。男も女も同じように『夢を持て』と育てられたはずなのに、もっと違う何かを求めて自分探しをするのは、確かに女性のほうが多いように思いますね。

やはり女性の方が、現状、夢をかなえている人が少ないからなのか。確かに既存の企業では、昇進機会も少ないし。

古賀さんも言ってるように、これって本能とは別の話なんじゃないかと思いますね。

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2012.01.29

読書索引

半身浴読書シリーズもずいぶん貯まってしまった.ついに,管理人である自分ですら把握が難しくなってきたため,目次を作成してみました.エントリーが増えたら,地道に追加することにします.

       

赤川次郎
『落葉同盟』(半身浴読書~148~
『微熱』(半身浴読書~146~

アガサ・クリスティ
『ゴルフ場殺人事件』(半身浴読書~34~

秋元康
『象の背中』(半身浴読書~96~

浅田次郎
『天国までの百マイル』(半身浴読書~50~

天野頌子
『陰陽屋へようこそ』(半身浴読書~161~
『警視庁幽霊係』(半身浴読書~122~

有川浩
『海の底』(半身浴読書~39~
『空の中』(半身浴読書~47~

池上永一
『シャングリ・ラ』(半身浴読書~106~

伊坂幸太郎
『アヒルと鴨のコインロッカー』(半身浴読書~17~
『オーデュボンの祈り』(半身浴読書~26~
『重力ピエロ』(半身浴読書~155~
『グラスホッパー』(半身浴読書~68~
『チルドレン』(半身浴読書~57~
『ラッシュライフ』(半身浴読書~13~

いしいしんじ
『ぶらんこ乗り』(半身浴読書~43~

石崎洋司
『チェーン・メール』(半身浴読書~5~

伊集院静
『機関車先生』(半身浴読書~71~

絲山秋子
『沖で待つ』(半身浴読書~61~

井上荒野
『誰よりも美しい妻』(半身浴読書~89~

今邑彩
『いつもの朝に』(半身浴読書~88~

内田幹樹
『操縦不能』(半身浴読書~95~
『パイロット・イン・コマンド』(半身浴読書~156~

内田康夫
『不知火海』(半身浴読書~81~

内野真+オザキミオ
『子どもたちの叫び~児童虐待,アスペルガー症候群の現実~』(半身浴読書~84~

江国香織
『冷静と情熱のあいだ Rosso』(半身浴読書~63~

大鐘稔彦
『孤高のメス』(半身浴読書~113~

大沢在昌
『銀座探偵局』(半身浴読書~160~

荻原浩
『明日の記憶』(半身浴読書~75~
『神様からひと言』(半身浴読書~117~

奥田耕士
『経済記者発広報部御中』(たまには仕事関係?の本も

奥田英朗
『イン・ザ・プール』(半身浴読書~73~
『空中ブランコ』(半身浴読書~28~
『最悪』(半身浴読書~91~
『サウスバウンド』(半身浴読書~51~
『邪魔』(半身浴読書~133~
『町長選挙』(半身浴読書~87~

乙一
『失はれる物語』(半身浴読書~54~

恩田陸
『エンド・ゲーム 常野物語』(半身浴読書~64~
『MAZE』(半身浴読書~45~
『夜のピクニック』(半身浴読書~74~

海堂尊
『チーム・バチスタの栄光』(半身浴読書~112~
『ナイチンゲールの沈黙』(半身浴読書~118~

角田光代
『空中庭園』(半身浴読書~97~
『対岸の彼女』(半身浴読書~136~

神永学
『心霊探偵八雲 1』(半身浴読書~104~
『山猫』(半身浴読書~107~

貴志祐介
『青の炎』(半身浴読書~7~
『硝子のハンマー』(半身浴読書~134~
『黒い家』(半身浴読書
『新世界より』(半身浴読書~114~
『天使の囀り』(半身浴読書~16~

北村薫・宮部みゆき編
『名短編,ここにあり』(半身浴読書~111~

桐野夏生
『グロテスク』(半身浴読書~140~
『魂萌え』(半身浴読書~135~

鯨統一郎
『なみだ特捜班におまかせ!~サイコセラピスト探偵 波田煌子』(半身浴読書~150~

クリス・マッケイ&グレッグ・ミラー
『陸軍尋問官 テロリストとの心理戦争』(半身浴読書~40~

輿水泰弘
『相棒 警視庁ふたりだけの特命係』(半身浴読書~128~
『相棒 season3』(半身浴読書~145~

近藤史恵
『エデン』(半身浴読書~163~
『サクリファイス』(半身浴読書~162~

斉藤学
『男の勘ちがい』(半身浴読書~22~

堺屋太一
『団塊の世代』(半身浴読書~25~

坂牧俊子
『純からの贈り物』(半身浴読書~98~
『五郎神父のかけだし日記』(半身浴読書~98~
『五郎神父の日記』(半身浴読書~98~

笹生陽子
『楽園の作り方』(半身浴読書~2~

佐々木譲
『警官の血』(半身浴読書~143~
『制服捜査』(半身浴読書~127~

笹山薫
『マラソン』(半身浴読書~119~

佐野眞一
『東電OL殺人事件』(半身浴読書~142~

沢木耕太郎
『無名』(半身浴読書~86~

J.K.ローリング
『ハリー・ポッターとアズガバンの囚人』(半身浴読書~10~
『ハリー・ポッターと賢者の石』(半身浴読書~8~
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(半身浴読書~4~

重松清
『いとしのヒナゴン』(半身浴読書~42~
『エイジ』(半身浴読書~56~
『幼な子われらに生まれ』(半身浴読書~35~
『疾走』(半身浴読書~38~
『その日の前に』(半身浴読書~60~
『ナイフ』(半身浴読書~14~
『流星ワゴン』(半身浴読書~21~

雫井脩介
『ビター・ブラッド』(半身浴読書~166~

篠田節子
『百年の恋』(半身浴読書~85~

司馬遼太郎
『草原の記』(半身浴読書~132~
『義経』(半身浴読書~27~
『燃えよ剣』(半身浴読書~109~
『夏草の賦』(半身浴読書~129~
『戦雲の夢』(半身浴読書~130~

島田洋七
『愛蔵版 佐賀のがばいばあちゃん』(半身浴読書~58~

島本理生
『リトル・バイ・リトル』(半身浴読書~18~

「少年A」の父母
『「少年A」この子を生んで・・・ 父と母 悔恨の手記』(半身浴読書~137~

白岩玄
『野ブタ。をプロデュース』(半身浴読書~78~

新野剛志
『あぽやん』(半身浴読書~168~

真保裕一
『繋がれた明日』(半身浴読書~152~

瀬尾まいこ
『幸福な食卓』(半身浴読書~12~
『卵の緒』(半身浴読書~65~
『天国はまだ遠く』(半身浴読書~31~
『図書館の神様』(半身浴読書~3~

高杉良
『勇気凛々』(半身浴読書~94~

高野裕美子
『キメラの繭』(半身浴読書~102~

髙橋治
『紺青の鈴』(半身浴読書~154~

髙村薫
『照柿』(半身浴読書~124~
『晴子情歌』(半身浴読書~144~
『マークスの山』(半身浴読書~121~
『リヴィエラを撃て』(半身浴読書~80~
『レディ・ジョーカー』(半身浴読書~138~

田中優
『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会の作り方』(半身浴読書~20~

ダン・ブラウン
『ダ・ヴィンチ・コード』(半身浴読書~52~

辻仁成
『人は思い出のみに嫉妬する』(半身浴読書~92~
『冷静と情熱のあいだ Blu』(半身浴読書~59~

天童荒太
『永遠の仔 上・下』(半身浴読書~79~
『家族狩り』(半身浴読書~139~
『孤独の歌声』(半身浴読書~99~

トム・ロブ・スミス
『チャイルド44 上・下』(半身浴読書~153~

トリイ・ヘイデン
『幽霊のような子』(半身浴読書~6~

梨木香歩
『西の魔女が死んだ』(半身浴読書~120~

夏樹静子
『茉莉子』(半身浴読書~69~【ネタバレあり】

新田次郎
『孤高の人』(半身浴読書~147~

乃南アサ
『殺意・慟哭』(半身浴読書~9~

橋本治
『橋』(半身浴読書~157~

羽田圭介
『黒冷水』(半身良く読書~93~

パトリシア・コーンウェル
『審問』(半身浴読書~48~

坂東眞砂子
春話二十六夜 岐かれ路』(半身浴読書~100~

東直子
『長崎くんの指』(半身浴読書~83~

東野圭吾
『仮面山荘殺人事件』(半身浴読書~165~
『幻夜』(半身浴読書~141~
『殺人の門』(半身浴読書~55~
『探偵倶楽部』(半身浴読書~62~
『白夜行』(半身浴読書~41~
『使命と魂のリミット』(半身浴読書~108~
『容疑者Xの献身』(半身浴読書~105~
『レイクサイド』(半身浴読書~19~

藤沢周平
『本所しぐれ町物語』(半身浴読書~36~

古川日出男
『ベルカ,吠えないのか?』(半身浴読書~53~

ベック・ウェザーズ
『零下51度からの生還』(半身浴読書~125~

ほしよりこ
『きょうの猫村さん1』(半身浴読書~44~
『きょうの猫村さん2』(半身浴読書~49~

星野知子
『子連れババ連れ花のパリ』(半身浴読書~70~

マーク・ベイム
『氷の接吻』(半身浴読書~126~

三浦綾子
『この土の器をも』(半身浴読書~33~
『続・氷点』(半身浴読書~116~
『氷点』(半身浴読書~115~
『道ありき』(半身浴読書~29~

宮部みゆき
『あやし~怪~』(半身浴読書~23~
『蒲生邸事件』(半身浴読書~46~
『クロスファイヤー』(半身浴読書~77~
『ステップファザー・ステップ』(半身浴読書~32~
『誰か』(半身浴読書~101~
『鳩笛草』(半身浴読書~72~
『模倣犯』(半身浴読書~11~
『理由』(半身浴読書~30~

村上龍
『最後の家族』(半身浴読書~110~

村田喜代子
『あなたと共に逝きましょう』(半身浴読書~123~

森絵都
『いつかパラソルの下で』(半身浴読書~103~
『風に舞い上がるビニールシート』(半身浴読書~158~
『カラフル』(半身浴読書~67~

森村誠一
『棟居刑事の追跡』(半身浴読書~90~

八木沢里志
『森崎書店の日々』(半身浴読書~164~

柳田邦男
『犠牲 サクリファイス わが息子・脳死の11日』(半身浴読書~167~

山田詠美
『僕は勉強ができない』(半身浴読書~159~

山田宗樹
『嫌われ松子の一生』(半身浴読書~82~

横山秀夫
『出口のない海』(半身浴読書~76~
『臨場』(旅のお供に~131~

リチャード・ラウリー
『撫で肩の男~ロシアの殺人鬼を追って』(半身浴読書~149~

ロアルド・ダール
『チョコレート工場の秘密』(半身浴読書~15~
『へそまがり昔ばなし』(半身浴読書~37~

ロバート・カレン
『子供たちは森に消えた』(半身浴読書~151~

渡辺淳一
『化身』(半身浴読書~66~

和田秀樹
『人間音痴』(半身浴読書~24~

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2012.01.27

書き留めておきたいことがてんこ盛り

去年から続く身の回りの異変。

文字にして整理して客観的に書き留めておきたいことがてんこ盛りだが、それに反比例して時間が足りない。考えながら書くことが難しいので、とりあえずあまり考えなくても書けることを書き留めることにする。

    

来月より、わたしが密かに狙っていた変形労働時間勤務がスタートする(参照エントリー:社員とパートはわかり合えないのか?)。

わたしが積極的に声をあげたわけではなく、同じ支店内の少人数の係からやむを得ず始まり、いよいよ来月から支店全員で運用することとなった。

いや~待っててよかった。いつかそういう日が来るとは思っていたが、自分が言うまでもなく他で始まったのが本当にラッキーだった。

仕事への適応も、当初思っていたより上手くできていると思う。

先日、家で

「本社に戻りたいな」

と言ったら、akkoに

「まだ本社に戻りたいん?ずいぶん楽しそうに見えるけど」

と、言われてしまった。

ウム・・・確かに、仕事は楽しい・・・。

昨日、本社の社員に久しぶりに会った。彼の部署も今、遠く離れた事務所への移転が進められており、彼自身もその事務所への異動をほのめかされているらしい。しかし、彼は地元で働くことを希望して、転勤の多い会社から転職してきた人だ。そんな彼にとって、この異動は受け入れ難い。その彼が、

「僕に営業職が務まりますかね?」

と聞いてきたので

「できるよ!あなたは専門性の高い仕事をしてて、その知識はその方面の営業の現場ではすごく役に立つし、協力業者さんとの交渉にも活かせるよ。」

と答えた。すると、

「そうですね。ととさんを見てると、なんだかすごく楽しそうで、僕もやってみたくなりました。異動願いを出してみようかな。」

と言って帰って行った。

ウムム・・・・見ただけでわかる?確かに営業の現場は、活気があるからなぁ・・・・。

     

去年の春、あんなに泣いてた自分が遠くに見える。

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2012.01.15

半身浴読書~167~

51wp8z111kl__sx230_ 『犠牲(サクリファイス)-わが息子・脳死の11日』 / 柳田邦男、読了。

『半身浴読書~162~』のコメントで、さなえさんに勧めていただいた本を読んでみた。

精神的病をもった息子との関わりや、その息子が自殺を図った後、脳死状態から心停止に至るまでの数日間のことが、正直に書かれていると思う。

自分の場合、臓器移植はかなり身近な問題だ。オットへの腎臓移植だ。

『ついにオットが透析を始める』という記事で、みなさんから励ましとお叱りを受けたが、どうしてもオットへの申し訳なさは消えることはなく、透析の話が具体的になってきたとき、自分から腎臓の提供を申し出た。これまでのオットの頑張りに感謝の意を示すには、それが一番いいのではないかと思ったからだ。

その後、Webでさまざまな情報を得ると、腎臓提供者の中には、術後、疲れやすくなったり体が弱くなったと感じる人もいるようで、そうなると我が家のように子供たちが自立する前の段階だと、夫婦そろって弱ってしまったのではまずいんじゃないかと思う気持ちも生まれている。

結局のところ現段階では、移植の話はひとまずペンディングで、オットは一日4回の腹膜透析に全力を尽くしている。

話が逸れた。

二男の洋二郎さんが脳死状態になったことで、筆者は、脳死が人の死といえるか、また脳死者からの臓器提供はどうするべきかなど考察している。

『死』を点でとらえるのではなく、脳死から心停止までの面でとらえ、生と死の境界線を決めるのは、残された近親者とするという提案は、実際に脳死から心停止への11日間を経験したからこそできるものだろう。わたしは、非常に共感を覚えた。

この提案のあと、こんな記述がある。

(前略)

 右のような幅のある死の定義は、そのファジーさゆえに、伝統的な死の概念と先端医療における脳死とを両立させるだけでなく、過渡的な治療法にすぎない臓器移植だけのために、万人共通の重大事である死のかたちを変更・混乱させる危険もないという豊饒さを含んでいる。

(後略)

臓器移植という新しい技術を使うためには臓器提供者が必要不可欠であるが、そのことのために伝統的な死の概念を無理やり変えようとするのは、やはり無理があるのではないかと思う。

    

先日、akkoが志望校調査票に印鑑を押してほしいと持ってきた。そこには希望する大学名と学部名が記入してあり、志望理由の一番最後に『将来は、人工臓器と人工血液の研究開発をしたい』とあった。何も言わないが、我が家の状況を彼女なりに理解し、考えてくれているのかもしれない。とても嬉しかった。

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2012.01.02

半身浴読書~166~

51bea36tmhl__sl500_aa300_ 『ビター・ブラッド』 / 雫井脩介、読了。

警察モノ。

でも、よくある熱血漢刑事が体当たりで事件解決!とか、チームワークのいい捜査1課○係でチームプレーで難事件を解決!とか、すごい推理力あふれる刑事が込み入ったトリックを見破る!とかいうんじゃない。

もっと現実に近い泥臭い警察モノで、刑事たちの個性を織り込んで展開するストーリー。

わたしの好きなタイプの警察モノだ。

主人公の新米刑事・夏樹と、その父親ジェントルの会話が面白い。ハードな警察モノなのに、タッチが軽く感じるのは、このふたりの会話のためか。

あっという間に読めた一冊。

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半身浴読書~165~【ネタばれあり・注意】

19488513  『仮面山荘殺人事件』 / 東野圭吾、読了。

こういうのを、クローズド系の叙述モノというらしい。

クローズドというは、おそらく登場人物が一箇所に集められて、同じ時間と同じ空間の中で、物語が進行するからなのだろう。

アガサ・クリスティっぽい感じ。最後にどんでん返しがあり、飽きさせない展開だった。

以下、ネタばれあります。知りたくない人は、ここで引き返してください。

   

   

事件の原因は、ひと言で言うと、男の身勝手。

素晴らしい婚約者に愛されながら、美しい彼女のいとこに懸想し、自分の仕事上の利益を失いたくないだけのために正当に婚約解消をしないままで自分の思いを遂げようとする男の浅はかさ。

死を覚悟しながらその男を守ろうとした彼女。

このストーリーでは、完全に女の方が立派だった。

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2011.12.22

そうは言いつつも・・・

ひとつ前のエントリー 『女が働くことって本当に必要なことなのか?』

もうひとつ前のエントリー 『ついにオットが透析を始める』

↑あんなことを書きなぐっておきながら、実は、こんな風にも思ってる。↓

過去のエントリー 『女の子にも夢があるのだ』

   

こないだフリーアナウンサーの高島さんと、ゆずの北川さんが結婚を発表した。

そのとき、北川さんのFAXにこんなコメントがあった。

(前略)

これから彼女は、仕事と家庭の両立になってたいへんだと思いますが・・・

(後略)

ワイドショーで読まれていたのをちらっと聞いただけなので、正確な文面ではないが、内容はこんな感じだ。

でもね、仕事と家庭の両立は高島さんだけではないはずでしょう?北川さんも、同じように家庭に責任を持つべきでしょう?

わたしは、このコメントに違和感を覚えると同時に、高島さんのように他の人にはできない特別な職業を持っている女性に対しても、こういうコメントが自然に出て、それを読むアナウンサーも聞いているコメンテーターも、何の違和感も感じないのが、世間の空気というものなのだと改めて感じた。

わたしが小さいころから刷り込まれたように、居心地のいい癒される家庭を用意するのは女の責任なのだという空気が、世間には充満している。

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2011.12.21

女が働くことって本当に必要なことなのか?

前のエントリー『ついにオットが透析を始める』で、かなりダークサイドなわたしをオープンしてしまったが、根本に

女が働くことは、本当に必要なことなのか?

という疑問が、わたしには、ある。

我が家の場合、決して高給取りではないがオットは毎月給与を運んでくれるし、その給与は家族4人が暮らしていける額といえる。にも関わらず、わたしが長時間労働をしているのは、つまり家族の生活のためではなく、自分のためにすぎない。

家族のために働くオットとは、根本が異なっている。

これは、我が家だけに当てはまるものではなく、多くの共働き家庭でもいえることなのではないだろうか。

快適な家庭を運営するには、家事労働や育児を専門に担う人材が必要で、それは一般的に妻=女なのではないだろうか。

もちろんそのためには、女は自分のやりたいこと=働くということを我慢しなければならないかもしれない。しかしそれがどうだと言うのだ。

快適な家庭が誰かの犠牲の上でしか成り立たないのなら、誰かが犠牲になるしかないじゃないか。

もちろん例外はある。

夫が酒乱で暴力を振るうとか、怠け者で働かないとか、外に愛人を作っちゃうとか、はたまた昨今の不景気で夫のサラリーでは生活ができないとか、そういう場合は、女も働いて家族を守らねばならない。

でも、夫が家族のために働いて、家族のことを守ってくれるのであれば、妻は家事労働と育児を担い、快適で安全な家庭を用意するのは、当たり前なんじゃないだろうか。

その当たり前が我慢できないのであれば、結婚などしなければいい。

だからわたしは、結婚には向いていなかったのだと思っている。今さら・・・ではあるが。

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2011.12.20

ついにオットが透析を始める

今日、オットの腹膜透析が始まった。

開始するにあたり、先月には管をお腹に埋め込む手術を受けた。そして今日、その管の先端を取りだすためお腹を切り開き、ついに腹膜透析が始まった。

20代後半から、尿酸値の異常値やたんぱく尿が続き、30代半ばでIgA腎症と診断を受けた。

30代後半で、これ以上腎臓の損傷が進まないように扁桃腺を切除し、2年後にはステロイドの大量投与などの治療を行ったが、その甲斐もなく50歳となった今年、ついに透析患者となった。

思えば今年4月、わたしが本社勤務から現場の勤務となり、勤務時間が大幅に増え、家族のケアが十分にできない状態が続いていた。その結果が今日のこの事態であると思えて仕方がない。

オットの腎臓が悪いと分かったとき、わたしは専業主婦だった。あのまま仕事をせず家にいて、オットの食事の管理を厳密に行っていれば、この結果には至らなかったのではないか。

オットが扁桃腺切除の手術を受けたとき、わたしはパート勤務だった。あのままパートでの勤務を続けていたら、この結果には至らなかったのでないか。

4月、本社勤務から現場へ異動になったとき、わたしが会社を辞めていればこの結果には至らなかったのではないか。

そもそもわたしと結婚しなければ、今日のこの結果には至らなかったのではないか。

ほんとに申し訳なく思っている。

ごめん。

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2011.12.16

半身浴読書~164~

51cvbw0rurl__sl500_aa300_ 『森崎書店の日々』 / 八木沢里志、読了。

社内恋愛に敗れた貴子が、会社を辞め半ば引きこもり状態になり、叔父さんの古本屋に居候して少しずつ元気を取り戻す話と、5年前に出て行ったその叔父さんの奥さん・桃子が帰ってくる話。

出てくる男たちが、わたしのリアリティを超えている。

5年も音信不通だった奥さんが戻ってきて、それを黙って受け入れる叔父さんも謎だし、去って行った美しい恋人をいつまでも喫茶店で待つ和田さんも謎。

フタマタにかけて結果的にこっぴどくふった英明が、気軽に貴子にメールしてくるのも謎だし、叔父さんと一緒に文句を言いに行った貴子に対して、自分にはまったく非がないかのように言い放つのも謎。

それでも、貴子が少しずつ元気を取り戻す過程は、なんとなく理解できるし、和田さんとなんとなくいい感じになる様子も理解できるとともに、応援したくなってしまう。その点、喫茶店のマスターはたいへん良い働きをした。

ただね、桃子はちょっと勝手すぎやしませんか?勝手に出て行って、ふらっと帰ってきて、もう一回出ていくなんて。しかも何の説明もなく。夫である叔父さんに甘えたくないと言いながら、実は甘えてるよね~と思ってしまったわたしである。

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2011.12.12

半身浴読書~163~

41vtlrgz0jl__sl500_aa300_ 『エデン』 / 近藤史恵、読了。

これは、『サクリファイス』の続編だ。

ヨーロッパのプロチームで走るようになった白石が、初めて臨むツール・ド・フランスが舞台だ。

前提として白石のチームがスポンサーの撤退により解散の危機にあるというチーム状況がある。その解散の危機を回避するため監督が選択した『他チームのエースをアシストする』という戦略は、これまでチームのエース・ミッコを中心にまとまっていたチームに亀裂を生む。

そんなチームの中、白石はやはりミッコのアシストとして働くことを選ぶ。ここが白石らしいところだ。

この作品は、自転車競技の面白さがすごく伝わってくる。技術や体力だけでない経験からうまれる駆け引きや心理戦が勝敗を分けるのだと感じた。

作中、白石の謙虚さが伝わってくる表現が頻出する。それでも、最後の最後にヨーロッパの2つのチームからオファーを受け、ようやく来年もこのツール・ド・フランスを走るんだという気持ちがみえたと思ったら、『来年、ぼくがここに戻れるかどうかはわからない』ときたので、ガクッときた。どこまで控えめやねん!

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2011.12.06

火曜日夜10時のNHKドラマにはまっている

ドラマ10と称されるらしい。

前回の『ラストマネー・愛の値段』(だったかな?)にもはまっていたが、今回の『カレ、夫、男友達』もアイロンタイムにかぶせて、テレビの前に陣取っている。

今日は、なななんと!ようやくDV夫から逃げてきた麻子が、信じられないことに自分の意思で夫のところに戻ってしまうという驚愕の展開。

いや~、自分に暴力を振るう男のところに、自分の意思で戻っちゃうなんてこと、あるんですかね?いや、あるんでしょうね、きっと、ドラマになるくらいだから、わたしが存じ上げないだけで。

痛いの大嫌いですから、わたし。どうしてもそこのところが理解不能。痛いのなんて絶対いやじゃん。死ぬときだって、絶対痛くなく死にたいし。今の目標は、「痛くなく速やかに死ぬ」だし。

麻子さんは、いい女なんですよ。きれいだし、女らしいし。それがなんで、あんな暴力亭主に掴まってしまうのか?なぞじゃ。

二女の治子さんは、バカ正直であるがゆえ恋人を失ってしまう。別れのシーンは、辛いですなぁ~。でも、バカ正直なんだから、もっともっと泣いてわめいてカッコ悪く恋人にすがりついて欲しかった。

来週は、最終回。でも来週は仕事なんだよね。見れるかな?

訂正・来週は第7回でした。

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半身浴読書~162~

41eyj6eul__sl500_aa300_『サクリファイス』 / 近藤史恵、読了。

自転車のロードレースという競技をご存知でしょうか?

わたしは、ツール・ド・フランスという言葉は聞いたことがあっても、その競技については正直知らなかった。

チームのエースを勝たせるために走るアシストと、アシストを踏み台にしてゴールを目指すエース。エースは確かに花形だが、己の勝ちを捨てて走ってくれるアシストの努力を無駄にすることはできない。その想いを引き受けつつも、そのプレッシャーに負けない強いハートが必要だ。

ストーリーは・・・

陸上競技でいつも先頭でゴールを切っていた白石は、一番最初にゴールするということに意味を見出すことができなかった。好きな彼女の「わたしのために勝って」という言葉のためだけに走っていた。その彼女が他の男のもとに去ってしまえば、もう勝つことには何の興味もない。そんな白石が、ロードレースのアシストという役割に自分の居場所を見出す。そしてレースの中で成長し、最終的にはヨーロッパのチームでアシストとして走るようになる。

チームのエース・石尾への疑惑は、白石を複雑な気持ちにさせる。同時に読んでいるわたしも、石尾への不信感や、真実はどうなんだろうというサスペンス的な読み方もできて、開きさせない展開。

最後は、驚きの結末で、とても面白く読めた。

しかし、あの女はいけん。白石を何度も裏切り、傷つけ、まったくもって女の風上にもおけない。

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2011.12.02

半身浴読書~161~

41cswtsj3l__sl500_aa300_ 『陰陽屋へようこそ』 / 天野頌子、読了。

霊感などないインチキ陰陽師が、そのイケメンぶりをフル活用して、依頼人のお悩み事を解決するストーリー。

大きな仕掛けも深みもないストーリーだが、陰陽師の助手(手伝い?)が中学生で、それが妖孤であるということが、面白かった。

しかも、その中学生が妖孤であることを、同級生たちはみな知っていて、彼のために気付かないふりをしてあげているのだ。かなり面白い。

妖孤であるその子を気負いなく受け入れている両親も同級生も、素敵だ。異質なものを余裕で受け入れるって、かっこいいな~と思う。

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2011.11.30

半身浴読書~160~

51d55eicjil__bo2204203200_pisitbsti 『銀座探偵局』 / 大沢在昌、読了。

正直に言おう。

・・・つまらなかった。

登場人物があまりにも薄っぺらで、設定も都合良すぎ。伏線といったものもまったくなく、荒唐無稽な話が続く。

疲れる一冊。

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もちろん素直に勉強した

勉強すべきなのに勉強してないから勉強しなさいと言われるわけなので、もはや反論のしようもない。

だから勉強机に向かうのだが、睡魔という生理現象には抵抗のすべもなく、あっけなく完敗。

それを目撃した母親が怒りのあまり「そんなに眠いのなら、ベランダででも寝なさい」と、まったく意味不明な発言。

素直なわたしは、ベランダに出て熟睡し、なぜか母親に感心されたというおまけ付きだ。

そんなことをしたにも関わらず風邪をひくこともなかったわたしを見て、妹が「○○は風邪ひかないというのは、ほんまじゃね」と友人に話していたらしいという後日談あり。

ブログネタ: 「勉強しなさい!」と言われたとき、どうしてた? 参加数

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2011.11.29

半身浴読書~159~

51we8b7bjtl__sl500_aa300_ 『僕は勉強ができない』 / 山田詠美、読了。

なかなかに強烈なタイトルだが、つまり、勉強ができるかどうかというモノサシとは違う価値観を持った男子高校生の話。

山田詠美らしく、その主人公の男子高校生にセックスは日常で、しかも恋人は水商売の年上女性というかなりレアな設定なのだけれど、日常であるが故に性的な描写はない。

主人公の秀美(タイプミスじゃないですよ、女の子みたいな名前だけど)の価値観は、女にもてるかどうか、いい顔をしているかどうか、だ。これって、全然アリだと思う。顔の造作が整っているとかそういうことじゃなく、『いい顔』は大切だ。

   

クラスの可愛い女の子に告白された秀美。しかし、秀美には、可愛い自分に気付かないふりをし、可愛く見せる努力などまったくしてないポーズをとるその女の子は、全然魅力的じゃない。当然、お断りなのだが、その理由を女の子に正直に言うと、

「特別だって思ってるのは、自分の方じゃない!」

と、言われてしまう。

そうかもしれない。秀美に限らず、自分のことを特別だと思っている人は、案外多い。

   

生きる上で、自分の考え・・・信念というと大袈裟だが、自分の軸になるものを持っている人は強い。迷いがないから。秀美には、それがある。

親の影響や年上の恋人の影響を受けてはいるが、決して押しつけられたものじゃなく自分の考えだ。だから強いし、ぶれない。それが周囲の同級生とは違う雰囲気を生み出し、カッコよく見える。だからモテる。

あとがきに山田詠美の高校生時代のエピソードが載っていた。秀美のモデルは、山田詠美なんだなぁ。

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2011.09.18

半身浴読書~158~

41pq1366fbl__sl500_aa300_ 『風に舞い上がるビニールシート』 / 森絵都、読了。

   

    

    

短編集。入っていた作品は、次の通り。

  1. 器を探して
  2. 犬の散歩
  3. 守護神
  4. 鐘の音
  5. ジェネレーションX
  6. 風に舞い上がるビニールシート

一番好きだったのは、『鐘の音』だ。

仏像の修復を仕事にしていた二人の青年が、四半世紀すぎてようやく心を通わせる。そのときに言った、吾郎の言葉にすごく共感した。

「絶対にかなわへんと思うとった。あないな若さで確乎たる世界を持たはって、頑固に守っとったあんたがわしにはうらやましかった。松浦さんにまで盾つくあんたの不器用さも、器用貧乏なんぞと言われつづけたわしにはまぶしかったんや。そのあんあたが今、仏像の世界から足を洗うて温かい家庭を持たはって、子供好きのわしがとうとう子宝に恵まれへんで松浦さんの工房を継いどる。どっちが不運で、どっちが幸運なんか、ようわからへん」

そうなんだよね。何がラッキーで何がアンラッキーかは、死ぬときまでわからないものなんよね。

わたしの今の境遇も、何年か後に吉と出るか凶と出るか、誰にもわからないと思うことで、なんとか踏みとどまっていられるんだよな~。パワーのある人間なら、アンラッキーをラッキーに変えることもできると思うし。要は、心の持ち方次第ということかな。

   

全体では、非常に読みやすく淡々とした印象の作品集。

『ジェネレーションX』は、読後感の良いさわやかな作品だった。

『風に舞い上がるビニールシート』は、世界中の難民へ思いを馳せ手を差し伸べるエドが、里佳のふくらはぎに欲情するというギャップがいい。

体でつながり、心はすれちがう・・・でも離婚を決めたあとに、ふたりに平穏が訪れる。結局、結婚という形態が、里佳に『家庭とは、安らぎの場でなければならない』とか『妻は料理を作らねばならない』とか『夫婦は一緒にいなければならない』という思いを強く持たせたのだろう。それがエドには通じない。むしろ重荷だ。きっとエドが求めたのは、里佳のふくらはぎ。それ以外は何も求めていなかったし、自分たちが安全な場所にいて、風に舞い上がるビニールシートのように飛ばされてしまう弱い立場の人たちを見ないふりしまうことはできなかったのだ。それが価値観の違い。

別れを決めた二人の最後の朝のシーン、泣けた。

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2011.09.08

自分のやりたいことをどこまで主張するか

先週の『ブルドクター』は、なかなか考えさせられた。(参照エントリー:忙しい毎日・・・でもドラマも見てたりして。)

わたしは大達女史のようにすごい仕事をしてるわけでも、社会的な地位があるわけでもないけど、仕事をしている子持ち主婦という一点で同じであり、先週今週の2週にわたって夫婦の間で立った波風は、まったく他人事でない。

つまり、やりたいことが明確で、夫の協力のもと、それを実行してる妻は、どこまで自分のやりたいことを優先していいのか?ということだ。

妻がはっきり言うタイプで、夫がそれを黙って認めるタイプの場合、夫がNOと言わないのをいいことに妻は際限なく自分のやりたいことを通してしまう危険性がある。

しかし、『NOと言わないこと』=『賛成している、または応援している』ではない。

この点、つい勘違いしてしまうのが大達女史のようなタイプの妻であり、それはわたしのことでもある。

大達夫妻の場合、先週ケンカして今週は仲直りするという、ドラマ的展開で平和的解決をみたが、わたしの場合はどうだろう?ケンカにはなっていないが、今、自分の主張を通そうかどうしようか考え中のことが、ひとつある。

やはり、無理をすべきじゃないだろう。頭ではわかっているのだが、やってみたい気もして。悩む・・・・。

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2011.09.04

またも、壁

本社から営業支店への突然の異動があったのは、今年4月。

まったく違う業務、まったく違う労働環境、まったく違う人員構成のただ中に放り込まれ、悪戦苦闘の毎日。

5か月が経ち、その苦闘の甲斐もあってか、徐々に仕事や環境、職場の人間関係にも慣れてきた。

仕事の面では、営業職につきものの『目標数値』も現在まで毎月達成し、まずまずの滑り出しだ。営業活動自体も自分なりに工夫し、楽しいと思えるようになっている。

そんな中・・・

またも、壁・・・・モヒャ━━((゜Д゜Uu))━━!!!!!!

今日は支店長と直属のマネージャーの両方から、それぞれご指導を受けた。支店長からは、わたしの営業についての鋭い指摘とご指導。マネージャーからは、もっと全体を見るべきというご指導。両者とも、わたしの『主任』という立場を強く意識しての指導だ。

それは、いずれも高い壁だ。これまで見たこともないくらいの高い壁。

正直、乗り越える自信もなければ、とっかかりもみつからない。

相当凹んでいたら、マネージャー曰く

「ストレスを感じなければ、成長はありません」

わかるけど。。。

46歳のおばさんですから、もう成長はいいんじゃないでしょうか???このあたりが、打ち止めなんじゃないでしょうかね???

明日も勤務だけど、足が重いなぁ。

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